いよいよバレンタインデーも間近。好きな人と素敵な時間を過ごすのが理想だけど、誰もがうまくいっているとは限らない。「私たちの関係って…」「本当に好きなの?」なんて、不安を感じる女子も多いのでは？ そこで、様々なメディアで活躍するオネエ系映画ライター・よしひろまさみち氏がアドバイス。25年の時を経て3D/4Kリマスターで2週間限定上映される世界的大ヒット作『タイタニック：ジェームズ・キャメロン25周年３Dリマスター』を参考に、恋愛指南しちゃいます！

『タイタニック』ってどんな映画？
1997年公開、世界的大ヒットを記録した不朽のラブストーリー。豪華客船タイタニック号を舞台に、身分の壁を超えて惹かれ合うジャックとローズの究極の愛を描く。日本歴代洋画興収No.1にして、アカデミー賞歴代最多受賞作（歴代最多タイ）。巨匠ジェームズ・キャメロン監督による作品で、俳優レオナルド・ディカプリオの出世作でもある。

バレンタインで白黒つけましょ！ よしひろまさみちが問う「2人の愛って本物？」

　直接ご対面の出会いやデートが思うようにできなかった2年間。はい、つらかったわよね。よく耐えた！ だからこそ、「今年のバレンタインこそはぁ〜！」と、気合い入れてる人も多いことでしょう。

　ところがよ。2年前と変わったのは、人との付き合い方。ほら、この2年でSNSやマッチングアプリがなくては生きられない体になってしまったでしょ。バーチャルなお付き合いに慣れてしまって、リアルとなると超ドギマギって人、ホント多いのよね。いや、これ年齢に関係なくマジでありましてね。こないだバーで相談してきた人も、チャットだと盛り上がるけどリアルだと意中の相手の白黒がわからない…って、そんな話はどうでもいいわ。

　とにかく、対面だと自分の気持ちを表現しきれない人が増えた感がすごいあるのよね。だからこそ処方箋として観ていただきたいのが、恋愛映画の金字塔『タイタニック』。豪華客船タイタニック号に乗り合わせ、ジャックとローズの運命的な恋路を描いた20世紀最後の超大作よ。公開から25年経った今でも世界興行記録の第3位に君臨し、恋愛映画の傑作といえばまっさきに挙げられる超メジャータイトルよ。四半世紀を経て3Dリマスター版が映画館で公開されるんだから、これを観てリアルな恋愛の駆け引きに活用してみてはいかがかしら。

バレンタインに『タイタニック』観てみる? 詳しくはコチラ（外部サイト）

この愛はホンモノ？ 2人の関係を『タイタニック』で診断

【1】ステイタスに関係なく愛し合えている？

　ジャックとローズは天と地ほどの格差あり。画家志望の貧しい青年ジャックは、タイタニック号最下層にある3等船室のチケットを、ポーカーの賭けでゲット。ローズはアメリカの上流階級の令嬢で、帰国のため船に。『タイタニック』が公開されたとき、この格差恋愛に萌えまくった人が続出したのよ。自分の意にそぐわない結婚が控えていて超ブルーなローズと、夢と希望いっぱいで「アメリカ行くどー！」の奔放なジャックが出会い、お互いのことを知っていくうちに胸ズキュン。そこにステイタスの差は存在しないのですよ。ほれ、あなたの意中の相手に、ご自分さらけ出してます？ ステイタスって恋には不要なものなのよ〜。

【2】2人で共有できる思い出はある？

　この作品の名シーンの一つは、巨大旅客船の先端に2人で立って、風を切るシーン。セリフは、ローズ「私、飛んでるわ！」ジャック「世界は俺のものだー！」…えっと、小学生ですか？ってくらいシンプルね。でも、その大はしゃぎこそ、恋愛には重要なもの。だって、スマホもネットもない時代、大海原と水平線しか見えない景色なんざ、特別中の特別な思い出だもの。それに、どうやって撮影したのか一見するとわからない、ボールルームでのダンスシーン（グルッグル回ります）など、この2人には誰にも邪魔されない2人だけの思い出があるんですよ。同じようにシェアできる風景がある2人なら、絆はどんどん深まっていくというものよね。

【3】自分よりも相手が大事と思えている？

本作での“タイタニック号が氷山に激突して沈んでしまうまでの時間”は、本当にそれくらいかかっただろうという計算のもと割り出されたリアルタイムなんですね。意外と長い。だからこそ「沈むよ、死んじゃうよ」っていう緊張感が、ある時点まではないの。ところが、船室に海水が流入し始めてからは一転。ひたすらジャックの身を案じて、ローズは船の端から端まで全力疾走するのよ。ようやく彼を見つけたときには、3等船室は水浸しで、海水で満たされるのも時間の問題。そこからの彼らの行動は、献身って言葉しか見当たらないのよね。相手のことを大事に思うがゆえの尽くす行動ばっかり。だからこそ、究極の選択を迫られるシーンに大号泣間違いなし。相手のこと優先に考えること、できてるかしらね〜？

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