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ORICON NEWS
SixTONES「GONG/ここに帰ってきて」発売、楽曲の多様性に「気づけば沼る、理由が分かった」
「GONG」の歌詞はSixTONES自身を体現している?「一気に力がみなぎる曲」
同曲を一言で表すと「SixTONESらしく、SixTONESらしくない」…つまり、爆イケ散らかしているSixTONESならではであり、さらにはまた新たな挑戦や成長、新たな発見が詰まっている。ジェシーから始まり、メンバーが次々とソロを見せる同作。なかでも高地優吾(※高=はしごだか)が歌う「仲間と笑う瞬間がトロフィー」は彼らを象徴しており、ここで同作が彼ら自身について歌われていることにも気づく。
どんな逆境にも屈しない覚悟を持つ彼ら。Bメロにある「They think I'm a loser. But truth. I'm a ruler.」では「ヤツらは俺をloser(敗者)と思っているが、実際のところは俺がこの場のruler(支配者)なんだ」とあるように、「戦いは今からだ!」との宣言が心に響いてくる。これはSixTONESからの宣戦布告なのか……!? 挑戦、対抗、不屈、絆、再生と成長…。忙しい朝でも、『GONG』を聞けば、一気に自分自身に力がみなぎり、ロックな気持ちで過ごせそうな気がした。
「この振り幅がすでにサプライズ」、心の切ない部分に効いてくる「ここに帰ってきて」
特筆すべきはサビのリリックのシンプルさ。ワードは「ここに帰ってきて」「叶うのなら」「逢いたいから」の3つだけ。この3つのワードで心の切ない部分に侵入し、涙腺を刺激してくるのは彼らのパフォーマンス力あってこそ。「どれだけの愛をこれ以上伝えたらこの世界は色を放ち変わっていくのかな」のリリックは聞く人すべてに向けられており、彼らが彼ら特有の“色”を持つこと、そして控えめながら「あなたたちの心を、心象風景を、あなたが見る世界を、変えられるのか」という愛が詰まっている。
この2曲だけを見ても分かるSixTONESの多様性。音楽好きがSixTONESに沼る理由も分かる気がした。
「君がいない」から「Alright」へとつながる彼らの声は「“音”そのものである」
【初回盤B】には『Medley from 「VVS」 at京セラドーム大阪(君がいない ~ Alright)』が。ヘヴィなベース音とともにLazyながらもパワフルなラップで繰り出される「君がいない』。その低音は“低温”ながらもそのリズム感から彼らのポテンシャル、シャレたサウンドが混ざり合い唯一無二の舌触りに。そしてその流れからのクールかつシティ感満載の「Alright」へとつながるが、彼らの“声”は音楽でいうところの“音”そのものであるということにハッキリと気付かされる。双方に言えることだが、彼らのオトナの色気が存分に醸し出されており、今後の彼らの成長がますます楽しみになってくる。
グルーヴィーな心地良さの「Are you Mine?」、ワイルドさと色気が見える「SPICY」
同様、通常盤に入っているカップリング新曲「SPICY」は一変、オールドスクールRock’n Roll。懐かしのアメリカンポップスといった風情もあり、そこにSixTONESのワイルドさと色気が垣間見える楽曲だ。
通常盤に入っているリアレンジ曲である「音色 -Memorial Orchestra Rearrange-」はフルオーケストラの生演奏で、豪華さと壮大さが感動のフィナーレ的カラーを付与しているとともに打楽器のマーチングが「今後も歩んでいく」といった意思表示に見られるようリアレンジされている。想像外のバージョンチェンジであり、やはりSixTONESのサプライズには毎回驚かされる。
サプライズ&ワイルド&セクシー&デリケート。彼らの存在や音楽の多様性は正直、言葉での形容が難しくある意味「ライター泣かせ」だ。聞いてもらえれば分かる。気づけば「沼る」、それに尽きる。感覚的に聞かざるを得ない…言葉でまとめるとすぐに手をすり抜けてしまう。それがSixTONESであり、「聴く」「観る」という音楽の原点回帰性を彼らは帯びている。
文/衣輪晋一
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