ハングクTIMES
K-POP、ドラマ、映画などさまざまエンタメコンテンツが盛り上がり、まさに時代は“第4次韓国ブーム”。現地の最新トレンドや話題のドラマ・俳優、グルメ・ファッション・コスメなど…“今”気になる韓国情報をお届けします!
今年も幅広い作品で視聴者を魅了した韓国ドラマ。皆さんはどんな作品にハマりましたか?本記事では、2022年、23年Netflixで配信されたドラマの中で、ドラマオタクである筆者が選ぶNetflix傑作韓ドラ厳選TOP10をご紹介します。号泣必至の名作から、アン・ヒョソプやパク・ウンビン出演の“鬼キュン”ラブコメまで…韓国でも話題だった作品ばかりなので、お気に入りの作品を見つけるヒントになれば幸いです♪
1位 『二十五、二十一』
22年、日韓のドラマファンを熱狂させたドラマといえばこれで決まりでしょう!本作は、1998年、韓国が類を見ない経済不況に陥っていたアジア通貨危機時代を背景に、夢を奪われた若者たちのジレンマと成長、そしてロマンスを描いたヒューマンドラマ。主人公ナ・ヒド(キム・テリ)の娘がコロナ禍である現在に開いた母の高校時代の日記帳を元に、母ヒドの若かりし青春時代の物語が展開していきます。 ティーン向けの青春ドラマと侮るなかれ。「永遠ではない」からこその青春の切なさ、儚さ、脆さを痛感している大人こそ、本作は胸にぐっと刺さりまくるはず…!ヒドの夫(娘の父親)は一体誰なのか、未来と過去の小さなヒントから考察する『応答せよ』的楽しみ方ができるのもおもしろい! 俳優たちの熱演と、息を呑むような美しい映像と演出、そして胸を打つ脚本が調和した、必見の傑作青春ドラマです。
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2位 『私たちのブルース』
年末年始、とにかく号泣してスッキリしたい(?)なら本作!『大丈夫、愛だ』『その冬、風が吹く』『ディア・マイ・フレンズ』などの名作を生み出してきた“カリスマ脚本家”ノ・ヒギョンが手がけたオムニバスドラマ。
冒頭から次々登場する、韓国を代表する豪華すぎる俳優陣を観ているだけでも、“レベチ”な幸福感に包まれますが、彼らがまるで「キャリアの頂点」かのような熱のこもった演技合戦を見せてくるので、2、3話のエピソードでもどっぷり感情移入させられ、涙が乾く暇がありません。 本作で描かれる、10代から老人までの主人公たちがそれぞれぶち当たる人生の試練は、決して他人事ではなく、私たちの身近にあるもの。だからこそどんな悲しみに打ちひしがれても、苦しんでいるのは「あなただけじゃない」と励まされるのです。
人間味あふれる群像劇と、「みんなが人生の主人公であり、私たちは幸せになるために生まれた」という温かなメッセージが胸に残る22年の名作です。 ▼配信情報
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3位 『社内お見合い』
超王道ラブコメが観たいなら、迷わずおすすめしたいのがこれ!本作は、顔、天才的頭脳、財力、事業家としての手腕まで全てを備えた財閥3世のCEOと、友人の代わりに正体を隠してお見合いをした職員が繰り広げるスリル満点のオフィスロマンスドラマ。
ウェブ漫画原作らしいコミカルな演出、考える隙を与えないスピーディな展開で、笑い、ときめきながら、1時間があっという間に過ぎてしまう魔性のドラマです。先行きは予想できるし、だいたい展開は読めるけれど、「そうそう〜!コレコレ!」と、安心感をも覚えさせてくれる安全安心の王道ラブコメなので、嫌いな人はいないはず…!
恋愛細胞を刺激してくれるだけでなく、超絶シンプルなストーリーなので、頭を空っぽにしてぼーッと観られる手軽さも◎。韓ドラ初心者さんにもおすすめしたい一作です。
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4位 『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』
シンドローム級の人気を誇り、本国でも「22年最高のドラマ」と謳われた本作は、天才的な脳と自閉スペクトラム障害を同時に持ったウ・ヨンウ(パク・ウンビン)が大手の法律事務所・ハンバダへ入所し、彼女ならではの天才的発想でさまざまな事件を解決に導いていく物語。 リーガルドラマとしてだけではなく、ヨンウの周囲の人々の「春の日差し」のような視線とユーモアあふれるやりとりに、ほっこり温かな気持ちになるヒューマンドラマ要素が強いのも本作の見どころ。自然とこの社会の不便さに気付かされ、ハッとさせられる…心揺さぶられる一作です。 基本1話完結のオムニバス形式で進んでいき、日本ドラマに近い雰囲気もあるため、「韓ドラは長くてパス」という人や、初心者さんにもおすすめです。障害という現実の壁を越えるジュノとの鬼キュンロマンスアリなので、ロマンス好きも楽しめるはず!
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5位 『ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜』
本作は、高校時代過酷ないじめを経験し魂まで壊れた一人の女性が、緻密に計画した凄まじい復讐と、その渦に陥る人々を描いたNetflixシリーズ。スカッと痛快な復讐劇とは異なり、ゆっくりじりじりと戦略的な復讐計画を練っていくため、一体どこへ向かうのか分からない不気味さがあって、次々観てしまい止められません…! 校内暴力に対する深刻性と問題点など社会批判物としてメッセージを投げかけながらも、ジャンル物としての快感と面白さを最後の瞬間まで保っているので、「いじめの話か…」と敬遠するのはもったいない! そしてやはりなんと言ってもこれまでのイメージを一新し、新境地を開いたソン・ヘギョや「国民の悪役」とも謳われたイム・ジヨンをはじめとする、俳優たちの熱のこもった演技合戦から目が離せません…!
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6位 『今日もあなたに太陽を 〜精神科ナースのダイアリー』
今年、韓国のドラママニアたちの間で、「久しぶりに良いドラマに出会えた!」と絶賛された本作。精神科で働き始めた心やさしい看護師が、さまざまな困難にも負けず、受け持ちの患者たちの毎日を明るく照らすため全力で仕事に取り組む姿を描くヒューマンドラマです。 それぞれの患者の事情がオムニバス形式で語られるなかで看護師たちの苦悩とリアルな人生を描き、『賢い医師生活』や『ミセン -未生-』の“精神科看護師バージョン”とも言われている本作。 誰もがなりうる可能性がある心の病気をリアルに描き、精神病に対する偏見がきっと変わるきっかけになるはず。困難な現代を生きる私たちに「壁にぶつかっても、いつか必ず朝が来る」という希望と慰めを与えてくれる一作です。
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7位 『マスクガール』
本作は、大胆な展開と強烈なメッセージで愛されたウェブ漫画を原作に、容姿にコンプレックスを持った平凡な会社員のキム・モミが、毎晩マスクで顔を隠してライブ配信者(BJ)として活動し、思いがけない事件に巻き込まれていくドラマティックな女性の一代記。 1話ずつ人物の視点が変わるオムニバス形式で進む本作は、回を重ねるごとにサスペンス、コメディ、復讐劇とさまざまなジャンルが入り乱れ、予測不能な展開に!全7話と短編なので、面白すぎて秒で見終わってしまう一方で、中身が詰まりまくっているので見終わった後の満足感が半端ない…! 衝撃的なストーリーはもちろんですが、コ・ヒョンジョン、ナナ、新人イ・ハンビョル、ヨム・ヘラン、アン・ジェホンなど、俳優陣の名演技は必見です。(来年の『百想芸術大賞』では、必ず本作から何人かノミネートされるはず…!)
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8位 『私の解放日誌』
本作は、不幸ではないが幸せではない─繰り返される日常に空虚さを感じ、“何かが満たされないような人生”に疲れた三姉弟が、不幸な人生から“解放”されることを望む物語。衝撃的な展開は起こりませんが、私たちが人生の中で感じる悩みや不条理、葛藤が各所に散りばめられているので、主人公たちを応援し、共感しながらも、いつの間にか視聴者が慰められるようなそんな新感覚のドラマ。 パク・へヨン作家(『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』)独特の、人生と人に関する深い洞察と心に染み渡る数々の名台詞を通して、一歩ずつ自分を解放し前に進んでいけるヒントをもらえるような作品です。
独特の台詞回しや序盤からの重い雰囲気に挫折しそうになる人も多い作品かもしれませんが、同時に刺さる人には思いっきり刺さる作品ではないかと思います。そしてなんといっても唯一無二のオーラと独特の哀愁を放つ、ソン・ソック演じる“ク氏”が沼オブ沼!
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9位 『いつかの君に』
累計再生数が10億回を超えた台湾の大人気ドラマ『時をかける愛』のリメイク作。1年前に亡くなった彼氏を懐かしんでいたジュニが1998年にタイムスリップし、彼氏と同じ顔のシホンに出会うことで経験する物語を描いたロマンスドラマです。 予告編を見て、泣ける系のエモい青春ロマンスを想像していたのですが、それだけで終わらないのが本作の大きな見どころ。圧巻の映像美の中、エモすぎるロマンスと超絶難解なミステリーが絡み合って、予測の斜め上の方向に物語が舵を切っていくので、「え!?そうくるの!?」という驚きの連続で、本当にラストまで目が離せません!さまざまな真実が明らかになった後半は、涙腺決壊間違いなし!
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10位 『サムダルリへようこそ』
序盤から良作の予感がしている本作は、韓国で愛され続ける名作『椿の花咲く頃』のチャ・ヨンフン監督と、号泣ドラマ『ゴー・バック夫婦』『ハイバイ、ママ!』の脚本家クォン・ヘジュの、いわば名作製造機タッグ。 ソウルでフォトグラファーとして活躍していたサムダル(シン・へソン)がある日すべてを失ってしまい故郷に戻り、地元を大切に守ってきた幼なじみヨンピル(チ・チャンウク)と再会し繰り広げられるロマンスドラマです。
ロマンス職人チ・チャンウクと、演技派女優シン・ヘソンという最強カップルが贈る、ラブコメほどキラキラしていないリアルな男女の恋愛が、めちゃくちゃ良くて!!しかもチ・チャンウク演じる、ちょいダサくて純情な男子ヨンピルが超絶沼です。非現実的なラブコメよりリアルロマンスにキュンとしたい派は、サムダルリへ直行してください!
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ライタープロフィール
Dramawriter Nana
韓国ドラマをこよなく愛するドラマライター。
WEB媒体を中心に、ラジオ、雑誌等で韓ドラ愛を叫ぶ記事執筆中。Twitterでは推しドラマ愛を暑苦しく配信中。
マニアックで隠れた名作なら任せて下さい。
Twitter:https://twitter.com/Nana_writer76(外部サイト)