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Audibleで“聴くマーベル“? 大阪コミコンに出展、ド迫力の『Marvel’s・ウェイストランダーズ』ワールドに没入!
“耳活”人口が増加中! 音声コンテンツに限界はないのか?
しかし、ビジュアルメインの映画や漫画を、音声だけで表現することは可能なのか。Audible カントリーマネージャーの逢阪志麻氏によると、「オーディオエンタテインメントは、耳で聴いた情報に自分の想像をプラスして楽しむメディア」とのこと。「セリフだけでなく効果音や音楽なども重ね合わせ、その世界にワープできるよう細部まで表現する。適宜ナレーションは入れますが、全て説明してしまうと逆につまらなくなってしまう。いかに想像力を刺激できるかが重要なんです」(逢阪氏)。
同シニアコンテンツディレクターのキーリング・宮川・もとみ氏は、「Audibleでは 効果音の入れどころを吟味し、サウンドのクオリティにもこだわっています。例えばランボルギーニが登場する場面なら、本物のランボルギーニを借りて音を録る。映像がない分、音声+イマジネーションによる無限な世界観の中で作品に没入できるよう工夫しています」と、その仕上がりに自信を覗かせている。これまでもラジオドラマなどはあったが、スケールやクオリティの面で大きな進歩があるようだ。
Audible配信作 は、“中年になったスター・ロード”が再びヒーローに?
「出てくる悪役も全員30年経っているので、人物像を固めるのに時間がかかりましたが、決まってからはすぐにキャラに命が宿ったというか。ロケットはさらに性悪になっています(笑)。でも相変わらず根はいいヤツ。今作はロケットが大活躍するので、ファンにはたまらないと思います」(小野ショーン監督)。
古田を起用した理由は、「ちょうど年齢的にも同じぐらいでイメージが合った」とのこと。本人もアメコミファンだったため、楽しんで役に臨んだという。もちろんマーベル作品の面白味であるキャラクターのクロスオーバーや、泣ける感動シーンも見逃せない。
大阪コミコンで体験! 臨場感たっぷり“聴くマーベル“に没入
記者もマッサージチェアでAudibleを体験してみた。ヘッドフォンを装着して目隠しをすると、そこは自分だけの試聴空間に。街が焼き尽くされる業火の音、戦士の行進、地球が滅亡したことを告げるアナウンサーの声…。恥ずかしながらAudible初体験の記者が、「どこかに映像がある?」と見回してしまうほどの臨場感。シーンが切り替わる場面では、わかりやすいナレーションがさりげなく入る。中年ピーター・クイルを思わせる古田氏の声、ロケットの軽快な憎まれ口が、“音”だけで人となりを物語り、“作品を聴く”とはこういうことなのかと納得。ジェット感のあるサウンドエフェクトも頭の中に心地よく響く。10分間は意外と短く、「先が聴きたい!」むしろ「もう一度聴きたい…!」と思っているうちに終了。高性能マッサージチェアのほぐし効果も相まってか、Audibleの深淵な没入感にハマってしまった。