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【鳥連載】「スズメがもっふもふ!」鈴カステラ? ボール? 写真家語る冬の風物詩「ふくらスズメ」の魅力

 冬になるとまるまると膨らんだスズメを見かけることがある。寒さから身を守るために自分で羽の中に空気の層をつくるんだそう。見た目がふっくらしていることから「ふくらスズメ(福良雀)」と呼ばれる。スズメ写真家の中野さとるさんに、ふくらスズメの魅力について聞いた。

顔を羽毛の中にうずめてウトウトする姿がかわいい!

 「いつも心はスズ目線!」とSNSに日々スズメの写真を投稿している中野さん。多い時で、1日3000枚も撮影することもあるそうだ。

――初めて“ふくらスズメ”に出会った時の気持ちを教えてください。

中野さとるさん首がなくなってて、ずんぐりした姿は本当にかわいいです。表現するなら“鈴カステラ”みたい。身を寄せ合って寒風に耐える姿はスズメの社会性を感じますね。顔を背中の羽毛の中にうずめてウトウトしているスズメは、特にかわいいです。

――まるまるとしている以外に、スズメたちはどのような様子でいますか?

中野さとるさん私が見た感じ、足が寒いようで枝や柵の上でちょこんと座って足を隠すようにまんまるになってます。

――毎日たくさんのスズメたちを撮影している中野さんですが、ふくらスズメを撮影する際、心がけていることはありますか?

中野さとるさん夏でも冬でも同じなのですが、とにかく警戒心を持たせないようにすることですね。ちょっとした物音や動作にも敏感なので、自分の体を小さく見せて風景と一体化してます。

かわいいだけじゃない、冬はスズメの賢さやタフさも見られる季節

 野鳥を撮り始めたきっかけも「スズメ」だったという中野さん。公園で出会ったスズメの群れが、人間社会の縮図のように見え、そこから被写体として夢中で撮るようになったそう。
――最近出会った中で印象的だったスズメの行動やしぐさ、様子などはありますか?

中野さとるさん寒くなってくると、風も冷たくなりますから。スズメたちも冷たい風は嫌なようで、風に当たらない場所に隠れています。柵の柱の陰などにちょこんと座って隠れてる場面を見ると、ほんと賢いんだねと関心します。

――かわいらしいですね。

中野さとるさん一方で、寒いのに水浴びをするスズメたちを見かけると、本当にタフなんだと思いますね。生きるために必要な行為なんでしょうね。

――寒い間は、まんまるのスズメを堪能できる季節ですね。

中野さとるさんまん丸なスズメたちが集まって並んでるところを撮りたいです。押しくらまんじゅうのスズメたちが特にかわいいのでたくさん撮りたいと思っています。

中野さとる X(@aerial2009(外部サイト))/Instagram(@onakan_s(外部サイト)
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