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松坂桃李、子育ての先輩として野原ひろしに憧れ 『クレヨンしんちゃん』が僕らに必要な理由
松坂子どもの頃、アニメ専門チャンネルで『あしたのジョー』『キャプテン』『らんま1/2』などをよく観ていたんです。そのあたりからアニメ好きは始まっていると思います。
――1988年10月17日生まれの松坂さんがちょうど5歳の時、1992年4月にテレビ放送が始まったアニメ『クレヨンしんちゃん』。気づけば30年以上、幅広い世代から支持される国民的アニメになりましたが、ご覧になっていましたか?
松坂子どもの頃から見ていました。大人になってからもたまに見ますし、今回こうして劇場版にゲスト声優として参加して改めて思ったのは、野原一家の家族の絆やかすかべ防衛隊のみんなとの友情を一貫して描いているアニメ、というのが僕の中での『クレヨンしんちゃん』ですね。
松坂僕はしんちゃんみたいにお尻を出す真似はしなかったのですが、親に怒られるようないたずらはそれなりにやっていたような気がします。覚えていることでいうと、当時住んでたマンションの水道タンクの中がどうなっているのか気になって、管理室みたいなところに侵入したことがあったんです。ボタンがいっぱいあって、「スペースシャトルの中みたいだ!」と思ってボタンを押して遊んでいたら、マンション中の水道が止まってしまって大騒ぎになったことがありました。親にすごく怒られましたし、今思えば、一緒に謝ってくれた親も大変だったんだろうな、と。子どもの頃も、大人になった今も、わりと人見知りする方なので、しんちゃんの誰とでも分け隔てなく接することができるところ、ポーンと懐に入り込めるところは、今もうらやましいな、と思います。
――年齢的にしんちゃんの父、野原ひろしに共感するところもあるのでは?
松坂ひろしは、いいお父さんだし、いい男ですよね。僕も父親として、男として憧れるところがあります。時々、しんちゃんの心に残るようないいことを言うんです。例えば、1997年公開の『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』では、しんちゃんが「ひまわりのことばっかり心配してる。オラぐれちゃうゾ、ずるいゾ」とすねた時に、ひろしが「しょうがないだろう。ひまわりはまだ小さいんだから、誰かが守ってやらないとな。しんのすけだっていろんな人に守られて大きくなったんだぞ。父ちゃんに何かあったらひまわりのこと守ってやってくれよ」と諭すと、しんちゃんが「考えとく」と答えて、ちょっと成長するシーンがあったんです。そういうしつけにつながる子どもへの伝え方というか、子どもの育て方みたいなものを目の当たりにすると、なんかかっこいいなと思います。
『しん次元!クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜』8月4日公開
みさえ:ならはしみき
ひろし:森川智之
ひまわり:こおろぎさとみ
声の特別出演:松坂桃李、空気階段(鈴木もぐら、水川かたまり)、鬼頭明里
主題歌:サンボマスター「Future is Yours」(ビクターエンタテインメント)
原作:臼井儀人(らくだ社)/「月刊まんがタウン」(双葉社)連載中/テレビ朝日系列で放送中
監督&脚本:大根仁
(C)臼井儀人/しん次元クレヨンしんちゃん製作委員会
公開日:2023年8月4日
公式サイト:https://www.shinchan-movie.com/