• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
  • ホーム
  • ライフ
  • “ノリでやった”4度の二重整形に「後悔はありません」、カジュアル化が広がるもSNSではいまだ「美醜でアンチをしてくる人が多い」
ORICON NEWS

“ノリでやった”4度の二重整形に「後悔はありません」、カジュアル化が広がるもSNSではいまだ「美醜でアンチをしてくる人が多い」

埋没、まぶたの部分切開、全切開、脂肪除去を経験した、かみかべさん(本人提供)

埋没、まぶたの部分切開、全切開、脂肪除去を経験した、かみかべさん(本人提供)

今、とくに若い世代でカジュアル化している美容整形。「親からもらった顔を変えるなんて」というネガティブな意見とともに、明らかに失敗ではないかと攻撃されてしまう事例も。整形していくうちにあらゆる場所が気になってしまい繰り返し行った結果、当人以外では理解不能な美意識に向かう怖さもはらんでいる。そんななか、整形の施術過程やビフォーアフターを発信する彼らは何を想い、どのように整形へのハードルの高さを限りなくゼロにしたのか。TikTokでヘアスタイルについて発信して2.6万人以上のフォロワーを抱え、目の整形についても発信しているかみかべさん(@kamikabe)に、実情を聞いた。

「ノリ」で整形するも「目がひっくり返ったみたいになった時はさすがに不安だった」

@kamikabe 二重切開(全切開)は2週間程度腫れや内出血の症状が残るみたいです#紙壁 #TCB #二重切開 #東京中央美容外科 #ダウンタイム中 ? ハッピーサプライズ(エフェクトver.) - なにわ男子
――かみかべさんが目の整形をされた経緯について教えて下さい。

かみかべある日、某クリニックからモニターのような形で目の二重整形をしてみませんかというDMが届いたんです。元々自分の家系的にまぶたの脂肪がちょっと多い血筋だったので、小さい頃から「目が細い」って周囲からよく言われていたんですよ(笑)。でも僕はめちゃくちゃポジティブな性格なので、自分から指で目を伸ばして小ささと細さをネタにしていたりもしたんですけど、実際、友達にパッチリ二重の子がいて、二重に憧れのようなものもあったので、受けてみようと思いました。

――では特に一重がコンプレックスなわけではなかった?

かみかべ一重は本当のことだし、友人たちからの「目が細い」という指摘もノリで言われているのが分かっていたし。結構、僕もノリで生きているところがあったので。「それな!」と明るく返していました。

――手術に対して、不安や怖さはなかったのでしょうか。

かみかべ最初はやっぱり不安はありましたよ。でもきちんとカウンセリングを行っていたので、安心できました。ただ、手術後二ヵ月して埋没したところが取れちゃったんです。それで再度手術したのですが、これもまた二ヵ月で取れちゃって。もう埋没は無理だと判断して、切開に変えましょうと手術したのですが、今度は目の状態がほぼ一重に戻ってしまい、ついに4回目。まぶたを全切開し脂肪除去も行いました。術後は目がひっくり返ったようになってしまい、皮肉にもその動画は650万再生いきました。その時はやっぱり怖さや不安がありましたけど、一週間ダウンタイムを取って抜糸して今の状態になりました。

――ちなみにご両親は整形に理解はあったのですか?

かみかべ母は「やってもいいんじゃない」と割とスムーズだったのですが、父と祖母は「大丈夫?」と少し難色を示していました。施術に関する資料を見せて、じっくりと読んでもらい、結果的には理解してもらったような形です。最終的には自分の人生だし、という感じでした。

整形に対する根強い偏見も…それでも整形がカジュアル化している理由

@kamikabe この動画を出してから1年3ヶ月経ったらこんな感じの目になった!#紙壁 #二重 #二重切開 #二重全切開 #ダウンタイム経過 @TCB 東京中央美容外科 品川院 ? ???????????? - Ameen
――整形はしてよかったと感じますか?

かみかべ目をすごく開けやすくなったのでやってよかったですね。本当にポジティブすぎるので友達に「整形したよね」と言われても「めっちゃした。4回もしちゃった」みたいな。別に本当にやったことだから隠すことではないし、後悔もまったくありません。

――TikTokでもいろいろ公表されていますが反応は?

かみかべ「失敗だ」というネガティブな言葉もコメント欄でめっちゃ見ます。ネガティブが6でポジティブが4ぐらいの比率。比較的、女性や若い世代はポジティブなコメントが多いですね。また某YouTuberの方からも「二重整形を失敗したヘアセットがうまい人」のように扱われたりとか。でもポジティブなので逆にネタにして宣伝してくれてありがとうというような気持ちです(笑)。

――すごくポジティブですね。かみかべさんがノリでこうした美容整形に対するネガティブな動きを乗り切っているのは分かりますが、そんな動きがあるにしろ、今これだけ美容整形がカジュアル化しているのはどうしてなのか、なにか肌で感じることはありますか?

かみかべ確かにカジュアル化してる感じはありますね。最近はK-POPアイドルが流行っていることもあり、それで韓国では整形するのが当たり前という風潮があって、それが影響しているのかなと思いますし、あとTikTokもやっぱり見た目で判断する人が多いんですね。整形じゃなくても加工しているとか。加工とかブスだとか現実との違いを指摘されて、美醜でアンチをしてくる人がすごく多いんです。でも加工して可愛いならそれでもいいじゃないですか。その上で中身も知った上で好きになれば問題ないし、僕も別にイケメンで売っているわけではありません。一概に見た目で判断するんじゃなくて、その中身をちゃんと知った上で、例えば努力をしている人は格好いいとかあるじゃないですか。

――実際、かみかべさんのTikTokのコメント欄にもそういうコメントが。美容整形したからイケメンになりたいのだろうと周囲は思いがちですが、そうではないのですね。

かみかべ元々、僕は「かわいい」と男女年配からも言われていたタイプで、TikTok始めたのもノリで高校3年の時にバズったから続けているだけですし、整形もノリでしたし。ただ、整形ネタは僕のも含めてすごくバズるんですよ。私も整形すればバズるかもみたいな真似系もちょくちょく見かけるんですが、(単にイケメン、可愛くなりたいという理由だけでなく)そういうのもカジュアル化として見られる要因かもしれません。

家族だからこそ「ブス!」「デブ!」と言えちゃうこともあるが…「そういう気軽な発言から、まずはストップさせてほしい」

――実際、かみかべさんの元へ、整形についての悩みの声は来ていますか?

かみかべ来てます! 失敗しちゃったんですけどやり直しできますかねとか、整形したけど戻っちゃってどうしたらいいか分からない…みたいな。それはコメント欄ではなく、InstagramなどのDMで来ますね。でも僕に言われても何もできない。ちゃんとクリニックに電話して相談してほしいと返しています。あと僕の目がひっくり返ったみたいな動画を見て、「私もこうなっちゃうかもしれない」という不安を持つ子も多い。でも結局「やっぱりやってみよう」と挑戦する子が最近増えたなとも感じています。

――ちなみに美容整形については学校に行けないほど悩んでいるとか、コンプレックスで自死を考えるところまで追い詰められた人が、整形をすることでコンプレックスを乗り越えるというパターンもあると思います。そういったコンプレックスの強い方々がどのように考えればいいのか、かみかべさんはどう思いますか?

かみかべ僕の場合で言えば、自分の目は生まれつきだからもう仕方がない。そのコンプレックスも整形もネタに出来るので大丈夫だったんです。友達から「目細いね」と言われても、「それな!」「わかる!」と瞬時に返答してその会話を終わらせる。難しいかもしれないけど、自分を愛せるポイントを作る。僕の場合は、ヘアセットをもっと頑張りたいと思うことが糧になりました。

 学校に行けないほどのコンプレックスになっている場合、これは家族や身内の発言がトリガーになっちゃっているケースが多いと思っていて。家族やきょうだいだからこそ、「ブス!」「デブ!」と気軽に言えてしまう関係性ってあると思うんです。そういう気軽な発言から、まずはストップさせてほしいって思います。

――まずは近しい関係性から発言を見直していくことだと。それでもコンプレックスが変わらなければ、整形を選択肢に?

かみかべそうですね。僕の周囲でも「実はやりたいけどどうしよう」という人がいます。僕が安易に「いいんじゃない」とすすめることはできないけど、挑戦しようと調べることはいいことだと思います。親とも話をしないといけないし、ちゃんとクリニックも調べなければいけない。実際、僕の動画を見た方も、やはり施術についてしっかり調べて、挑戦したという声が増えてきていて、昔のように「整形すること自体もコンプレックス」という考えもほぼなくなっている。ポジティブに考える人が増えたなとも思います。

――今後どのような動画を撮っていきたいでしょう。

かみかべやっぱり笑顔になってもらったり勇気づけたりできたらうれしいです。また目標としては、有名になって、僕が推している男性アイドルグループNCTの中本悠太さん(韓国に単身行って活動している)に知ってもらいたいというところがあるので(笑)、僕自身もそういう挑戦ができる人間になっていきたいと。それが僕にとっての「格好いい」だと思って活動していきたいです。

(取材・文/衣輪晋一)
タグ

あなたにおすすめの記事

>

 を検索