2014-12-25
A.薄毛のタイプは、生え際、額側に脱毛症が見られる「TYPE M」、頭頂部から進行する「TYPE O」、生え際と頭頂部に症状が現れる「TYPE MO」、そして上記の3つに当てはまらない「TYPE OTHER」の4つに分類できます。感覚的なものですが、欧米人にはTYPE Mが多いような気がします。一方、東洋人は頭頂部から来るTYPE Oが多いかもしれません。ただし、これは非常に複雑。必ずここから、と日本人に多いタイプを決められるものではありませんね。
A.第一に大きいのは、遺伝です。親族に薄毛が頻出していると、可能性は高くなります。ただ、遺伝がすべてかといえば、そうではありません。同じDNAを持つ一卵性双生児の研究でも、生活や仕事、食事、お酒、たばこなど、生活の環境が違うと、頭髪に違いが出てきます。ただ、何をどう変えればという決まったものがあるわけでもありません。一つ言えることは、抜け毛は加齢現象であるということ。年を重ねると、筋肉が衰え、骨がもろくなるのと同じことです。
A.いままでの治療の結果、多くの方に髪の毛が生えてくる効果は出ているのですが、薄毛に個人差があるように効果にも個人差があります。ただ当クリニックでは専門医による薬剤治療や生活習慣の指導により、8割を超える患者様が満足されています。発毛の兆候が見られるのは、こちらも個人差がありますが、3〜6カ月くらいです。また、年齢が若いうちに治療をしたほうが効果の出る確率も高くなります。髪の毛の根本にある毛母(もうぼ)細胞は、 やはり若いほうが新陳代謝も活発です。
――治療に適したタイミングってあるのでしょうか?
普通の医療では、医師側が(治療の開始や中止のタイミングを)全部判断していくわけですが、薄毛はあくまで主観のものです。もし他人が見て薄毛ではないと思っても、ご自分で薄毛と思えば薄毛ということになりますし、逆にご自分でそう思わないなら、薄毛ではない。治療は、ご自分で頭髪が気になったときに、初めて来院されればいいんです。
――どれくらいの期間通うべきですか?通院はずっと続けなきゃダメ?
ある程度の効果を得るためには、6カ月〜1年ほどの治療をおすすめします。ただし、どこまで発毛したら満足できるのか、というのもやはりご本人の主観。いくらこちらが充分に生えたと思っても、ご本人がそう思わなければ、まだ充分に生えてはいないということ。治療期間は、ご自分で決めていただければいいわけです。
――完治はするのでしょうか?また、ツルツルの状態からでも生えますか?
俗に毛根が死んでいるとか言われることもありますが、決して死んでいるわけではありません。手の甲とかと同じで、産毛があるのかないのかわからない状態になって、活動ができていないだけ。上の症例の写真を見ていただいてもわかるように、ツルツルに見える場所からも治療によって発毛する可能性は充分にあります。