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最難関は「泣き声で区別ができないこと」 耳が聞こえない夫婦による双子育児の戸惑いと手応えの日々
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”音のない世界”で双子育児をしている夫婦/モモさん(twins_deaf)提供
障害=不幸ではない「それぞれの形で生活していることを知ってもらえたら」
「少しでも誰かの勇気に繋がる形で伝えられたら」/モモさん(twins_deaf)提供
モモ「障害があるから育児ができない」という考えは違うと思っています。SNSを通して、世の中には本当にいろいろな障害のある人がいて、それぞれの形で生活していることを知ってもらえたら嬉しいです。障害があるから不幸なのではなく、障害があっても幸せに生きられるということを、少しでも誰かの勇気につながる形で伝えたいと思っています。
「工夫すれば、私たちらしい育児ができる」というスタンスで育児に奮闘/モモさん(twins_deaf)
モモ大変なことや不便なことは正直たくさんあります。でも、お互いに学び合い、協力しながら生きていけると思えました。何が起こるか分からない人生だからこそ、「家族」という存在が一番大切で、世界でたった一人の存在だと感じています。人生は簡単ではありませんが、この世界を一緒に味わいながら生きていきたいと思えたことが、決め手でした。
「一人で抱えなくていい」「無理って言っていい」夫の言葉に何度も救われたという/モモさん(twins_deaf)
モモ正直、不安の方が大きかったです。初めての出産、初めての育児で、自信はありませんでした。でも双子を授かったと知ったとき、滅多にない奇跡のような出来事だと感じ、「きっと可愛いんだろうな」と、少しずつ前向きな気持ちが芽生えていきました。耳が聞こえないことで、泣き声にどう気づくのか、どうやってコミュニケーションを取るのかという不安はありました。それでも、産まれた瞬間は不安よりも喜びと嬉しさが一番大きかったです。
耳が聞こえない双子育児「泣き方やしぐさから気持ちを読み取ることで、少しずつ対応できるように」
泣き声がどっちか判別できないことが特に難しい/モモさん(twins_deaf)
モモ一番難しいと感じたのは、泣き声の区別です。泣いているのが兄なのか弟なのか、声では分かりません。特に激しく泣いているときは、どう対応すればいいのか分からず、すぐに動けなかったことがとても辛かったです。
しんどい日があっても双子の可愛さで、また立ち上がれる/モモさん(twins_deaf)
モモまず、「自分を責めない」と決めました。頑張りすぎないことも大切だと思っています。辛いときは、一人で抱え込まず、夫や周りの人に頼るようにしています。声に頼るのではなく、表情や体の動き、目線などをよく観察し、泣き方やしぐさから気持ちを読み取ることで、少しずつ対応できるようになりました。自分たちなりの方法を見つけることを大切にしています。
「この耳、人生、そしてこの”家族”で本当に良かった」/モモさん(twins_deaf)
モモこれまで悩んだり苦しんだりした経験はたくさんありました。でも、それと同じくらい幸せな瞬間もありました。聴覚障害があるからこそ見える世界や、感じられることがあると気づいたとき、「不幸なのではなく、これは私だからなんだ」と受け止められるようになりました。
モモ生きることは簡単ではないと感じています。それでも、聴覚障害があったからこそ、当たり前の日常のありがたさに気づけました。特に、必死に育ててくれた両親への感謝は忘れられません。「ありがとう」という言葉が、今も一番心に残っています。だからこそ、双子にも感謝と愛情の大切さを伝えていきたいです。
双子には「感謝の気持ちを忘れない人であってほしい」/モモさん(twins_deaf)提供
モモ私たちに対して、「障害があるから」ではなく、理解し、誇りを持ってくれる子に育ってほしいと思っています。また、私たちの大切なコミュニケーションである手話も好きになってくれたら嬉しいです。自己肯定感が高く、自立し、感謝の気持ちを忘れない人になってほしいと思っています。