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【家電専門店に聞く】「エアコンの電気代」「購入時期」安く済ませるには?「3月が一番お得!」忖度ナシで教える節約術

 年々、夏の暑さと冬の寒さ、また寒暖差が厳しくなっている昨今。必需品であるエアコンだが、家電の中でもっとも電気代がかかると言われているのだから、頭が痛い。本体価格も決して安くはないエアコンをなるべくお得に手に入れ、電気代を節約する方法はないものか。お財布に優しいエアコンとの付き合い方を探った。

エアコンの電気代のホントのところ、結局なにが一番節約できる?

 「エアコンはこまめにつけたり消したりするよりも、つけっぱなしのほうが電気代が安くなる」という話を耳にしたことはないだろうか。エアコンは起動時の消費電力量が大きいことから言われるようになったのだが、本当のところはどうなのか? メーカー販売員を置かない家電専門店nojima(ノジマ)のエアコン担当者・矢島明彦さんは言う。

 「私もいろいろ勉強しましたが、外出時間と、外気温によっても変わるために、一概にどちらのほうが安いと結論づけることはできないようです。ただ、空調メーカーのダイキンの実験によると、9時〜18時までの時間帯は、30分程度の外出であればつけっぱなしにするほうが消費電力量は少ないことが証明されています。ただし長く外出する場合は、そのぶん消費電力量が増えてしまいますので、切ったほうがいいと思います」

 現在は、電気代が節約できる省エネモデルのエアコンも多く販売されているが、性能が高くなれば、当然、本体価格も高くなる。ならば、少々電気代が高くなっても、安価なモデルを買ったほうが結局お得なのではないだろうか。

 「機能性の高いモデルはかかる電気代が安く済むので、10年使えば結果的に安いモデルとかかる金額は変わらなくなります。とくに14畳やリビング用の大きいエアコンは、高性能タイプを買っていただいたほうが電気代が圧倒的に安く済みます。また、ペットがいるなど使用時間が長いご家庭も、省エネ機能の高いモデルのほうが節約につながります」

 最初に投資して、後から払う金額を安く済ませるか。最初は節約して、後から少し高い電気代を払っていくか。考え方次第ということだ。しかし、その際にもう1点、注意することがあると矢島さんはアドバイスをする。

 「クリーニング機能がついていない安いモデルはカビなど汚れが溜まりますので、定期的にエアコンクリーニングに出す必要が生じます。その回数が多くなればなるほど、さらにお金はかかることになります」

家電店だからわかるお得な買い時は? 忖度ナシのおすすめ機種も

 とはいえエアコンを購入するとなると、なかなか高い買い物となる。少しでも「お得に買える時期」が知りたい。

 「オススメは10月から4月くらいまでです。10月には各メーカーの最上位モデルがモデルチェンジで入れ替わり、3〜4月にはミドルからいわゆるノーマルモデルが入れ替えになります。そのため店舗では、在庫モデルを価格を下げて販売するのですが…ああ、でも4月だと少し遅いかもしれないですね。3月中が一番お得に買えると思います」

 モデルチェンジによって在庫品は旧式になるというわけだが、わずか2ヵ月から半年前の夏には最新モデルとして売られていたもの。それが安く買えるのだから、何が何でも最新機種が欲しいという人以外は絶対、狙い目だ。

 最後に、メーカーからの派遣販売員を置かないnojima(ノジマ)だからこそ言える、忖度のない「おすすめ機種」を教えてもらった。

【1】ダイキン工業「うるるとさららシリーズ」
 「暑い時も寒い時も、湿度をコントロールしてくれるモデルです。湿度調整によって温度を上げ過ぎたり下げ過ぎたりせずに済むので、体調を崩しにくく、電気代の節約もできます。また、ダイキンは風を室内に回す技術に大変長けたメーカーですので、直接、風が当たることを避けたいお客様にもオススメです」

【2】三菱電機「Zシリーズ」
 「三菱は換気扇を作ってきたノウハウから、汚れを弾くということが大変上手なメーカー。一般的には汚れを付けてから落とすタイプのエアコンが多い中、三菱は汚れを付けないことに注力しています。とくにZシリーズは、カビや汚れが付きにくく、万が一カビの原因になるものがあったとしても、オゾンを発生させてカビを除去してくれます。清潔性を求められるお客様には一番オススメです。また、ムーブアイというセンサー機能によって無駄な運転をしないので、省エネも実現しています」

(文:河上いつ子)

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