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MeseMoa.がつんく♂作詞作曲の15thシングル「愛してる体感BABY」をリリース、「夢の作品に巡り合えた」
つんく♂作詞作曲の新曲、「何より僕たちにとって特別な作品になりました」
気まぐれプリンス:グループを結成したころから「いつかつんく♂さんに自分たちの楽曲を書いてもらえたらいいよね」って話していたんです。ひとつの夢物語かのようにみんなで冗談で言っていたことが実現したと同時に、なんと15作目にして今回初めて全国のCDショップで発売されることになったんです! 他のアーティストさんと同じような感覚で「CD出ます!」と言えるのが、まさかのつんく♂さんの作品であるということで二重の喜びがありますし、何より僕たちにとって特別な作品になりました。
あおい:僕たちはハロプロさんの踊ってみたを12年前からやってきたのですが、デモを聴いた瞬間に、これが欲しかったんだ! って。いわゆる“つんく♂節”というものが音からも歌詞から効きすぎるぐらい効いていて、初めて聴いた曲なのに、いい意味で初めてじゃない感覚でした。
気まぐれプリンス:1回聴いたら覚えてしまうメロディで、まさにTHEつんく♂さんの楽曲だなと思いました。歌詞に関しては、“なあ BABY 何が食べたい?”って、キザに言っているのに、“君だって たまには言ってくれ 僕よりも「愛してる」って”と、強気な男なのか弱気な男なのかどっちやねん!? みたいな(笑)。恋愛中、女性に見せたい強い男性像の中に見え隠れする男性の心の弱さを歌っているのかなと自分的には思いました。あと最後に、野崎弁当が“どうなんだよ ベイベ〜!”って叫ぶ部分があるんですけど、何が食べたい?何がしたい?と聞いても「なんでもいい」とか「全部言われなくても察してよ」って思ってる彼女へしびれを切らした心の叫びなのかと感じました(笑)
気まぐれプリンス:レコーディングをする前に、メンバーで集まってミーティングをしたんです。そのときに ハロプロさんは“たちつてと”の発音が特徴的だよねという話になり、冒頭の“「愛してる」って”から、“たちつてと”の発音に関して、とくに意識しながらレコーディングしました。
あおい:ミーティングのあと、“つんく♂(ハロプロ)歌唱”の練習を特訓する時間というのがあって(笑)。みんなでつんく♂さんの楽曲を聴いて研究したうえでレコーディングに臨んだんです。
――これまでハロプロさんの楽曲を表現されてきたみなさんでも特訓の時間は必要でしたか?
とみたけ:踊ってみたばかりで、今まで歌うということはしてこなかったので、実際に歌唱してみて、こんなにも難しいんだと思うことばかりでした。
――改めて楽曲のハードルの高さを痛感されたと。
野崎弁当:ハロプロさんならではの表現として、セリフの展開も特徴のひとつだと思うんです。めせもあ。の楽曲でも、これまでセリフのある曲はあったんですけど、聴いた瞬間、まさにつんく♂さんの楽曲だなってすごく感動しましたし、そのパートに自分が決まったときは、なんとなく(自分になりそうな)予感はしていたのですが、光栄であると同時にすごくドキドキしました。
一同 えぇーー!!(固まる)
とみたけ ここはノックンじゃない? 一番つんく♂さんの楽曲を聴いてるでしょ?
ノックソ えぇーーー!!! どうしよう〜お会いできて光栄ですとか。いや、僕にとっては神みたいな方なので、実際にお会いしたら、頭が真っ白になって何も言葉が出ないんじゃないかと思います。なので、とりあえず握手をしていただきたいですね。自分たちかいろいろ聞いたりするのはおこがましすぎてできないですが、唯一言えるとしたら「次も書いてください!」って。そこは関西人の厚かましさで最後の最後に放り込めたらいいなと思います(笑)。
10年以上躍ったからこそ刻まれた「ハロプロイムズがしっかり染み込んでいる」
とみたけ:ずっとハロプロさんのカバーをしてきたので、僕たちからもTHEハロプロさんみたいな振付がうれしいですっていうオーダーをさせていただいたんです。とくに終盤の間奏の振付を見たときは「うわぁ〜!」って思わず口にしちゃうほど、“らしさ”を感じましたし、ハロプロさんのいろんなグループの要素が混ぜ込まれていて、感動しながら見ていました。
あおい:10年以上ハロプロさんの楽曲を勝手に躍らせていただいてきた分、すごくしっくりきたんですよ。個人的にも、僕は小学校3年生ぐらいから℃-uteさんのオタクをしてきたんですけど、あ〜めっちゃハロプロ! って思うところがめちゃくちゃあって、初めて落とされる振りなのにまったく違和感がなかったんです。僕だけでなく、5人で実際に踊ってみたときに、DNAに刻まれてるじゃないですけど、みんな得意なんだな、ハロプロイムズがしっかり染み込んでいるんだなと思いましたね。
気まぐれプリンス:ハロプロさんの裏側みたいな映像でそういったダンスレッスンの様子を昔から見てきたので、あ〜あの光景みたい! って。もちろんお仕事ではあるんですけど、ずっとミーハーな気持ちで、オタクとしての喜びを感じながら、ご褒美タイムみたいな感覚で振り入れをさせていただきました。しかも、YOSHIKO先生に厳しく指導されるかと覚悟していたのですが、全然そんなことはなく。
野崎弁当:YOSHIKO先生もダミーダンサーの方たちもすごく親切でいい方たちで、和気あいあいとその時間が過ぎていってありがたかったです。
――そんな振り、ダンスも堪能できるMVとなっていますが、ほかにこだわったところや見てほしいポイントなど、MVの魅力を教えてください。
野崎弁当:照明の感じとか全体の構成とか、自分たちのMVなんだけど、まるでハロプロさんのMVを見ているような感じに仕上げていただいて、それがまず魅力的なポイントの一つだと思っています。あとは、やっぱり自分のセリフ部分での謎の紙吹雪。
一同 (笑)
野崎弁当:突然すごい勢いの紙吹雪が出てくるんですよ。『バズリズム2』さんの7月のエンディングテーマに僕たちのMVが採用されて、ちょうど僕が叫んでいる部分が流れていたのですが、ファンの方からザワザワした反響をいただきました(笑)。そこは自分のお気に入りポイントとして外せないですね。
あおい:YouTubeのサムネイルにも仕掛けがあって、紫のところだけ見たら「つんく」になっているんですよ。実は以前、「恋愛レボリューション21」の公式MVのサムネイルをよく見ると、メンバーさんの足の形が「つんく」になってると、モーニング娘。さんのファンの中で話題になったことがあるんです。それを今回オマージュしてみました。
「新体制になったタイミングで、またひとつ夢がかなえられたのは自分たちの希望にもなった」
とみたけ:この間、初めて5人でのツアーを終えたんですけど、最初は正直、不安な部分もあったんです。そんな中でひとつのツアーを廻ってみて、最後には5人でも大丈夫だ って思えるようになったんです。まさに不安が自信に変わった瞬間でもあり、そんな想いを楽曲でも表して、この先もみんなと一緒に明るく前に進んでいきたいと思い、作家の阿久津さんにお願いして書いていただきました。前向きな言葉が歌詞に散りばめられていて、僕たちはもちろん、めせもあ。のファンの方も好きだろうな〜って思いますね。曲自体がミュージカルチックになっているんですけど、とくに野崎さんの途中でくる口上(セリフ)の部分はミュージカルの要素が強調されているので、ぜひ注目してほしいですね。
――メンバーが5人体制となり、不安になっていたファンの方もツアーに加え、楽曲を通しても前向きな気持ちになれますね。冒頭でもお話されていましたが、むすめん。の結成時、モーニング娘。のカバーダンス動画を投稿するグループとして活動していた経緯があります。結成当時のメンバーの想いをつなごうと活動してこられた部分もあったかと思いますが、あらためて今回、つんく♂さんによる楽曲提供が実現したことをどのようにとらえていますか?
気まぐれプリンス:この5人だけでなく、元のメンバーも含めて一緒にできたらよかったなという思いがないといったらウソになるんですけど、この新体制になったタイミングで、またひとつ夢がかなえられたというのは自分たちの希望にもなったと思いますし、ファンのみなさんにとっても久しぶりに明るいニュースになったんじゃないかと思います。卒業間近になってくるとどうしてもしんみりした空気感になっていましたが、僕たちが夢を叶える瞬間を見届けてもらえて、自分たち的には新体制になっても応援してくれる人たちに対して恩返しじゃないですけど、ファンのみなさんにとってもこれからワクワクする気持ちになってもらえたらうれしいなと思います。
とみたけ:これからも大きなステージに立ち続けたいですし、9人だっためせもあ。では見せられなかった景色をさらにみなさんにお見せしたいと思っているので、信じてついてきてくれたらうれしいです。
野崎弁当:長く活動をしていると、どうしても腰を落ち着かせがちになってしまうと思うんですけど、いつまでも応援してくれるみなさまがワクワクできるような活動をしていきたいなと思います、そのほうがきっと応援している側も楽しいと思うし、推し甲斐もあると思うので、これからも楽しみにしていてください。
ノックソ:9人から5人になってツアーを駆け抜けていって、心機一転、ここからもっと頑張っていこうという共通認識が5人の中で生まれたといいますか、そう感じられる瞬間が何回もあったんです。この気持ちを大切に、まずは12月のZEPPツアーを成功させたいと思います。
あおい:4人が卒業したことは悲しいことではありますが、100%悲しい出来事にしないように、5人で努力して、かつ楽しく活動しながら、どんどんステップアップしていきたいと思います。ファンのみなさんへのメッセージは…これからもみんなで楽しくやっていくよ〜!
気まぐれプリンス:新体制一発目のシングル「I’m sorry,I love yuo」では、もう一度めせもあ。に恋をしてほしい、やっぱりめせもあ。が好きだなという気持ちを持ってほしいというテーマだったのですが、この半年間丁寧に活動していく中で、僕らの気持ちをファンの方たちが受け取ってくれたなという感覚があるんです。そのタイミングでの「愛してる体感BABY」という夢の作品に巡り合えたからこそ、ファンの方にも素直に喜んでいただけるんじゃないかなと感じています。自分がリーダーになってからの目標というのが、どの時代のめせもあ。も最高でありたいというのが自分の中であるので、この5人のめせもあ。もやっぱり最高だなと思ってもらえるように、これからもみんなで努力して頑張っていきたいと思います。