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(更新: ORICON NEWS

日本酒の飲み方いろいろ!日本酒の飲み方やかんたんアレンジを紹介

日本酒と聞くと種類が複雑というイメージを持っている人は少なくない。

たしかに「純米大吟醸 無濾過生原酒」のように表示されても何のことかわかりづらいが、日本酒の分け方の基準というのは明確に存在している。

分け方をいったん覚えてしまえばお酒のラベルを見て「あ、これはあんな感じの味なんだな」とイメージすることができ、日本酒がよりいっそう楽しくなるだろう。

今回は製法や味の違いをベースに、日本酒の種類についてわかりやすく紹介する。

飲み方いろいろ!日本酒の飲み方やかんたんアレンジを紹介

日本酒は飲み方で印象はガラッと変わる!

画像著作者:freepik(外部サイト)
飲み慣れた銘柄でも、飲み方次第で表情がガラッと変わるのが日本酒の醍醐味だ。

たとえば日本酒を温めて楽しむ「お燗」は日本酒の飲み方の代表格だろう。

冷蔵庫でキリッと冷やしたときはフルーティな香りでスッキリした味わいだったお酒が、人肌くらいに温めると甘みと旨みが口の中いっぱいに広がって感じるという別の顔を楽しめるのだ。

日本酒を飲み慣れていない人ほど、ぜひ多様な飲み方をチャレンジしてみてほしい。

また、飲み方は酔いが回るスピードや深さにも大きく影響する。

本記事の内容が、日本酒をよりおいしく楽しく飲めることに貢献できれば幸いだ。

日本酒を楽しむ飲み方

画像著作者:freepik(外部サイト)
まずは日本酒そのものを楽しむ飲み方から見ていこう。

日本酒に何かを混ぜることなく、日本酒だけで味わいを変える方法を紹介していく。
温度を変える
温度を変えるのはもっとも手軽に日本酒の変化を楽しめる飲み方の一つだ。

日本酒の温度を変えて楽しむ場合は、大きく分けて以下の3種類の飲み方がある。

・冷酒
・常温(冷や)
・お燗

冷蔵庫でキリッと冷やす飲み方が冷酒だ。スッキリした味わいで飲みやすく、初心者の人には特におすすめな飲み方である。

フルーティな香りと甘みが特徴である「吟醸」と名の付くお酒は、ぜひ冷酒で味わってみてほしい。

常温はそのお酒本来の香り・旨みを感じられる飲み方だ。日本酒においては常温のことを「冷や」と呼ぶので、冷酒と間違えないように注意してほしい。

そして、お燗は甘み・旨みや香りをもっとも強く感じやすい飲み方だ。普通酒や純米酒と相性がよい。

なお、お燗は人肌程度の35度くらいと熱々の50度くらいでも味わいが異なるので、ぜひいろいろな温度帯を試してみてほしい。
器を変える
もう一つ、日本酒そのものを楽しむ飲み方で知っておいてほしいのは器を変えることだ。

日本酒を飲むときの酒器にはおちょこ・ぐい呑み・枡(ます)などの種類があり、おちょこ一つを取っても素材や厚みなどバリエーション豊富に存在する。

たとえば飲み口の部分が薄い器だとお酒の繊細さを感じやすく、厚い器だとお酒の力強さを感じやすい傾向にある。

ガラス製の器と陶器の器でも、日本酒を口につけたときの感触に違いを感じるものだ。

器の違いによって見た目だけでなく味わいも変化するので、ぜひ試してみてほしい。

日本酒をアレンジしたおいしい飲み方

画像著作者:freepik(外部サイト)
次に、日本酒をアレンジしたおいしい飲み方を見ていこう。

日本酒に何かを加えて変化させる飲み方を紹介していく。


水割り
水割りは日本酒に水を加えて割る飲み方だ。

お酒を薄めるようなイメージで邪道に思うかもしれないが、これが意外とそうではない。むしろ江戸時代は水割りで飲むのが主流だったというのは有名な話であり、その意味では"伝統的な"飲み方なのだ。

水で割ることで、角が取れてまろやかな味わいになる傾向にある。

器に入れるお酒の1〜2割程度の水から試してみるのがおすすめだ。


ロック(氷)
お酒に氷を入れる飲み方がロックだ。ウィスキーや焼酎でも定番の飲み方である。

ロックの醍醐味はずばり時間変化だ。

最初はストレートに近い状態でお酒本来の味・香りを感じ、氷が溶けていくにつれてまろやかな味わいになっていく経過が楽しめる。

おちょこで飲むのであれば、氷の数は1つか2つから試してみてほしい。


炭酸割り
炭酸水で割る飲み方が炭酸割りだ。

ウィスキーを炭酸水で割るハイボールにちなんで「日本酒ハイボール」とも呼ばれ、最近では居酒屋でメニューになっている場合も多い。

炭酸が弾ける感触が爽やかさを日本酒に加えてくれてたいへん飲みやすくなるので、日本酒の初心者には特におすすめの飲み方だ。

水割りと同様に、器に入れるお酒の1〜2割程度の量の炭酸水から試すことをおすすめしたい。

ちなみに日本酒が入っている瓶にそのまま水や炭酸水を入れると、お酒の保存性が低下する。その場で飲み切らないのであれば、瓶に水や炭酸水を入れて割るのは避けよう。


その他のおすすめアレンジ
最後に、その他のおすすめアレンジも紹介する。

まずおすすめしたいのはレモン・ライムなどの柑橘類を絞る飲み方だ。柑橘類の香りで日本酒に爽やかさが加わり、酸っぱさが日本酒の甘みや旨みとも絶妙にマッチする。

魚のヒレを入れるヒレ酒も独特の香りと旨みが日本酒に加わるのでおすすめだ。フグやエイのヒレを炙って、お燗した日本酒に入れてみてほしい。

ちょっと意外なところでは、少量の日本酒をバニラアイスに垂らすアフォガート風の楽しみ方も人気だ。

もちろん日本酒をベースにしたカクテルも数多く存在しているので、甘めのお酒が好きなら積極的に試してみよう。

日本酒の健康的な飲み方とは

画像著作者:freepik(外部サイト)
味わいの変化だけでなく、日本酒の健康的な飲み方もぜひ知ってもらいたい。

ここでは、身体への負担を少なくする飲み方を紹介していく。


ちびちび飲む
まずおすすめしたい飲み方は「ちびちび飲む」ということだ。

飲むペースが早いと、短時間に多くのアルコールが体内に吸収される。すると体内のアルコール濃度が急激に高まってしまうことは想像に難くないだろう。

アルコールは肝臓で無害に分解処理されるが、数分や数十分で大量のアルコールを処理できるわけではない。

早く飲むよりも日本酒の味・香りも深く長く楽しめるので、ぜひ少量ずつ口に運ぶように心がけよう。


和らぎ水と交互に飲む
身体への負担を少なくするためにも「和らぎ水(やわらぎみず)」の存在をぜひ知っておいてほしい。

和らぎ水とは、日本酒を飲むときに傍に置いておく飲み水のことだ。いわゆるチェイサーのことである。

アルコールを摂取している間は水分不足になりやすく、脱水症状に陥ることさえある。

日本酒と同量か倍程度の水と交互に楽しむ飲み方を心がけて、脱水症予防に努めよう。

水を飲むことで口の中がリセットされて、日本酒の味も感じやすくなるというメリットもある。


つまみと一緒に飲む
つまみ(料理・食事)と一緒に飲むことも大切だ。

何も食べていない「空きっ腹」の状態で日本酒を飲むと、胃腸に負担がかかりやすい。

日本酒を飲む前に、少量でもよいので何か食べておくことを心がけよう。

もちろんその日の日本酒と料理のペアリングによって新たな味わいを楽しめることも「つまみ×日本酒」の醍醐味だ。

日本酒の違いを楽しむ飲み方

最後に、日本酒の違いを楽しむ飲み方を紹介しよう。

つまり日本酒のテイスティング=利き酒だ。

利き酒を楽しむのであれば、まずは方向性がまったく違う日本酒から試してみるのがおすすめである。

たとえばお米の素朴な旨さに特徴がある「純米酒」とフルーティな香りが特徴的な「大吟醸酒」を飲み比べると、日本酒の初心者でも差をハッキリと感じやすい。

ワインと同様に日本酒にも甘口・辛口があるので、ラベルに「超甘口」と「超辛口」と書いてあるお酒をそれぞれ用意して飲み比べてみるのもおすすめだ。

日本酒の造り手や売り手がお酒の評価のために行う場合とは異なり、個人の利き酒はあくまでも違いを楽しむことが目的だ。

温度や器を変えたりロックや炭酸割りなどのアレンジに挑戦して、おいしく健康的な日本酒ライフを楽しんでいこう。
著者プロフィール

中村サッシ
元・蔵人の利き酒師。信州で100年以上続く蔵で日本酒を造っていました。飲み比べが趣味で、全国各地のお酒を試したり、同じ酒蔵の何種類かのお酒を試したりして違いを言語化するのをライフワークにしています。夜はビール・ワイン・ウイスキーなども嗜みつつ、昼間はコーヒーのテイスティングも実践中。
飲酒は20歳を過ぎてから。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児に悪影響を与える恐れがあります。
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