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“マイボトル”なぜこんなに人気? 120周年のサーモス驚きの進化の過程、令和の最新版はここがスゴイ!
左は、1904年に誕生したサーモスブランドで生産された初期のガラス製魔法びん。右は、今年8月に発売したばかりの『サーモス 真空断熱ケータイマグ(JNL-Sシリーズ)』。長い年月を経て、ガラス製からステンレス製へ、コップタイプから直接口をつけて飲める形へと変化。最新シリーズでは、さらに飲みやすく、お手入れもしやすく進化している。
なぜマイボトルが人気に? きっかけは2010年…猛暑も理由の一つ?
2010年になぜ“マイボトルブーム”がやってきたのかというと、そこには飲料にまつわるライフスタイルの変化と、近年同様の猛暑の影響もあったよう。2000年初頭には「水を買って飲む」時代となり、ペットボトルのシェアも拡大。「飲み物を持ち歩く」ことが定番化していたが、ペットボトルは外気温に左右されることから、冷たいものは冷たく、温かいものは温かく飲める水筒=マイボトルが見直されるように。さらに、環境意識や節約意識の高まりもあり、リユースできるマイボトルが注目されたというわけだ。ちなみに、2009年は冷夏だったものの、2010年は猛暑。さまざまな要因が重なり、ここで一気にマイボトルブームが花開いた 。
ブームけん引したサーモス、120年の歴史と進化の過程とは?
そして、年々進化を重ねてきたサーモスが1999年に発売したのが、『真空断熱ケータイマグ(JMLシリーズ)』だった。それまでは、水筒のコップを外して中せんを回して開け、コップに飲み物を注ぐ…というスタイルが一般的。それをフタを回して「直接口をつけて飲むことができる」形にした。さらに、より手軽さを考え、2000年にはワンタッチ・オープンのタイプ『真空断熱ケータイマグ(JMWシリーズ)』が登場。誤作動でフタが開かないようにするロックリングが付き、ワンタッチ・オープンでフタを開けることができるこの仕様は、最新シリーズでも採用されている。
2010年のマイボトルブームを経て、2012年についに誕生したのがサーモス史上最も売れている水筒『真空断熱ケータイマグ(JNLシリーズ)』だ。軽量かつコンパクトで幅広い層に普及し、累計出荷本数は実に3000万本(2012年8月〜2024年4月末時点 累計出荷本数)を突破しているという。マイボトルといえばサーモスのケータイマグ、そう思い浮かべる人も多いだろう 。
これまでも、ユーザーの心地良さ、使いやすさを追求してきたサーモス。令和となり人々の生活が大きく変わっていく中で、どのようにライフスタイルに寄り添っていくのだろうか。生活のワンシーンから、その優位性を探ってみたい。