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【家電専門店に聞く】「エアコン」の買い替えポイントは? 忖度ナシで正直回答、賢い選び方や寿命も
エアコンの寿命は10年、効きが悪い・電気代が上がった…そんな時は?
効きが悪い、電気代が上がったなどの不具合が生じたのが、10年近く使っているエアコンなのであれば、それすなわち買い替えが必要ということ。しかし、「まだ買ってから数年なのに」という場合は、原因は“汚れ”の可能性が高いそう。
「エアコン内にホコリやカビが溜まると、イヤなニオイを発するだけでなく、効きが悪くなります。冷暖房効率も悪くなって余計な電力がかかるため、電気代が高くなってしまうことがありますね。なので、買い替えを考えて来店されたお客様には、私はまず使用年数を伺います。6年以内であれば、専門家によるクリーニングをおすすめします」
近年では、そうした汚れやカビを除去できる内部クリーン・洗浄等の自動お掃除機能を搭載したエアコンも増えた。しかし、高機能であるがゆえに構造が複雑になっているとも聞く。それだけに、寿命が短いということはないのだろうか?
「それはその通りで、部品が少なくシンプルだった昔のエアコンは、15年20年と長く使うことができました。逆に現在の高機能な機種は、そこまで長くはもちません。ただ、だからといって壊れやすくなったわけではなく、使用できる期間内はしっかりキレイな空気を送り出してくれます。カビやニオイの発生を“抑制する”か“除去する” か、各メーカーによって機能に差はありますが、快適に使用できると思います」
お高すぎるモデルはちょっと…、値段と機能が「ちょうどいい」エアコンの選び方
「私は、『クリーニングに出すかどうか』を基準にご提案しています。実は、メーカーによっても得手不得手があって、クリーニング機能に長けているメーカーもあれば、それ以外の部分で良い機能を持っているメーカーもあります。ですから、たとえば『クリーニングは機械任せにしてラクをしたい』というお客様に対しては、お掃除機能が長けているモデルを。『クリーニングは定期的に専門業者に頼む』というお客様に対しては、お掃除機能以外の、たとえば除湿や加湿に強いメーカーのモデルをご提案しています」
「除湿・加湿に強いメーカー」とは? またどんなメリットがあるのだろうか。
「私としては、とくにダイキンのモデルがいいと思っています。湿度調整に長けていると冷房の温度を下げすぎなくてよいので、冷えないけれど涼しく、睡眠の質の向上や寝起きの良さにつながります。これは暖房の使用時も同じ。冬は特に乾燥するので、加湿機能は役立ちますし、温度を上げすぎずに済めば電気代の節約にもなります」