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『光る君へ』凰稀かなめ×金田哲×辛酸なめ子スペシャル鼎談 “らしくない”大河ドラマ なぜ女性にウケた?「もう一度観たい!」徹底トーク
大河ドラマ『光る君へ』とは?
平安時代、『源氏物語』を書き上げた紫式部(まひろ/吉高由里子)を主人公とした物語。まひろは藤原道長(柄本佑)への思いを胸に、秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏=光る君のストーリーを紡いでゆく。恋愛や権力闘争、当時の貴族や女房たちの生き方をリアルに描き、「これまでにない大河ドラマ」と大きな注目を集めている。
平安時代、『源氏物語』を書き上げた紫式部(まひろ/吉高由里子)を主人公とした物語。まひろは藤原道長(柄本佑)への思いを胸に、秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏=光る君のストーリーを紡いでゆく。恋愛や権力闘争、当時の貴族や女房たちの生き方をリアルに描き、「これまでにない大河ドラマ」と大きな注目を集めている。
“赤染衛門”凰稀かなめ、“斉信”金田哲、ウォッチャー辛酸なめ子が明かす魅力
凰稀かなめ 終わってしまうのがとても寂しいです。『光る君へ2』をやってほしいくらい!
金田哲 出演者みんなそう思ってますよ! みんな仲が良くて雰囲気もいい感じで。
凰稀かなめ まひろ(紫式部)役の吉高由里子さん、藤原道長役の柄本佑さんも、すごく穏やかな方たちで。そんな中で演じていて私が感じたのは、1000年前も今も恋愛模様は一緒なんだなということ。恋愛だけではなく、男社会の嫉妬や“女の園”的な部分も。視聴者として観ていても、共感できるところが多かったです。
金田哲 もともと僕は大河ドラマが大好きなんですが、やっぱり戦国とか幕末になじみがあって。平安貴族ってどうなんだろうと思っていたら、なかなかにドロドロ (笑)。濃い人間模様が描かれていて楽しかったです。こんなラブストーリーの大河ドラマはなかったと思うし、映像も、光の加減や書かれる字までもが美しさを醸し出しているなと。
凰稀かなめ 赤染衛門さんはあまり資料がなく、最初は「好きにやってみて」という感じで。調べてみると良妻賢母的なイメージが出てくるので、前半は姫たちのサロンでも少し引いた落ち着きを意識していました。でも放送が始まると、ネットで衛門さんのことを話してくださる方も多くて。読ませていただきながら、徐々に作り上げていきましたね。
凰稀かなめ そう、レッド姉さん(笑)。
辛酸なめ子 今、バリバリ働いているキャリアウーマンの元祖みたいな存在かもしれませんね。
凰稀かなめ 衛門さんが詠んだ歌を見ると、現実に起こった事柄をしっかりと捉えているものが多くて。普段からそういう感じの人なのかなとは思っていました。
辛酸なめ子 斉信はいかがでした?
金田哲 斉信は藤原家の御曹司で、スーパーエリート。お話をいただいたときは「本当に?」と震えました。うまいこと道長に取り入って出世しようとする役だったので、プライベートでも佑くんと一番仲が良かったです。よく飲みに行って、佑くんの家のソファーで朝を迎えたことも2度ありました(笑)。
辛酸なめ子 斉信は処世術の巧みさはあるけれど、あまり嫌味がなくて。モテるだろうな〜とは思いました(笑)。藤原姓の道長、公任(きんとう/町田啓太)、行成(渡辺大知)、斉信で“平安のF4”なんて呼ばれていたし、さりげなく道長に恋愛指南したり。
金田哲 確かにF4の中では、トップクラスに女性に対する経験値があったと思います(笑)。
これまでの大河ドラマにはない? ココが女性に大人気!
――女性に大人気だったということで、ウケたポイントについて語っていただきたいと思います。
金田哲 やっぱり、ラブストーリーが根底にあるのが大きいんじゃないかな。とくに、まひろと道長が月明かりに照らされて逢瀬を持つ廃邸のシーンはキュンとしましたね。
凰稀かなめ そうそう、本当に美しくて。普段の吉高さんと柄本さんからは想像できないくらい(笑)、艶っぽいシーン。
金田哲 ほかにも、直秀(毎熊克哉)、周明(松下洸平)、双寿丸(伊藤健太郎)とか、身分が違う者どうしが思いを抱くところはキュンというか、グッときました。
辛酸なめ子 まひろと道長も格差がある関係でしたしね。
辛酸なめ子 私は、疫病にかかったまひろを道長が看病に来るシーンにも萌えました。王道の恋愛ドラマにあるような場面だけど、普通なら大貴族が看病するなんてあり得ない。それを(脚本の)大石静先生だからこそ、あんなふうに描いてくる。女性の妄想ポイントをついてきますよね。
凰稀かなめ それは私も泣いた!(笑)。本当に恋愛の名場面がたくさんありますね。
凰稀かなめ (笑)。私の周りでは、女性だけでなく男性でもハマった人が多いんですよ。
金田哲 僕の周りもそうです。戦ものじゃないけどとりあえず…と第1回を観てドハマりした男性が結構いる。うちの爺ちゃんは95歳なのですが、最初は「全員藤原でわからない!」と言っていたのに(笑)、あとからかなりハマりだして。僕のことはずっと藤原行成(ゆきなり)だと思っていましたけどね(笑)。