ギリシャ神話から着想した名を持つ10人組アイドルグループ、アルテミスの翼（通称：アルツバ）。昨年メジャーリリースした彼女らは、ライブを中心とした国内での活躍ばかりか、海外でも評価を得ているという。8月9日に1stアルバム『Wing Of Artemis』を発売し、より広いフィールドに飛び立とうとしているアルツバ。グループやアルバムへの思いを、オリオン・ハヅキ、クロノス・ユーホ、オーバーレオ・ルリ、アクエリアス・イオリ、ベルセウス・ツカサの5人に聞いた。

ライブになると一変？ ギリシャ神話を名に持つ10人の可愛さとカッコ良さ

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  オリオン・ハヅキ

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  クロノス・ユーホ

　「100年に一度の混沌とした世界に“愛と勇気と友達”を与えるためにギリシャ神話の世界から人間界に降り立った7柱」というコンセプトのもと、2020年から活動を開始したアルテミスの翼。2022年３月には新メンバーを加えた10人体制となり、初めて制作したアルバム『Wing Of Artemis』では、さまざまな歌声であらゆるタイプの曲調を歌いこなすグループ力を発揮している。実際にメンバー5人に話を聞いてみると、やはりその可愛さもキャラの面白さもまったくバラバラ。だが、根底にはきちんと揃ったアイドル根性を感じさせる人たちだった。まさに十人十色、カラフルな魅力にあふれた彼女たちの沼にはまったら、そう簡単には出られそうにない。

──アルテミスの翼は、ギリシャ神話の世界から来たというコンセプトで活動されています。それぞれインパクトのある名前がついていますが、これは各自の特徴ごとにつけられたものなんですか？

オリオン・ハヅキ　なんとなく大人に決められました(笑)。

クロノス・ユーホ　自分で選んだメンバーもいますけど…基本、ギリシャ神話の要素があるのも名前だけなので、あまりこだわっていないんです(笑)。

──インパクトは大事ですよね(笑)。では自分たちで思う、これがアルテミスの翼の特徴だと思うところは？

クロノス・ユーホ　やっぱりライブですね。みんなキレイで可愛くしているのに、ライブになるとだいぶ変わって、カッコ良さが先に立つんです。特にイオリちゃんとか、担当色はクリアー・ポカリでふわっと爽やかな感じなのに、歌い出すと熱くて、ひとり男の子がいるのかと思えるくらいカッコいいんです。

オリオン・ハヅキ　ライブ中の煽り方がすごく情熱的。

アクエリアス・イオリ　普段聴いている音楽は可愛いアイドル系ではなく、ロックバンドなんです。いろんなバンドからインスピレーションをもらって、アルツバのステージに生かしています。

宇宙人担当に貴族担当…、十人十色の濃いキャラクター

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  オーバーレオ・ルリ

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  アクエリアス・イオリ

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  ペルセウス・ツカサ

──それぞれの得意分野はけっこう違うんですか？

クロノス・ユーホ　はい、かなり違いますね。ハヅキちゃんはこんなギャルな見た目なのに、ライブでは一番アイドルになりますし。

オリオン・ハヅキ　見た目にあらず、可愛い動きが得意です。あとアニメ声なので、曲紹介やMCでもアニメ声で担当することが多いですね。

クロノス・ユーホ　そして、ツカサちゃんは…宇宙人担当。

オリオン・ハヅキ　ツイートとか、何言ってるかわらなくて怖い(笑)。

ベルセウス・ツカサ　あまり意識してないんですけど、メンバーにはツッコまれるんです。

クロノス・ユーホ　ファンの人をハムスターだと思っていたり…。

ベルセウス・ツカサ　ファンの人は愛でる対象なので(笑)。

オーバーレオ・ルリ　ユーホちゃんは貴族担当かな。歩き方とか肩で風を切っていて、カッコいいんですよ。

アクエリアス・イオリ　ジャニーズでいうところの木村拓哉さんみたいなね。

クロノス・ユーホ　可愛い曲では頑張って、人より跳ねるようにしています(笑)。で、ルリちゃんは自分のことを天使だと思っている人ですね。

オーバーレオ・ルリ　そう、私は自分を天使だと思っています！ 圧倒的大天使です。天使であり神であり…。

アクエリアス・イオリ　アルツバのコンセプトに一番合っている人ですね(笑)。

──5人だけでこの濃さだから、10人揃うとすごそうですね。

クロノス・ユーホ　はい、みんな見事にバラバラです。この5人はその中で特にしんどい人たちなんですけど(笑)。ただ、個性に違いがあるからこそ、ライブでもメンバーの組み合わせによっていろんな面が出せるんですよね。それが10人集まったときには、きっと他のグループにはない華やかさになっていると思うんです。

アクエリアス・イオリ　普段聴く音楽も違うので、それぞれ得意なところを一番キレイな状態で仕上げられるっていうのも、このグループならではかなと思います。

──アルテミスの翼の活動の中心にはライブがあるようですが、どんなところが好きなんでしょうか？

オリオン・ハヅキ　私はオタクの喜ぶ顔が好きです。みんなが楽しそうに喜んでいる顔を見て、私ももっと頑張ろうと思います。たまにイベントで他のグループを目当てに来て、楽しんでない人を見つけると、こっちもどんよりしちゃう。だから目の前にいる人全員を立たせるつもりでやっています。

ベルセウス・ツカサ　10人体制での活動はまだ半年も経っていないんですが、ライブでは都内だけでなく地方にも行かせていただいたり、大きなフェスにも出演させていただいたりできるので。アルツバの良さを一番わかってもらえるのがライブだと思うんですよね。

ついに1stアルバム完成、「アルツバに夢中になってくれる人が増えたら」

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  1stアルバム『Wing Of Artemis』＜Type-A＞

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  ＜Type-B＞

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  ＜Type-C＞

──そんなライブ中心のアルツバの1stアルバム『Wing Of Artemis』が、ついに完成しました。初めてのアルバムが出来上がって、いかがですか？

クロノス・ユーホ　この10人の声をまとめて詰めた1枚がやっとできて、すごく嬉しく思いました。

ベルセウス・ツカサ　レコーディングしたのが少し前だったのですが、自分が普段歌っている曲で、いつもは語尾を伸ばして歌うところが短く調整されてて。「ここは短めに歌ったほうがいいところなんだな！」って気づいたんです。本当はこっちが正しいんだとわかって、よかったです。

オリオン・ハヅキ　出来上がったアルバムを聴いて、正しい歌い方の確認ができたと。そういう聴き方があるんだなって今、ちょっと勉強になりました(笑)。

オーバーレオ・ルリ　いつもよりメディア露出が多くなってきて、『バズリズム02』（日本テレビ系）や雑誌に出たりするたびに、「うちのメンバーみんな可愛いなぁ」って再確認できるんです。同じように再確認してくださる方も多いでしょうし、初めて知ってくださる人も多いと思うんですよね。どんどんアルツバに夢中になってくれる人が増えたらいいなと思っています！ ちなみに私は、このアルバムの中で「大好きです」というセリフを言う曲があるんですが、いつもとは違うキュンキュンを出しているので、こちらも楽しんでほしいですね。

アクエリアス・イオリ　歌う曲のジャンルが幅広いので、一度に4、5曲レコーディングした日は、曲に対する切り替えに少し苦戦しました。でも、ダンスなどパフォーマンスが付くと自然と切り替えられるんですよね。このアルバムでまたひとつ、アルツバの戦闘力を上げていけたらいいなと思います。

──曲ごとに違うパフォーマンスを想像させるアルバムだから、ライブに行きたくなる人が多いでしょうね。今後、アルツバとしてどんな活動をしていきたいですか？

オリオン・ハヅキ　私たちはまだワンマンライブをやったことがないので、まずはワンマンをやりたいですね。私は大阪出身なので、個人的には大阪城ホールでやりたいです！ そこでトロッコに乗りたいんです。みんなでトロッコに乗れるくらいのライブができるようになりたいです！

クロノス・ユーホ　自分が歌ってないときは、頑張って押します！

アクエリアス・イオリ　あはははは。メンバーが押すんだ？ しんどいな、それ(笑)。

オリオン・ハヅキ　いや、その頃はトロッコ押してくれる人を雇えるようになってるから！

クロノス・ユーホ　10月には東名阪のツアーもあります。CDでは曲を聴いてもらうためにキレイに歌うことを心がけたんですが、ライブではそこに勢いや動きが付くぶん全然違うものになると思います。もっと濃いアルツバを見ていただけるはずなので、ぜひ生の私たちを見にきてください！

（文：川上きくえ）

1stアルバム『Wing Of Artemis』

8月9日発売

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＜Profile＞
アテナ・シオリ、カナコ・ケンタウロス、フェニックス･リサ、オリオン・ハヅキ、クロノス・ユーホ、オーバーレオ・ルリ、アクエリアス・イオリ、ベルセウス・ツカサ、カシオペア・キアラ、ヘルメス・ミズキによる10人組。