2025年に開催される大阪・関西万博(EXPO 2025)で、サントリーから再生農業原料(麦芽・ホップ)を使用したビール『水空エール』、CO2削減ビンを用いた日本ワイン、消費者参画型の『ワールドKANPAIビール』、万博ラベルの『赤玉スイートワイン』の4種類の商品が新たに発売することが発表された。本記事では、同社が独自に商品開発に取り組んだ、4種類の商品について解説・レビューしていく。 大阪・関西万博の理念のもと、環境負荷の少ない商品の開発に挑戦
再生農業原料を使用した、サントリー初のビール『水空エール』
『水空エール』
大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。その考え方のもと、“持続可能な未来の構築に向けて環境負荷を軽減した商品開発”をテーマに誕生したビールが『水空エール』。土壌の健全性や生物多様性などを保護・改善しながら行う“再生農業”で作られた麦芽とホップを使用している。再生農業手法は、農業由来のGHG排出量の削減に加え、化学肥料や農薬使用の削減、水の有効利用などの効果が期待できると言われている。
『水空エール』では、大麦由来の淡色麦芽と、再生農業によってつくられたホップを使用。爽やかな香りと心地よくすっきりとした後味が大きな特長。一口飲むと、スーッと清々しい爽やかな香りが広がり、本当に“水空”まで押し上げてくれるようなみずみずしさが感じられる。
万博会場内のレストラン「水空 SUIKUU」にて数量限定で発売される予定で、大気中のCO2を回収してガラス原料の一部に使用した、“世界初の特別なグラス”で提供されることも注目だ。 CO2削減びんを用いた日本ワイン『SUNTORY FROM FARM 登美の丘 赤 時のかさね』『同 信州 シンフォニー 2023』
『SUNTORY FROM FARM 登美の丘 赤 時のかさね』『同 信州 シンフォニー 2023』
日本ワインの『SUNTORY FROM FARM 登美の丘 赤 時のかさね』『同 信州 シンフォニー 2023』をCO2削減びんに詰めて新たに商品化。ガラス生地を溶融する際の燃焼方式を、空気燃焼から酸素燃焼に変更することで、通常商品と比較するとCO2を約13%削減することができる瓶となっている。この2つのワインは、万博会場内のレストラン「水空 SUIKUU」で数量限定で発売される。
『登美の丘の赤 時のかさね』は、桑の実や濃い色調の果皮を持ったプラムなどを連想させる果実の香りに、熟成が生むドライフルーツの様なコクが特長。甘くまろやかな果実感と滑らかな酸味とタンニン、そこにオーク樽由来の甘いスパイス感が厚みを加えている。『信州 シンフォニー2023』は、レモンなどの柑橘系果実やパイナップル、青リンゴ、白桃などの酸のある果実を想起させる多様で複雑な香りが特長。口当たりに果実の甘さと伸びやかできれいな酸味を感じ、その後の余韻に繋がっていく。 意外性ある消費者参画型商品、限定ラベルも…こだわりの商品開発に期待!
ユーザー参加型で行う新しい商品開発『ワールドKANPAIビール』
『ワールドKANPAIビール』
大阪・関西万博を記念して生まれた、世界中のビール好きによるビール好きのためのプロジェクト『ワールドKANPAIビール』。ユーザー参加型の新しい商品開発モデル「変えてみなはれ!パッカ〜ンプロジェクト」の第1弾として万博期間に展開される。
万博会場内で行われるのは、「香り」「刺激(炭酸)の強さ」「味の濃さ」「苦味」「後味」「アルコール感」「味や香りに関する意見」「出来上がるビールからイメージする色」の計8項目の嗜好調査(2025年4月13日〜5月31日)。その結果をもとにさらなる商品開発を行い、25年9月に『ワールドKANPAIビール』として大阪・関西万博会場を含む全国で数量限定発売される。 『赤玉スイートワイン 万博ラベル〜近畿&数量限定〜』
『赤玉スイートワイン 万博ラベル〜近畿&数量限定〜』
1907年に誕生した“赤玉”は、葡萄酒づくりに熱中していたサントリーの創業者・鳥井信治郎が、美しい赤い色と甘み、適度な酒精分にこだわった『赤玉ポートワイン』として大阪で誕生した。発売後は新聞1ページに子どもの落書きのような筆文字で大きく「赤玉ポートワイン」と書かれた広告を掲載したり、女性が両肩を露わにした日本初のヌードポスターを作成したり、斬新な宣伝方法を展開し、世間をあっと言わせながら商品価値を高めてきた系譜がある。
1973年に『赤玉スイートワイン』に名称を変更し、ぶどう由来のフルーティな香り、やさしい甘さと深みのある味わいで、現在まで1世紀以上も愛され続けているが、大阪・関西万博の開催に伴い、新たに「大阪生まれの赤玉」というキャッチコピーと公式キャラクター・ミャクミャクが描かれた限定ラベルが登場。通常品から切り替え、近畿エリアで3月下旬以降順次、数量限定新発売する(※大阪・関西万博会場では販売予定なし)。 2025年「国内酒類事業方針・ビール事業方針」記者会見でも、大阪・関西万博への想いが語られた
大阪・関西万博で披露される「水上ショー」の発表も!
水上ショー「アオと夜の虹のパレード」
サントリーホールディングスとダイキン工業は、大阪・関西万博のウォータプラザというエリアで水上ショー「アオと夜の虹のパレード」を共同出展する。水、空気、光、炎、映像、そして音楽を駆使して、生命の物語を壮大なスケールで描く水上スペクタクルショーとなっている。同ショーと連動して、生きものたちに会えるデジタルコンテンツ「ARパレード」と音楽×噴水で魅せるショー「水と空気のハーモニー」、人の動きに水が連動する不思議体験「水と空気のマジカルアクション」の3つのエンターテインメントも実施されるので、夜に実施されるショーの世界観を日中にも感じて楽しむことができる。 大阪で行われた、サントリー×ダイキン 大阪・関西万博ウォータプラザ水上ショー 「アオと夜の虹のパレード」関連 記者発表会見
24日には記者発表会が行われ、キャラクターデザイン・声優キャスト・テーマソング・昼間の演出内容が公開された。声優キャストには、主人公「アオ」役に小学1年生から舞台やミュージカルで活躍し、卓越した歌唱力が注目の若手俳優、毛利花(16)を抜擢。水と空気の精霊「ドードー」役はタレントの友近、「アオのおばあちゃん」役は俳優の夏木 マリが担当。物語のはじまりにおいて重要な役割を果たし、観客をショーの世界観に引き込む魅力的な演出が期待される。
2025年の大阪・関西万博の開催に伴い、新たに4種の商品を発売するサントリー。そのおいしさはもちろんのこと、環境負荷を軽減した商品開発やこれまでにない新たな商品開発に注力していることも大きなポイントといえるだろう。万博会場内のレストランでの販売や一般販売が行われる予定なので、ぜひとも味わってみてほしい。
撮影:岡田一也 Sponsored by サントリーホールディングス
大阪・関西万博
開催まであと 日
開催期間:2025.04.13-10.13