2月27日（火）の配信開始より、全世界で大きな話題となっている戦国スペクタクル・ドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』。辛口批評サイトでは100%の評価、TIMES誌など大手海外メディアでも絶賛が止まらない。一体、本作の何がそこまで人を惹きつけるのか？ 現在、ディズニープラスで第5話までが配信されている『SHOGUN 将軍』の魅力に迫るとともに、6話以降の展開にも注目してみたい。

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批評家サイトやSNSでも話題、全世界で注目の『SHOGUN 将軍』

　配信されるやいなや、日本はもちろん全世界で大反響を呼んでいるドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』。原作は、ジェームズ・クラベルによる1975年のベストセラー小説で、世界で翻訳されている『SHOGUN』。そんなビッグタイトルをドラマ化するとなると、リスクが高いことは理解できるだろう。だが、それを負ってでもドラマ化したくなる、そして惹きつけられる理由がある。なんといっても、世界最大級の批評サイト「ロッテントマト」でもめったに出ない100%の評価を記録。大絶賛、大興奮のコメントがやまないのだから。

　絶賛の理由は、この作品が戦国時代の日本を舞台に、史実を下敷きにしたファンタジーということが大きい。虎永（真田広之）が徳川家康、按針（コズモ・ジャーヴィス）はウィリアム・アダムスなど、歴史上の人や事象にインスパイアされているものの、完全に歴史に忠実な時代劇ではない。とはいえ、教科書に出てきた関ヶ原の戦い前夜の人間関係がドラマティックに展開し、架空のエピソードとはいえ「本当にこうだったのでは？」とすら思える登場人物たちのリアルな心の動きと、それに伴う事件の連続に惹きつけられるのだ。史実とエンタメのハイブリッドがこんなにも巧みに織り込まれ、スケール感をもたせた時代劇は、ハリウッドでしか実現しなかっただろう。

　もちろん海外だけでなく、日本でも話題は沸騰中。SNSでも、「すごい…面白い…」「マジで撮影や編集のキレが映画レベル」「服装やセット、所作からセリフまで完全に日本」「初っ端から壮大なスケールで見せてくれて最高」「ハリウッド予算で作ると時代劇はこうなるのか！」と感激のコメントが続々。当初から「次のエピソードが楽しみ」との声は多く、話数が進むにつれて盛り上がりは熱を増している様子だ。現在は5話までが配信されているが、窮地に立たされた虎永が6話以降、一体どうなってしまうのかに注目が集まる。加速度を増す展開、まさかのどんでん返し、登場人物たちに迫る運命…ここでは、キャストたちの本作にかける思い、そして今後の展開にも触れていきたい。

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キャストらが来日、真田広之が込めた思い「目標に向かって進めば必ず奇跡は起こる」

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  吉井虎永役の真田広之

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  20日、増上寺でのイベント

　配信を約1週間後に控えた2月19日にジャパンプレミア試写会に、20日には東京・増上寺で大ヒット祈願イベントに登壇した『SHOGUN 将軍』キャスト、スタッフたち。各イベントには、エグゼクティブプロデューサーを務めたジャスティン・マークスら、そして主演でプロデューサーの真田広之、コズモ・ジャーヴィス、アンナ・サワイ、平岳大、西岡徳馬（※徳は旧字）、二階堂ふみ（※19日のイベントのみ登壇）が登場した。なかでも、エグゼクティブプロデューサーのマークスが語ったことが、本作最大のテーマとして象徴的だった。「異なる文化の違いがある中で、どのように架け橋を渡していくのか。あるいは違うからこそ、それを祝福し、共通点を祝福する。世界同時配信にピッタリな作品」。

　また、プロデュースも兼務した真田は、「時代劇ファンの方はもちろん、“日頃見てなかったけど興味がある”という方も、これを機に時代劇の素晴らしさに目覚めていただき、“国や目の色は違えど一緒にひとつの目標に向かって進めば必ず奇跡は起こる。そしてより良い未来を築くことができる”というメッセージも感じ取っていただければありがたい」と述べた。試写会では西岡徳馬（※徳は旧字）も「サムライスピリッツを満載にした素晴らしい出来の作品」と語っているが、キャストやスタッフが洋の東西を超えて一丸となり、どこに出しても恥ずかしくない戦国ドラマを作り上げた、その満足感が伝わってくるようだった。

ハリウッドと真田広之、渾身の超大作『SHOGUN 将軍』を観る！（外部サイト）