毎日の料理に欠かせない“油”だが、何を選ぶかで栄養や食事の質が大きく変わることをご存知だろうか。日清オイリオグループが2024年9月24日に開催したセミナー「植物油のおいしいおはなし」では、栄養豊富な油の選び方や使い方や、日常の料理に役立つポイントが多く紹介された。健康的でおいしい食卓の作り方を探るレポートをお届けする。 油の世界は奥深い!驚きと学びが詰まったセミナー
セミナー当日、会場には料理教室の講師や管理栄養士、食に関するプロフェッショナルたち18人が集まり、「油」について熱心に学んでいた。 セミナーは日清オイリオグループで油の栄養について研究する荒井千恵氏が講師を務める形で進められた。話の中心は油の主成分である脂肪酸で、特に植物油に多く含まれる不飽和脂肪酸に焦点があてられた。脂肪酸は近年、“オメガ”という言葉と共に話題にあがることも多く、その機能が注目を集めている。セミナーの参加者も日頃から興味を持っていて参加した人が多かった。 セミナー「植物油のおいしいおはなし」の様子
油の種類が大切!栄養豊富な油の驚きの効果とは
“オメガ”といえば、オメガ3やオメガ9といった言葉で耳をすることが多い。実は油に含まれる脂肪酸には形があり、曲がる場所によってオメガの後につく数字が決まる。当然、体の中での働きも異なると言われている。また、油によって含まれる脂肪酸の種類も違ってくるそうだ。セミナーでは、あらゆる世代に大切なオメガ3、7、9をそれぞれ含む油の例として、アマニ油、マカダミアナッツオイル、オリーブオイルも紹介された。 オメガ3系脂肪酸はアマニ油に多く含まれており、高血圧の予防が期待されている
例えば、オメガ3系脂肪酸を多く含むのがアマニ油だ。オメガ3系脂肪酸は、血管拡張作用があり、高血圧を予防すると言われている。日常的に摂取することで、脳の健康と血液の流れをサポートするなど、現代社会で増えている心血管系の問題に効果が期待される。アマニ油は、加熱に弱いため、サラダのドレッシングやスムージーに加えるのがおすすめと紹介された。また無味であるため何にでもかけられるが、和食などとも相性が良いそうだ。 保湿や抗酸化への機能が注目、オメガ7系脂肪酸が豊富のマカダミアナッツオイル(写真はイメージ)
一方、オメガ7系脂肪酸が豊富に含まれているのがマカダミアナッツオイルだ。オメガ7系脂肪酸は血中中性脂肪を下げるはたらきがあるといわれ、酸化安定性がよい。肌や髪に多く含まれており、近年保湿や抗酸化への機能が注目されている。ナッツのコクや風味を感じることができるため、洋食に合い、焼き菓子などに使用するのも良い。 定番のオリーブオイルはコレステロール値を上げにくい効果が
さらに、オリーブオイルは、オメガ9系脂肪酸を多く含んでいる。オメガ9系脂肪酸は血中LDLコレステロールを上げにくいといわれている。エクストラバージンオリーブオイルは、オリーブの味と香りを楽しめるため、日々のサラダやパンに添える使い方が紹介された。 体に必要な脂肪酸だが、ついつい油というと日頃の食生活でも控えがちになる人も多いのではないだろうか。特にダイエットを気にする方などは油を避ける傾向が強い。しかし、実際には毎日の摂取量が不足している人も少なくない。セミナーでは、生でも美味しく摂取できる植物油を、エネルギーが不足しがちな朝食で手軽に活用し、体に必要な脂肪酸やエネルギーを取り入れることの大切さも教えられた。 美味しく健康に!日清オイリオの商品で新しい食卓を
セミナーの最後には、3種類のオイル(アマニ油、マカダミアナッツオイル、オリーブオイル)をテイスティングする時間が設けられた。トマト、バニラアイス、パンケーキといった異なる食材と合わせることで、それぞれのオイルの風味と相性の良さを存分に楽しむことができた。「マカダミアナッツオイルのアイスクリームを濃厚にして一段グレードアップしてくれる」といった声がある一方で「アマニ油をかけるとアイスクリームにあっさり感も加わって好き」といった声も。「トマトにはオリーブオイルがよく合う」というのは皆さん共通の意見だった。 これらのオイルは、日々の料理をより美味しく、豊かにする力を持っている。店頭で見かけた際は、ぜひ試してみてほしい。新しい食卓の一品として、その魅力を実感できるはずだ。 Sponsored by 日清オイリオグループ株式会社