俳優の濱正悟、兵頭功海がW主演を務める、TBSドラマストリーム『毒恋〜毒もすぎれば恋となる〜』（毎週火曜　後11：56〜※一部地域を除く）が9月17日より放送スタート。共にスーパー戦隊作品出身＆TBSドラマ初主演という共通点を持つ2人が、エリート弁護士×天才詐欺師という絶対秘密の相棒を演じる本作の見どころを紹介する。

BLリーガルサスペンスが新たな楽しみを生み出す

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  「毒恋〜毒もすぎれば恋となる〜上」 牧野圭祐　KADOKAWA／角川文庫

　原作は、2009年度の第1回「TBS連ドラ・シナリオ大賞」で入選、2022年に「月とライカと吸血姫」シリーズで第53回星雲賞「日本長編部門（小説）」で星雲賞を受賞したことなどで知られる牧野圭祐が書き下ろした同名小説。小説の上巻が角川文庫（KADOKAWA）から7月に発売され、下巻が10月25日に発売される。またマンガPark（白泉社）では、同名マンガが連載中で、第１巻が9月5日に発売された。

　大学在籍中に司法試験を最高得点でクリアし、大手法律事務所で数々の大手クライアントの法律顧問として活躍する天才弁護士・志波令真（しば・りょうま）。だが“氷の法王”と呼ばれ、多くの相棒をクビにしてきた。そんなある日、志波はバーで謎の天才詐欺師・ハルトと出会い、他人になりすますハルトの才能を買って自宅で“飼う”ことに。人には言えない相棒との共同生活が始まる。サスペンス要素とボーイズラブ、そしてコメディ要素が絡み合ったバディものだ。

　第1話は、相棒を突き放す志波のクールさを描きつつ、ハルトの涙目シーンに切り替わり、物語の幕開けから観る側の心を全力で揺さぶる。弁護士と詐欺師の組み合わせにボーイズラブまで盛り込んだ本作の波乱ぶりを俄然、期待させてくれる。

　しかも原作ではボーイズラブ展開もさることながらリーガル要素も重すぎないテイストで描かれ、お仕事もの＆恋愛もの、どちらの方面からでも楽しめるのが魅力となっている。ドラマの1＆2話では志波とハルトの出会いからバディ結成までを中心に、丁寧かつコミカルに描写。どちらのキャラクターの感情にも共感しやすく、詐欺師としてのハルトの一面も見せつつ志波に近づいた理由に含みを持たせる演出も考察心がくすぐられる。サスペンス＆ボーイズラブコメディの看板に偽りなしと言えそうだ。

濱＆兵頭、ヒーロー2人が紡ぎ出す、キュンと癒やしと謎が詰まった“最強バディ”

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  ドラマストリーム『毒恋〜毒もすぎれば恋となる〜』
  （C）『毒恋〜毒もすぎれば恋となる〜』製作委員会

　　主人公の一人、志波を演じるのは、『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』で宵町透真／ルパンブルーを演じていた濱正悟。そしてもう一人の主人公、ハルト役は『騎士竜戦隊リュウソウジャー』でカナロ／リュウソウゴールドを演じた兵頭功海。近年、多くのドラマでスーパー戦隊シリーズや仮面ライダーシリーズ出身の俳優が共演することが増えてきているが、今回も2人の競演には特撮ファンからも熱い視線が注がれている。

　志波役の濱は、日曜劇場『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』（TBS系）やNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ！』など数多くの話題作に出演。多彩な演技で見るものを魅了するが、『何かおかしい』（テレビ東京）や『伝説の頭 翔』（テレビ朝日系）で見せたどこか狂気じみたような“イヤなヤツ”の怪演ぶりも印象的だ。今作でも、合理主義で論破王ながら視聴者に嫌悪を感じさせないクールなエリート弁護士を、絶妙なバランス感で演じる。しかも口では毒づきつつも心の中では…といったツンデレぶりが何とも言えない。志波の妄想とモノローグからは彼の秘められたキュートさが垣間見える。

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  ドラマストリーム『毒恋〜毒もすぎれば恋となる〜』
  （C）『毒恋〜毒もすぎれば恋となる〜』製作委員会

　　一方、日曜劇場『下剋上球児』や金曜ドラマ『９ボーダー』（共にTBS系）などに出演していた兵頭は、注目の若手俳優の一人。演じるハルトは“ワンコ系男子”で、本人も犬系な雰囲気を醸し出しているだけに、ハマり役と言っていい。人懐っこい笑顔で「100人目の相棒で1人目の恋人になってあげる」「俺の家政夫ハルトくん」などと言われたらドキドキが止まらない。さらに1話で志波が見ていないところでハルトが“てへぺろ”な感じで舌を出すシーンはお見事。是非とも注目しておいてほしいポイントのひとつだ。

　ハルトは詐欺師なので話す言葉がどこまで本心かは読めないが、少なくとも志波へ尽くす姿や2人のやりとりはまさに王道ラブコメのテイストがあり、至るところにキュンが。翻弄される志波と楽しむハルトの様子は間違いなく推せる。自宅でハルトが志波に料理を振る舞うシーンも優しさとラブラブさがあふれていて心温まる。原作でもそうだったが、ストーリーが進むにつれ、2人の心情や行動が互いを思ってのシーソーになるもの素敵だ。

　そんな恋愛要素はもちろんのこと、志波が勤める法律事務所の顧問先である広告代理店がインフルエンサーに訴えられた事案をはじめ、トラブル解決や裁判シーンもバッチリ。ハルトのバックボーンの謎も含め、サスペンスとしても存分に楽しめる。新感覚で異色な作風を是非とも堪能していただきたい。（文：遠藤政樹）

ドラマストリーム『毒恋〜毒もすぎれば恋となる〜』
TBSにて、9月17日スタート
毎週火曜　後11:56〜
地上波放送後、「TVer」「TBS FREE」にて1週間見逃し配信
Netflixにて先行配信

TVer
https://tver.jp/series/sr0otgkiee（外部サイト）
公式ページ
https://www.tbs.co.jp/dokukoi_tbs/（外部サイト）

濱正悟×兵頭功海　TBSドラマストリーム『毒恋〜毒もすぎれば恋となる〜』動画インタビュー

濱正悟×兵頭功海、2ショットインタビュー「信頼関係はバッチリ」

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