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『光る君へ』凰稀かなめ×金田哲×辛酸なめ子スペシャル鼎談  “らしくない”大河ドラマ なぜ女性にウケた?「もう一度観たい!」徹底トーク

 ついに最終回を迎えた大河ドラマ『光る君へ』。平安時代の宮中を舞台にした物語は、“戦のない大河”と大きな話題に。まひろ(紫式部)と藤原道長の身分差を超えたソウルメイト的な恋愛模様を中心に、権力争いや友情など重層的なテーマを描き、SNSでも盛り上がりを見せた。そんな特徴的な大河ドラマに出演していた赤染衛門(あかぞめえもん)役の凰稀かなめ、藤原斉信(ただのぶ)役の金田哲、さらには本作にハマっているというコラムニストの辛酸なめ子が鼎談。作品の魅力を語りつくした。

大河ドラマ『光る君へ』とは?
平安時代、『源氏物語』を書き上げた紫式部(まひろ/吉高由里子)を主人公とした物語。まひろは藤原道長(柄本佑)への思いを胸に、秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏=光る君のストーリーを紡いでゆく。恋愛や権力闘争、当時の貴族や女房たちの生き方をリアルに描き、「これまでにない大河ドラマ」と大きな注目を集めている。
  • 辛酸なめ子:コラムニスト。『光る君へ』にハマったウォッチャー。歴史に造詣が深い。

    辛酸なめ子:コラムニスト。『光る君へ』にハマったウォッチャー。歴史に造詣が深い。

  • 凰稀かなめ:道長の妻・倫子に仕え、姫・女官たちの指南役・赤染衛門(あかぞめえもん)を演じた。

    凰稀かなめ:道長の妻・倫子に仕え、姫・女官たちの指南役・赤染衛門(あかぞめえもん)を演じた。

  • 金田哲:道長の友であり腹心、“平安のF4”の一員・藤原斉信(ただのぶ)を演じた。

    金田哲:道長の友であり腹心、“平安のF4”の一員・藤原斉信(ただのぶ)を演じた。

★NHKオンデマンドで『光る君へ』をもう一度見る!(外部サイト)

“赤染衛門”凰稀かなめ、“斉信”金田哲、ウォッチャー辛酸なめ子が明かす魅力

――ついに『光る君へ』が最終回を迎えました。

凰稀かなめ 終わってしまうのがとても寂しいです。『光る君へ2』をやってほしいくらい!

金田哲 出演者みんなそう思ってますよ! みんな仲が良くて雰囲気もいい感じで。

凰稀かなめ まひろ(紫式部)役の吉高由里子さん、藤原道長役の柄本佑さんも、すごく穏やかな方たちで。そんな中で演じていて私が感じたのは、1000年前も今も恋愛模様は一緒なんだなということ。恋愛だけではなく、男社会の嫉妬や“女の園”的な部分も。視聴者として観ていても、共感できるところが多かったです。

金田哲 もともと僕は大河ドラマが大好きなんですが、やっぱり戦国とか幕末になじみがあって。平安貴族ってどうなんだろうと思っていたら、なかなかにドロドロ (笑)。濃い人間模様が描かれていて楽しかったです。こんなラブストーリーの大河ドラマはなかったと思うし、映像も、光の加減や書かれる字までもが美しさを醸し出しているなと。
  • 凰稀かなめ演じる赤染衛門(写真右)

    凰稀かなめ演じる赤染衛門(写真右)

  • 金田哲演じる藤原斉信(写真左)

    金田哲演じる藤原斉信(写真左)

辛酸なめ子 私も今までの大河の中で一番ハマっているんですが、平安の雅な世界観も好きだし、観ていると品格や教養が備わってくるような…。「滅相もないことでございます」「ご機嫌麗しく、お悦び申し上げます」とか、言葉遣いもとても美しくて耳に心地がいいですね。お二人が演じた役柄はいかがでした?

凰稀かなめ 赤染衛門さんはあまり資料がなく、最初は「好きにやってみて」という感じで。調べてみると良妻賢母的なイメージが出てくるので、前半は姫たちのサロンでも少し引いた落ち着きを意識していました。でも放送が始まると、ネットで衛門さんのことを話してくださる方も多くて。読ませていただきながら、徐々に作り上げていきましたね。

イラスト:辛酸なめ子

イラスト:辛酸なめ子

★NHKオンデマンドで“レッド姉さん”赤染衛門、“平安のF4”の一員・斉信の活躍をもう一度!(外部サイト)
金田哲 僕は「レッド姉さん」と呼んでいたのですが、すごく優秀な方なんですよね。

凰稀かなめ そう、レッド姉さん(笑)。

辛酸なめ子 今、バリバリ働いているキャリアウーマンの元祖みたいな存在かもしれませんね。

凰稀かなめ 衛門さんが詠んだ歌を見ると、現実に起こった事柄をしっかりと捉えているものが多くて。普段からそういう感じの人なのかなとは思っていました。

辛酸なめ子 斉信はいかがでした?

金田哲 斉信は藤原家の御曹司で、スーパーエリート。お話をいただいたときは「本当に?」と震えました。うまいこと道長に取り入って出世しようとする役だったので、プライベートでも佑くんと一番仲が良かったです。よく飲みに行って、佑くんの家のソファーで朝を迎えたことも2度ありました(笑)。

辛酸なめ子 斉信は処世術の巧みさはあるけれど、あまり嫌味がなくて。モテるだろうな〜とは思いました(笑)。藤原姓の道長、公任(きんとう/町田啓太)、行成(渡辺大知)、斉信で“平安のF4”なんて呼ばれていたし、さりげなく道長に恋愛指南したり。

金田哲 確かにF4の中では、トップクラスに女性に対する経験値があったと思います(笑)。

これまでの大河ドラマにはない? ココが女性に大人気!

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【ポイント1】紫式部と道長が恋仲…ラブストーリーにキュンとする

――女性に大人気だったということで、ウケたポイントについて語っていただきたいと思います。

金田哲 やっぱり、ラブストーリーが根底にあるのが大きいんじゃないかな。とくに、まひろと道長が月明かりに照らされて逢瀬を持つ廃邸のシーンはキュンとしましたね。

凰稀かなめ そうそう、本当に美しくて。普段の吉高さんと柄本さんからは想像できないくらい(笑)、艶っぽいシーン。

金田哲 ほかにも、直秀(毎熊克哉)、周明(松下洸平)、双寿丸(伊藤健太郎)とか、身分が違う者どうしが思いを抱くところはキュンというか、グッときました。

辛酸なめ子 まひろと道長も格差がある関係でしたしね。
★思わずキュン! まひろと道長、中宮・彰子も…愛の物語をチェック♪(外部サイト)
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凰稀かなめ 私が好きだったのは、宣孝さん(のぶたか/佐々木蔵之介)とまひろさんのシーンですね。大人の男性好きとしては(笑)、宣孝さんのなんでも受け入れてくれる懐の大きい夫ぶりにキュンとしました。

辛酸なめ子 私は、疫病にかかったまひろを道長が看病に来るシーンにも萌えました。王道の恋愛ドラマにあるような場面だけど、普通なら大貴族が看病するなんてあり得ない。それを(脚本の)大石静先生だからこそ、あんなふうに描いてくる。女性の妄想ポイントをついてきますよね。
金田哲 あと、中宮・彰子さま(見上愛)が一条天皇に告白するシーンは泣きました!

凰稀かなめ それは私も泣いた!(笑)。本当に恋愛の名場面がたくさんありますね。

辛酸なめ子 もしかしたら、男女関係については今の方が古い価値観なのかもしれないですよね。昔の方が自由だったし、当時の“通い婚”を今から復活させればいいのに(笑)。

凰稀かなめ (笑)。私の周りでは、女性だけでなく男性でもハマった人が多いんですよ。

金田哲 僕の周りもそうです。戦ものじゃないけどとりあえず…と第1回を観てドハマりした男性が結構いる。うちの爺ちゃんは95歳なのですが、最初は「全員藤原でわからない!」と言っていたのに(笑)、あとからかなりハマりだして。僕のことはずっと藤原行成(ゆきなり)だと思っていましたけどね(笑)。

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