元モーニング娘。の市井紗耶香が6日、都内で行われた難聴がもたらす認知症誤認のリスクを知らせるための短編映画『気づかなくてごめんね』の試写会に参加した。

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　第2段となる本作は「デイサービス」を題材としている。市井は「この作品に出演させていただくまで、まだ先のできごとになるんじゃないのかなと、正直思っていました。今回のこの作品を通じて思うことは家族のつながりだったり、ちょっとした悩みとか、個々それぞれ違うと思うので、そういったところにどれだけ寄り添えるか。それがすごく大切なんだなっていうのを実感しました」としみじみと話す。

　義理の両親は、間もなく80歳になるそう。「実は耳が聞こえづらくなってきてるんじゃないのかなとか、ちょっとした毎日にどれだけ寄り添えるかっていうことも学ばせていただいた作品になりました」と感謝。最後は「この作品を通じて感じていただきたいことは、まず見終わった後に誰を思い浮かべますか、ということ。やっぱり身近なすごく大切な人をきっと思い描くんじゃないのかなと思いますし、その方にもしかしたらもうちょっと優しい言葉を投げかければよかったかなとか、電話してみようかなとか、そういうふうに思っていただけると思う。本当に命の先につながる大切な作品だと思いますので、その優しさを感じ取っていただけたらと思います」と呼びかけた。

　イベントには、石倉三郎、柳田ありす、ジェームズ小野田（米米CLUB）、ヒデ（ペナルティ）、上西恵、搗宮姫奈、大和田南那、矢作有紀奈、武智大輔、大村和明、Maica、武田知大監督も参加した。

　短編映画『気づかなくてごめんね』は、3月中にYouTubeで公開される。

　高齢期の難聴がもたらす認知症の誤認や、老年期のうつや社会的孤立のリスクを低減させるために聴こえのフレイル＝「ヒアリングフレイル」について社会へ広く啓発していくことを目的に開催されたイベント。この日は、難聴がもたらす認知症誤認のリスクを知らせるための短編映画『気づかなくてごめんね』の試写会とジャズライブイベントが行われた。