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今年の最高傑作『ムービング』ほか、深い親子愛に大号泣…胸が熱くなるおすすめ韓ドラ3選【ハングクTIMES Vol.125】

ハングクTIMES
K-POP、ドラマ、映画などさまざまエンタメコンテンツが盛り上がり、まさに時代は“第4次韓国ブーム”。現地の最新トレンドや話題のドラマ・俳優、グルメ・ファッション・コスメなど…“今”気になる韓国情報をお届けします!
韓ドラの魅力といえば、やはり家族愛と温かな情にあふれ、思わず涙が出てしまう深い人間ドラマ!本記事では「今年の最高傑作」とも呼び声高い『ムービング』ほか、『ハイバイ、ママ!』『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』と、深い親子愛に大号泣…胸が熱くなるおすすめ韓ドラ3作品をご紹介します。

『ムービング』

韓国、日本はもちろん、世界中の韓ドラマニアから「今年最高のドラマ」と絶賛を受けている『ムービング』。気が早いながらも、来年の百想芸術大賞(韓国のゴールデングローブ賞とも言われる権威ある授賞式)では、間違いなく話題の中心となる作品でしょう。SF超大作でありながらも夫婦愛や親子愛など、さまざまな人間愛が詰め込まれている、今絶対観るべき超推しの一作です。
あらすじ
1990年代、韓国の国家安全企画部は、超能力者たちによるブラック・オプスチームを設立した。極秘任務の遂行を命じられたこのエリート部隊のメンバーは、超能力を使って国を守り、不可能なことも可能にする日々を過ごしていた。しかしある日突然、部隊は姿を消し、国中に散り散りになった。
数十年後、歩くよりも先に宙に浮くことができた少年キム・ボンソクと、自動車事故に遭いながらも再生能力により無傷で生き残った少女チャン・ヒスは、同じ学校に通うことになる。互いに自らの秘密を打ち明け、世の中には自分たちのような人間がいることを知り、すぐに親しくなる。
そんな彼らの日常をよそに、フランクという謎の配達員がソウル市内で能力者たちを殺害し始める。子供たちが能力者と暴かれる前に、フランクを止めることはできるのだろうか。

見どころ

韓国で初めて試みる超能力素材のアクションヒーローズドラマという点、さらに650億ウォンに達する韓国ドラマ歴代最高制作費と超豪華キャスティングが加わり、公開前から大きな注目を浴びた本作。
ですが本作の見どころは、派手なアクションや闘いだけではないんです。本作は、大切な何かを守るために奮闘する人々の深い人間ドラマを描いた、韓国特有の“ニュータイプ”のヒーロー物なんです。
『ムービング』における超能力者たちは、地球を守るハリウッド映画の超能力者たちとは違って、私たちと同じような、実に現実的な姿を見せます。チキン屋やとんかつ屋を営んでいたり、さらに就職難で雇用を求められない超能力者も登場したりして。彼らに共通するもの、それは守りたいのは「家族」ということ。壮大なSFアクションでありながらも、私たちがグッと共感できるのが大きなポイントです。
宙に浮くボンソクと再生能力があるヒス、特殊能力を隠しながら高校生活を送る子供たちのまるで青春ロマンスのような序盤から一転、中盤からは彼らの親たちのベールに包まれた壮絶な過去が明らかになっていく――という、時間軸が逆に進行していきます。
序盤の子供パートで各所に散りばめられた伏線が、大人パートで徐々に回収されていきます。「あ〜!そういう事か〜!」と細かな仕掛けに感嘆すると同時に、親たちがどれだけ子供を愛してきたかが伝わってきて、終始ウルウルしてしまうんです。
しかも何度見ても新たな発見があるので、何度も観たくなってしまう…!(筆者はすでに2周しました。笑)本作は超能力モノというジャンルであっても、作品の底には成長と家族、そして「愛」という基調が流れている、実に“韓ドラ”らしさあふれる作品なんです。
さらにオムニバス形式のような形で1話ずつ一人一人の人生と生活、年代記を色濃く描いているので、感情移入が半端ないんです。敵、味方に関わらずそれぞれに人生があって、ドラマがあって。それゆえに、後半それぞれが守りたいもののために懸命に闘う姿には、胸が熱くなりっぱなし…!
淡い青春ドラマあり、大人ロマンスあり、スリラーあり、壮大なアクションあり、胸が熱くなるヒューマンドラマありという、韓ドラの魅力総合ギフトセットで、全世代が楽しめること間違いなしの一作です。
▼配信情報
『ムービング』ディズニープラス スターにて全話独占配信中

『ハイバイ、ママ!』

数々の胸を打つ名台詞と、共感と感動のストーリーで、韓国で多くの視聴者から「人生ドラマ(人生において長く記憶に残る最高のドラマ)」に選ばれる『ゴー・バック夫婦』のクォン・ヘジュ脚本家が手がけた本作。『ゴー・バック夫婦』と同じく、大きな母の愛に、毎話号泣間違いなしの一作です。
あらすじ
死んでから幽霊となった女性が手に入れた、49日間だけのセカンドチャンス。現世に舞い戻った彼女は、すでに再婚した夫、そして最愛の娘の前に姿を現すが…。
見どころ
出産予定日を目の前に、我が子を一度も抱くことなく交通事故で亡くなった主人公ユリ。幽霊として残された家族を見守っていたある日、49日間だけ人間に戻ることが許されます。その間に元の居場所(妻であり母)に戻れれば、そのまま生き続けられるとのこと。ですがすでに夫は再婚し、新たな奥さまが愛娘を育てていて。そこにユリが戻ってくるわけです。
ここでドロドロのマクチャンドラマ(どん詰まり愛憎劇)ならば、再婚した奥さまは超意地悪で「妻の座は絶対に譲らない!」となるのがお決まりですが、本作はこの再婚した奥さまミンジョンが、夫と娘を心から愛しているんです。これがまた切なくて…。
彼女もユリが残した娘を懸命に育てる同じく“母”なわけで、しかもその姿をユリは幽霊として近くでいつも見ていたーという、どう転んでも切なすぎる展開で、序盤から胸が締め付けられます。
母と明かせず娘の側に居られないユリ、継母として埋められない距離に寂しさを抱えながらも懸命に家族を愛するミンジョン、そして最愛の娘を亡くしたユリの母の、それぞれの子を想う大きな母の愛に、毎話涙腺が緩みっぱなし…!ラストは愛あふれる選択に、涙腺決壊間違いなしです。
大切な人と過ごす、「今この瞬間」を心に刻んで生きることの大切さを痛感させられる、バスタオル必須の一作です。
▼配信情報
Netflixシリーズ『ハイバイ、ママ!』独占配信中

『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』

超人気作『応答せよ』シリーズの第三弾『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』。リアルなロマンスにキュンとして、濃すぎるキャラに爆笑してしまう一方で、家族の深い愛と絆にグッときてしまうこと間違いなしの一作です。

あらすじ
1988年、韓国で初めてオリンピックが開催されたこの年は、国中がお祭り気分で活気に溢れていた。
学校の成績は999番、勉強よりもオシャレに興味津々の高校2年生ドクソン(ヘリ)は、両親と姉、弟の5人家族。姉ボラ(リュ・ヘヨン)とは犬猿の仲でささいなことですぐに取っ組み合いになるものの、勝つのはいつも、ボラだった。
兄弟のように育った近所に住む幼なじみは、サッカー好きのジョンファン(リュ・ジュンヨル)、優等生のソヌ(コ・ギョンピョ)、そして天才囲碁棋士のテク(パク・ボゴム)。
ある日、ドクソンは友人から「ソヌはいつもドクソンのことを見ている」と言われ、急にソヌのことを意識し始める。だがソヌが想いを寄せていたのは、ドクソンの姉ボラだった。それを知ったドクソンは一気に失恋。そんなドクソンの姿を見ていたジョンファンは、なぜかドクソンのことが気になっていた。さらにテクも、ドクソンのことが好きだと男性陣の前で宣言!
そうとは知らずドクソンは、テクの食事の世話をするため囲碁の中国遠征に同行することに…。

見どころ
ソ・イングクやパク・ボゴムなど若手スターを生み出し、シン・ウォンホPD×イ・ウジョン脚本家の『賢い医師生活』の成功に続いていく名作『応答せよ』シリーズ。
ヒロインを取り巻く甘酸っぱいロマンスと、涙なしでは見れない家族愛に多くの視聴者が共感し、シンドローム級の人気を誇った『応答せよ』シリーズ。特に第三弾である本作は、懐かしさ漂うレトロな雰囲気で、他のシリーズに比べて家族愛や友情が色濃く描かれたヒューマンドラマ要素が強いのがポイントです。
下町で暮らすヒロイン・ドクソンと4人の幼馴染。それぞれの家族の愛と、互いを支え合い助け合う隣人たちの情溢れる関係に、時に爆笑し、時には涙し、見終わる頃には心がぽかぽかと暖かくなっているはず。
そして『応答せよ』シリーズの醍醐味といえば、ヒロインの旦那さま探し!現在の夫の存在が序盤でにおわされ、時代を遡って過去を振り返っていきます。恋の行方に想像が膨らむヒントが各所に散りばめられているので、「この人?いやこの人か?」と、考察しながら楽しめるのも面白いポイントなんです。
本作は、天才囲碁棋士テク(パク・ボゴム)と、無愛想だけど友情に熱い男ジョンファン(リュ・ジュンヨル)、優等生のソヌ(コ・ギョンポ)がその候補男性となっています。これがシリーズ最難関では?と思える程、最後の最後まで本気で誰なのか分からない!
考察はもちろん、幼馴染だからこそのリアルすぎる胸キュンシーンも盛りだくさんで、ラストまで夢中になること間違いなしです。
ちなみに一つ見たら、面白すぎて全シリーズ制覇したくなる本シリーズ。前シーズンのカップルがカメオ出演したりしていて、ネタバレ注意なので、全シリーズ制覇する場合は制作順(1997→1994→1988)をおすすめします!
▼配信情報
『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』ディズニープラスなどで配信中
ライタープロフィール
Dramawriter Nana
韓国ドラマをこよなく愛するドラマライター。
WEB媒体を中心に、ラジオ、雑誌等で韓ドラ愛を叫ぶ記事執筆中。Twitterでは推しドラマ愛を暑苦しく配信中。
マニアックで隠れた名作なら任せて下さい。
Twitter:https://twitter.com/Nana_writer76

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