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子どもから大人、パパママも! 『インサイド・ヘッド2』で心の棚卸し 心理カウンセラー&映画ライターがプッシュ「日曜日の夜に観ると効く!」ワケ

 2024年夏に公開され、世界で大ヒットを記録したディズニー&ピクサーのアニメーション映画『インサイド・ヘッド2』が、いよいよ11月27日にブルーレイ+DVD セット、4K UHD+ブルーレイ セットとして発売。主人公・ライリーが成長する中で芽生える様々な感情を描いた本作は、公開時にも大反響を巻き起こした。10代はもちろん大人までが共感、納得した理由とは? 心理カウンセラー・浮世満理子氏と、映画ライター・よしひろまさみち氏が解き明かす!
世界で大ヒット!『インサイド・ヘッド2』って?(外部サイト)
アニメーション映画史上歴代No.1『インサイド・ヘッド2』ってどんな作品?
 アニメーション映画史上歴代No.1オープニングをはじめ、ピクサー史上最高の世界興行収入を記録した映画『インサイド・ヘッド2』。2015年公開の前作『インサイド・ヘッド』では小学生だったライリーが、本作ではティーンエイジャーへと成長。前作で登場した“5つの感情”(ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカ)に加え、新たな感情「シンパイ」「ハズカシ」「ダリィ」「イイナー」も登場した。誰もが経験する変化の時を繊細にテンポよく描き、大きな共感と感動を呼ぶ作品となっている。

心理カウンセラーと映画ライターが分析、『インサイド・ヘッド2』ココがすごい!

  • 〇浮世満理子(うきよ・まりこ) アイディア高等学院学院長、全心連公認上級プロフェッショナルカウンセラー/メンタルトレーナー。『全国心理業連合会』代表理事。メディア出演・著書多数。https://www.idear.co.jp/

    〇浮世満理子(うきよ・まりこ) アイディア高等学院学院長、全心連公認上級プロフェッショナルカウンセラー/メンタルトレーナー。『全国心理業連合会』代表理事。メディア出演・著書多数。https://www.idear.co.jp/

  • 〇よしひろまさみち 映画を中心としたライター・編集者。日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。テレビ、ラジオ、イベント出演、雑誌・WEB等でレビューやインタビューを多数担当。

    〇よしひろまさみち 映画を中心としたライター・編集者。日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。テレビ、ラジオ、イベント出演、雑誌・WEB等でレビューやインタビューを多数担当。

浮世満理子 最近の相談内容では「何となく気持ちが上がらない」「憂鬱だ」という声が多いですが、自分の内面で何が起こっているのかを理解できる人って少なくて。『インサイド・ヘッド2』は自己理解を深める意味ではとても良いし、自分の“トリセツ”を何度も書き直せるような作品だと思いました。自分にどういう感情があるのか、ノートに書き出しながら何回も観るのがオススメですね。

よしひろまさみち ブルーレイ・DVDなら何度でも観返せるからいいですよね!実は私も映画公開時に同じことを思ったんですけど、本業の方が言うと説得力あります(笑)。アニメーションだからお子さんが観ることが多いけど、一緒に行った大人も「そうそう、こういう厄介な時期あったよね」となって、途中から「ちょっと待って。今の自分にもまだ残ってるよな…」って。

●ポイント1:悩める10代はライリーと同じ、自分の感情に気づくきっかけに
浮世満理子 ライリーは10代でまさに変化の時。いくつかの感情を“保管庫”に閉じ込める場面もありますが、「自分もそういうのあるんじゃない?」と気づく人もいると思いますね。

よしひろまさみち ティーンエイジャーの頃って、誰しも親に秘密を持ったり、友だちに嘘ついたりして、それを全部閉じ込めてしまう。それが大人になるともっと複雑化してきて…キャパ超えると爆発!

浮世満理子 自分の内面と向き合うのは、誰でもしんどい。だから本作を観ながら「私の中にある感情は何?」って思うことは、すごく優しいセラピューティックな時間。ライリーを通じて自分のことを考える人が多いんじゃないかな。

よしひろまさみち 感情といえば、星の数ほどある細かな感情をヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカに加え、シンパイ、ハズカシ、ダリィ、イイナーと、わかりやすくまとめていること。この単純化は本当にうまい! 実写+アニメーションで作ってもたぶん説得力がなくなっちゃうけど、全部3D CGアニメーションだからこそ説得力が増すと思うんです。

浮世満理子 自覚できない感情もたくさんあるから、感情にちゃんと名前が付いていてわかりやすく示しているのはすごい。また、ネガティブな感情が悪者として扱われていない点も素晴らしいですね。
悩める10代こそ観るべし!『インサイド・ヘッド2』を詳しく知る(外部サイト)
よしひろまさみち ですよね。ボーナス・コンテンツでも触れられていますが、制作陣のリサーチが本当すごくよくできていて。制作前にまずやったのが、脳科学者の取材。子どもに人間としての感情が芽生えていく過程とは?とイチから勉強しているんです。だからこそ、10代の心の中で起こっていることがわかりやすく描かれているんでしょうね。

浮世満理子 そうですね。最近の若い人の中には、ライリーと同じように「友だちに合わせていたから、自分の本当に好きなものがわからない」という人もいて。自分の感情わからなくなって、生きづらくなっている子たちが多いんです。

よしひろまさみち 若い人って自分探しが好きなイメージでしたけど、まずそこからか…。自分は何が好きで、何に腹が立つとか、感情に気づくきっかけにもなりそうですね。
●ポイント2:モヤモヤしている大人は「日曜日の夜」に観返して心の断捨離を!

よしひろまさみち 思春期の人はもちろん、「大人になってもモヤモヤしている」という人にも、観てほしいですね。

浮世満理子 日曜日の夜に観返したらいいんじゃないですか? モヤモヤしたり、月曜に仕事行きたくないと思ったら、日曜夜に観てノートをとってみる。すると、「よし頑張ろう」と思ってもらえると思います。心の“保管庫”に入れた感情の解放ですよ。

よしひろまさみち 断捨離気分で、とにかく出すと。

浮世満理子 はい。それと本作の良い点は「とにかく前向きに。何でも開放」じゃなくて、「秘密はまだ奥の方にいてもいいんだ」というところ。みんな、シンパイ、ハズカシ、ダリィ、イイナーみたいな感情に支配されてモヤモヤが止まらないこともある。でも、大人の複雑な感情にもちゃんと理由があって、それはそれでいいんだと教えてくれます。

よしひろまさみち 『トイ・ストーリー』(95)の時からですが、ピクサーは“子ども向け”と見せかけて、実は子どもを連れて行った大人が泣かされる映画ばかりなんです。今回は一番難しいテーマだったと思うのですが、すごく単純化して良い話にしていて。10代はもちろん、自分が見えなくなってしまって、それすら気づいていない大人ほど観た方がいいですね。

浮世満理子 よく、管理職のメンタルヘルス研修で「教材として何かおすすめの本を推薦してください」と言われるので、本作を教材として観てほしいくらいです。

よしひろまさみち 本1冊読むよりラクですよね。しかもこれ親切設計で、「2」から入っても理解できるし面白いというのが、時間のない大人には嬉しいかも。
大人は『インサイド・ヘッド2』でモヤモヤ解消、今すぐ観たい!(外部サイト)

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