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作者大絶賛の『SEED FREEDOM』ライジングフリーダムガンダム“箱絵風ガンプラ”「箱絵を切り取ったようだ」
劇中のようなアニメ塗りの予定も「箱絵を見て『絶対マネしたい』という衝動に駆られた」
annkoromotiもともとフリーダムガンダムが好きなので、その派生型のデザインで素直にカッコいいと思いました。初見で見た時、フリーダムガンダムとディスティニーガンダムを合わせたようなデザインでまとまり具合が素晴らしいと思いました。
――映画でご覧になったんですね。
annkoromotiいえ、実は時間が取れず、まだ観られていないんです。公開と同時登場機のガンプラが発売されているのですが、このライジングフリーダムの箱絵のイラストが発表された時、「これだ!」と思いました。
――annkoromotiさんといえば、三次元のガンプラを二次元化する“イラスト塗り”の名手で“空間の魔術師”です。アニメ・水彩画などさまざまな手法があるなかで、今回「箱絵塗り」を選ばれたのには何か理由があったのですか?
annkoromotiもともとは購入したら劇中のようなアニメ塗りをしようかなと思っていたんです。しかしこのプラモデルの箱絵が発表された時に、イラストの鏡面のような装甲やポージングなどなどにしびれ、「絶対にマネしたい!」という衝動に駆られました。
――数々のガンプラの箱絵を手掛けられている森下直親先生の絵に魅せられたんですね。森下先生の絵の魅力はどんなところにあると思いますか?
annkoromoti鏡面のような装甲表現や、火花のようなエフェクトなどの光の使い方に魅了されます。そういう描写を上手く融合されて、独特の空気感が素晴らしいと思います。
箱絵通りにできないポージングに苦戦「苦労したのは見えない部分のつじつま合わせ」
annkoromotiボックスアートを描かれた作者様のニュアンスは極力変えずに制作しています。前作の『νガンダム』は陰影がエアブラシ的な表現ですが、今回のライジングフリーダムは筆タッチのようなイラストなのでそれに準じています。参考にとは書いていますが気持ちでは「完コピ出来たらいいな〜」と思いながら制作しています(笑)。
――実直な尊敬の念が作品にも表れたのですね。本作制作時に特にこだわったのはどんなところでしょうか?
annkoromotiプラモデル自体、プロポーションが少しイメージに合わないので、手足胴の延長などの改修をしています。いざ塗り始めてみるとあのポージングがイラスト通りに出来ないので、プラモデルに合わせて塗りの表現を変えたりしました。いつものことなんですが、一番苦労したのは背面や見えない部分のつじつま合わせですね。
――完成作には、多くの賞賛のコメントが寄せられました。
annkoromoti皆様見ていただき、本当にありがたいです。作ったプラモデルがイラストに見えるということは、裏を返せばプラモデルには見えないということ。それでタイムラインでスルーされた方が、別角度や動いている表現を見て驚かれていいねやコメントをくれたりしました。印象的だったのは。「箱絵を切り取ったようだ」と複数人の方に言ってもらえたことですね。
――描かれた森下先生も「凄いです! 見ていると満足感と納得感で思わず笑みがこぼれてしまいます。自分の中で答え合わせの様な感覚もあり、今後のイラスト仕事にもフィードバックして表れそうです。何はともあれ、お疲れさまでした!」と大絶賛でした。
annkoromoti実際に描かれている方から、このようなお言葉をいただけて感謝しかありません。私がやっているのは、イラストを参考にしながらそれをプラモデルに反映させること。決して独創的な物ではありません。ただ趣味の一環として制作している物が、プロの方の目に止まり、お言葉を頂戴するなんて本当に作って良かったと思います。
――『SEED FREEDOM』登場機で、次に制作してみたい機体は?
annkoromotiライジングフリーダムと対になるイモータルジャスティスです。この箱絵も躍動感が素晴らしいので時間があれば挑戦したいですね。もちろんその前に、映画を観たいと思います(笑)。
――それでは最後に、モデラーとしての今後の目標を教えてください。
annkoromoti私は、憧れの箱絵などの素晴らしいイラストを立体物を介して少しでも近づけることを目標に制作しています。まだまだアップにした時の粗(あら)が見えるので、もっと精度を上げて、イラストと完全に同化するような作品を作っていきたいと思います。
動画で見る『箱絵風イラスト塗りHGCEライジングフリーダム』
動画も貼っておきます(`・ω・´)ゞ pic.twitter.com/YB6Gtr6jRe
— annkoromoti (@ufjmFR0BF7t5Jq7) March 6, 2024