ハングクTIMES
K-POP、ドラマ、映画などさまざまエンタメコンテンツが盛り上がり、まさに時代は“第4次韓国ブーム”。現地の最新トレンドや話題のドラマ・俳優、グルメ・ファッション・コスメなど…“今”気になる韓国情報をお届けします!
少女漫画から飛び出てきたようなルックスと確かな演技力で、“国民の初恋”として愛され、男女ともに支持率No.1を誇る元miss Aメンバーで、トップ女優のぺ・スジ。
どんな役柄でも自分だけの色で描き出し、今や演技派女優として高い評価を得ている彼女。きょうから配信の『イ・ドゥナ!』でも、また新たな姿を見せてくれること間違いなし!本記事では、そんなスジのカメレオンな魅力から抜け出せない出演ドラマ3作『イ・ドゥナ!』『アンナ』『スタートアップ:夢の扉』をご紹介します。 『イ・ドゥナ!』
23年下半期の期待作にこぞって挙げられているのが、今日から配信開始となる『イ・ドゥナ!』。スジ&ヤン・セジョンという若手演技派が主演を務めることに加え、日本でもメガヒットを記録した『愛の不時着』や、人気ロマンスドラマ『ロマンスは別冊付録』の演出を担当したイ・ジョンヒョ監督が手がけるという、超スペシャルタッグ!
予告の時点でトキメキ度200%かつ、ちょいセクシーな雰囲気に、心臓がバクバク高鳴るこの感じ、すでに良作の予感!最強のロマンスドラマ誕生の予感が、ぷんぷん漂ってくる一作です。 『イドゥナ!』は、同名のNAVERウェブ漫画を原作とし、新しい生活と学校生活に慣れようとしている平凡な大学生ウォンジュン(ヤン・セジョン)がシェアハウスでK-POPアイドルを引退した華やかなドゥナ(スジ)に出会って繰り広げられる話を描くロマンスドラマ。 人気を博したK-POPアイドルグループDREAM SWEETのメンバーだったドゥナは、グッズを着て現れたウォンジュンをサセンペン(芸能人の私生活まで執拗に追いかけるファン)だと誤解し、初めは彼に冷たく振る舞います。 自分だけの殻に閉じこもっていたドゥナは、ウォンジュンの無垢で純粋な姿に次第に心を開き、惹かれていく…と、もうロマンス好きにはたまらん心躍る物語が展開していきます。
スジは原作キャラクターとの高いシンクロ率から、以前から原作ファンの中でも“仮想キャスティング”として名が挙がっていたそうで、まさに理想のキャスティング! 元アイドルとシェアハウスで出会って恋に落ちるという設定だけでも、ワクワク度半端ないのに、その元アイドルを演じるのがれっきとしたアイドル出身のスジ様なのが尊すぎます。ミステリアスにウォンジュンを惑わしながらも、徐々に閉ざしていた心を開いていくピュアな一面にも注目です! 監督が、「親しい友人たちと金曜日の夜に集まって、各自の恋愛史を振り返りながら見れば面白いのではないかと思う」と語っているように、自らの青春を思い返しながら、誰かと語りたくなること間違いなし…! 近づくと遠ざかり、遠ざかると近づく、ときめきと好奇心に満ちた青春ロマンスは必見です! ▼配信情報
Netflixシリーズ『イ・ドゥナ!』独占配信中
『スタートアップ:夢の扉』
スジが日本でも大きな注目を浴びることとなったのが、『スタートアップ:夢の扉』ではないでしょうか。本作は、韓国のシリコンバレーと呼ばれるサンドボックスで、成功を夢見ながらビジネスを立ち上げる若者たちの始まり(START)と成長(UP)を描いたドラマ。若者たちの爽やかなサクセスストーリーを軸に、ダルミ(ペ・スジ)を巡る三角関係が展開していきます。 この三角関係がまた斬新で!幼少期、孤独だったダルミと文通をしていた“初恋の人”が、まさかのナムジュヒョク演じる男性主人公ではなく、“サブメン”であるジピョン(キム・ソノ)という心惹かれる幕開けなんです。 初恋の人=運命の人がスタンダードだった韓ドラ界においては、かなりのびっくり要素なんですが、このスパイスが効きまくっているおかげで、三角関係の行方に後半まで夢中になってしまいます。 しかもダルミを巡るメンズ2人のライバル関係を、時にクスッと笑ってしまうユーモアを絶妙に交えて描き出しているので、どちらも人間らしく魅力的で、愛さずにはいられないのです…毎話、“どちら派か”でSNSがにぎわっていたのも納得です(笑)。 そしてロマンスはもちろん、恵まれない環境の中でも、懸命に努力して成功を手に入れていくダルミの成長物語も、本作の大きな見どころ。 押し寄せる危機の中で挑戦する、輝く情熱に胸が熱くなるのと同時に、「自分も頑張ろう!」と大きなパワーをもらえるはず!ダルミの喜怒哀楽の感情が200%伝わるスジの熱演と、キラキラ輝く笑顔に、グッと心つかまれる一作です。
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Netflixシリーズ『スタートアップ:夢の扉』独占配信中
『アンナ』
22年は、“ウ・ヨンウ”をはじめ、『ユミの細胞たち』のユミなど、ヒロインが格別に輝いた“ヒロイン全盛期”だったのですが、そんな中でもひときわ魅せられてしまったのが、ドラマ『アンナ』でのスジの演技。これまでの天真らんまんなイメージを脱ぎ捨て、「悪女」の演技で新境地を開いた見逃せない一作です。
本作は、チョン・ハンアの長編小説『親切な異邦人』をもとに、些細な嘘をきっかけに、名前、家族、学歴、過去にいたるまで、完全に他人の人生を生きることになった女性の物語を描いています。
幼い頃から賢く、優秀で名門大学進学が当たり前だと思われていたユミ(スジ)ですが、先生との交際が発覚し、強制的に転校をしなければならず、この時から徐々に人生が歪んでいきます。 ユミの両親は娘を名門大学近くの下宿屋に送り、ユミは最善を尽くすも、不合格になってしまいます。ユミは両親を安心させるために電話で「合格した」という嘘をついてしまったことで、そこから嘘に嘘を重ねて生きていくことに―。
とにかく脚本が秀逸で、序盤から呼吸する暇もなく吹き荒れる予測不可能なストーリー展開に夢中になってしまいます。貧しい環境から抜け出すため、嘘を重ね続けるユミの、揺れ動く心理描写が丁寧に描かれているので、嘘をつく側のユミに視聴者がどっぷり感情移入してしまうのです。
そして嘘を重ね続けて手に入れた上流階級には、上陸階級特有の寂しさや虚しさがあるのがまた奥深くて。どんなにもがいても、嘘によって「幸せな人生」が手に入らない悲しさが心にズシンと響く作品です。
さらにハイセンスでトレンディな映像と構成、破滅が迫ってくるようなクラシック音楽の豊かな旋律など、演出の完成度は近年のドラマの中でもひときわ光っていた本作。“嘘の人生”を生きることになった女性がたどり着く結末とは―?ラストまで目が離せません。 そしてスジがこれまでの役柄と180度異なる変身と熱演を見せ、「スジの人生作(この俳優といったらこのドラマが浮かぶ程、人々の記憶の中にいつまでも残るキャラクター、ドラマ)」と、絶賛の声が相次いだ本作。
彼女は、10代後半から30代の役まで眼差しや行動、そして繊細な表情演技で演じ分け、「第2回青龍シリーズアワード」、「アジアコンテンツアワード」、「ソウルドラマアワード」で、見事最優秀演技賞を受賞するなど、名誉あるアワードを席巻しました。大女優の風格すら感じさせる、彼女の圧巻の演技は必見です。
▼配信情報
『アンナ』Prime Videoにて独占配信中