女優やファッション・アイコンとしてアジア規模の人気を博した、C-POP歌手のティア・リー（李毓芬）。2019年より活動を休止していたが、今年12月5日、新曲「GOODBYE PRINCESS」で芸能界にカムバックすることが判明した。そのティザー映像として、彼女がキャラクターとして登場するアニメーション・ムービーが公開された。21日時点で4,790万回という前代未聞の再生回数を記録し、ファンからは「ずっと待ってた！」「新曲がすごく楽しみ！」と喜びのコメントが相次いでいる。

デビューからアジアのファッション・アイコンになるまで

　2006年、中国ドラマ『New Stars in the Night（新昨夜星辰）』で女優デビューを果たしたティア・リーは、2011年より歌手として本格的な活動をスタートした。2016年にはソニーミュージックよりシングル「Not Good Enough（是我不够好）」を発表。人気ドラマにも出演を重ね、アーロン（炎亜綸）と共演した『恋にオチて！俺×オレ（愛上兩個我）』によって日本でも一躍有名になり、あどけない顔立ちが多くの視聴者の心をつかんだ。

　優れたファッションセンスの持ち主でもあるティアは、アジアのファッション・アイコンとしてヴォーグ、エル・マガジン、マリ・クレールなどの女性誌の表紙を飾る。ファッションや美容、ライフスタイル情報などを投稿するSNSのフォロワーは1000万人を超える。

　それだけに、2019年からの活動休止は大きなショックを引き起こした。ファンは彼女が時折インスタグラムで発信する挨拶を見て悲しみを慰めていたが、そんな彼女の投稿も、今年11月初旬にすべて削除されてしまう。代わりに投稿されたのは、深い海の底を表すような濃紺のイメージ。アイコンは壊れたティアラのイラストに変わり、フォロワーたちに戸惑いを引き起こした。ティアの身に一体なにがあったのか？

　そんな不安は、続いて投稿されたカウントダウンを表す数字によって歓喜へと変化する。ティアが戻ってくる！ そんな、ファンの予感は、11月12日、新曲「GOODBYE PRINCESS」のティザー・アニメーションが公開されたことで確信へと変わった。

ティアをモデルにしたアニメーションが公開

　ティアの再スタートを記念する新曲のプロモーションとなるティザー・ムービーは、彼女を主人公としたアニメーション映像だ。6つのエピソードから構成されており、これまでに公開された3つの映像は、誰にも親しみがあるおとぎ話をモチーフとしている。

　それぞれ1分のアニメーションで語られるストーリーは、ティアのこれまでの苦悩や葛藤、そして成長を示唆している。EP1「Falling in the Deep（海の底へ）」は、海底でテレビを見つけた人魚姫のティアが、その輝かしい世界に憧れ、エンターテイメントの世界に飛び出すさまを描いている。EP2「Stuck in Time（停止した時間）」では、プリンセスになったティアが、魔法の馬車で旅をする中で、目的とする宮殿がどんどん遠ざかっていくことに気づく。EP3「The Puppet（操り人形）」は、ステージに立つティアが、周囲からのステレオタイプに閉じ込められ、操り人形に成り果ててしまう。

　活動休止までのあいだ、ティアに何があったのかは誰も知らない。しかし、この6つのアニメーションでは、ティアが古典的なプリンセスのイメージから抜け出し、一人の女性として自分らしく生きようという決意が表現されている。

　アニメーションの製作陣には、数々の受賞歴を持つアニメーション監督サニー・タンほか、気鋭のスタッフが集結。EP2には岡田麿里の初監督映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』のワンシーン、EP3には『鋼の錬金術師』の「真理」をモチーフとしたイメージが描かれるなど、日本のアニメ作品からのインスピレーションがそこかしこに見受けられるのにも注目だ。

　さらに、それぞれのエピソードのテーマに基づいたティア本人の動画と写真も公開。アニメとリンクしながら、ティア自身の美貌と表現力によって、神秘的な世界観を醸し出している。

待望の復帰にファンはSNSで熱狂！

　プリンセスという型にはめられていた時代を乗り越え、強く、自分らしい女性として新しいスタートを切ったティア・リー。今回のカムバックを通して、彼女は同じような偏見や固定観念に苦しむ女性たちを勇気づけるメッセージを発信している。

　ティアのSNSには、「ずっと応援してたよ！ やっと新曲が出るなんて感激」「ファンはみんな、待ってたよ！」と復活を歓迎するコメントが集まった。「アニメのクオリティ、すごい！ 期待以上」「こんな美しい演出、なかなかない！」と、作品を評価する声も多数投稿されている。

　今回の復帰は、世の女性たちの手本になるというティアの決意を示すものだ。新曲のリリース情報や今後の活動については、彼女のSNSで発信される予定。これからのティアの活動から目が離せない！

（文：木村咲貴）

≫ティア・リーの最新情報をInstagramで見る

≫ティア・リーの最新の映像をYouTubeで見る

Sponsored by Tia Lee management