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子どもから大人、パパママも! 『インサイド・ヘッド2』で心の棚卸し 心理カウンセラー&映画ライターがプッシュ「日曜日の夜に観ると効く!」ワケ
アニメーション映画史上歴代No.1『インサイド・ヘッド2』ってどんな作品?
アニメーション映画史上歴代No.1オープニングをはじめ、ピクサー史上最高の世界興行収入を記録した映画『インサイド・ヘッド2』。2015年公開の前作『インサイド・ヘッド』では小学生だったライリーが、本作ではティーンエイジャーへと成長。前作で登場した“5つの感情”(ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカ)に加え、新たな感情「シンパイ」「ハズカシ」「ダリィ」「イイナー」も登場した。誰もが経験する変化の時を繊細にテンポよく描き、大きな共感と感動を呼ぶ作品となっている。
アニメーション映画史上歴代No.1オープニングをはじめ、ピクサー史上最高の世界興行収入を記録した映画『インサイド・ヘッド2』。2015年公開の前作『インサイド・ヘッド』では小学生だったライリーが、本作ではティーンエイジャーへと成長。前作で登場した“5つの感情”(ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカ)に加え、新たな感情「シンパイ」「ハズカシ」「ダリィ」「イイナー」も登場した。誰もが経験する変化の時を繊細にテンポよく描き、大きな共感と感動を呼ぶ作品となっている。
心理カウンセラーと映画ライターが分析、『インサイド・ヘッド2』ココがすごい!
よしひろまさみち ブルーレイ・DVDなら何度でも観返せるからいいですよね!実は私も映画公開時に同じことを思ったんですけど、本業の方が言うと説得力あります(笑)。アニメーションだからお子さんが観ることが多いけど、一緒に行った大人も「そうそう、こういう厄介な時期あったよね」となって、途中から「ちょっと待って。今の自分にもまだ残ってるよな…」って。
よしひろまさみち ティーンエイジャーの頃って、誰しも親に秘密を持ったり、友だちに嘘ついたりして、それを全部閉じ込めてしまう。それが大人になるともっと複雑化してきて…キャパ超えると爆発!
浮世満理子 自分の内面と向き合うのは、誰でもしんどい。だから本作を観ながら「私の中にある感情は何?」って思うことは、すごく優しいセラピューティックな時間。ライリーを通じて自分のことを考える人が多いんじゃないかな。
浮世満理子 自覚できない感情もたくさんあるから、感情にちゃんと名前が付いていてわかりやすく示しているのはすごい。また、ネガティブな感情が悪者として扱われていない点も素晴らしいですね。
浮世満理子 そうですね。最近の若い人の中には、ライリーと同じように「友だちに合わせていたから、自分の本当に好きなものがわからない」という人もいて。自分の感情わからなくなって、生きづらくなっている子たちが多いんです。
よしひろまさみち 若い人って自分探しが好きなイメージでしたけど、まずそこからか…。自分は何が好きで、何に腹が立つとか、感情に気づくきっかけにもなりそうですね。
浮世満理子 日曜日の夜に観返したらいいんじゃないですか? モヤモヤしたり、月曜に仕事行きたくないと思ったら、日曜夜に観てノートをとってみる。すると、「よし頑張ろう」と思ってもらえると思います。心の“保管庫”に入れた感情の解放ですよ。
よしひろまさみち 断捨離気分で、とにかく出すと。
浮世満理子 はい。それと本作の良い点は「とにかく前向きに。何でも開放」じゃなくて、「秘密はまだ奥の方にいてもいいんだ」というところ。みんな、シンパイ、ハズカシ、ダリィ、イイナーみたいな感情に支配されてモヤモヤが止まらないこともある。でも、大人の複雑な感情にもちゃんと理由があって、それはそれでいいんだと教えてくれます。
浮世満理子 よく、管理職のメンタルヘルス研修で「教材として何かおすすめの本を推薦してください」と言われるので、本作を教材として観てほしいくらいです。
よしひろまさみち 本1冊読むよりラクですよね。しかもこれ親切設計で、「2」から入っても理解できるし面白いというのが、時間のない大人には嬉しいかも。