ORICON NEWS
SixTONESニューシングル「わたし」発売、日本語の響きを活かしたバラードを歌いこなす“6人のボーカリゼーション”
美しく、切ない…“心の機微”を象徴する冒頭のフレーズ
SixTONESニューシングル「わたし」6月8日発売
“恋に本気になれない6人の男女が織りなす群像ラブストーリー”を掲げた“恋マジ”。恋愛なんてムダ、安定がいちばん、絆を求めない刹那的な恋愛だけでいい、そもそも恋愛に興味がない。様々な理由で恋愛に本気で踏み込むことを避けている登場人物たちの人生観、その裏にある本心や恋愛にのめりもうとしない本当の理由を描いた本作は、人間関係そのものが希薄になっている現状とも重なり、幅広い層の視聴者に支持されている。
しかし、どんなに計算を尽くして、理想を掲げたとしても、思うようにならないのが恋愛。「わたし」の歌詞も、そんな心の機微をーー日本語の響きを活かしながらーー美しく、切なく描いている。それを象徴しているのが、「有り得ないとろまで/心が動き出す」という冒頭のフレーズ。そして、「“わたし”を奪っていく」という最後の歌詞だ。どれだけ頭で考えたり、誰かに相談しても、人を好きになるときの衝動や自分自身が変わってしまう感覚は、まったくコントロールできない。それが恋愛の本質であり、他者と強く関わることの素晴らしさでもある--「わたし」の歌詞に触れれば、誰もがそのことを実感するはずだ。
「全編が聴きどころ」豊かな感動に導く、6人の個性あふれる声質
「わたし」の歌詞に関してSNSでは、「“わたし”は主人公の気持ちが動くときに流れてくる。恋はいらない、が逆に誰よりも恋に強い執着を持っているように感じる」「わたし、SixTONESのバラードの中でもトップレベルで好きだな。歌詞が日本語だからスッと入ってくるし」といったコメントが数多く寄せられていた。また、現在開催中の全国ツアー「SixTONES 2022『Feel da CITY』」の大阪城ホール公演(結成記念日の5月1日)で「わたし」を初披露した後は、「歌詞も振り付けもめちゃめちゃよかった」「メンバーが2人ずつ向かい合わせで歌うところ、目を合わさず踊るところが切ない」など、パフォーマンスに関する感想も。「わたし」の魅力はファンの間で、既にしっかりと浸透しているようだ。
カップリング曲も紹介しておきたい。「シアター」は、ファンク、ジャズ、R&B、ロックなどのテイストが自在に絡み合った、グルーヴ重視のナンバー。官能的なメロディ、心地よい語感をたたえたリリックが一つになったダンサブルな楽曲だ。
「オンガク」は「飛び越えてしまいそうさ この高鳴りまで/ほら手を取って 明日へ!」というラインからはじまるミディアムチューン。自然と身体を揺らしたくなるトラック、切なさと愛らしさ、前向きな思いを刻んだボーカルも強く心に残る。
そして「セピア」はギター、ストリングスの有機的な響きを4つ打ちのビートに残せた楽曲。「セピア色に染まった/世界でフォーカス ただ君だけに」に象徴される、ロマンティックな感情を綴った歌詞も素晴らしい。
「決して守りではなく、インパクトに結びつけている」バラードソングを打ち出す意味
今回のシングル「わたし」も例外ではなく、オーセンティックなバラードを打ち出すことは決して守りではなく、6人のボーカルの魅力をアピールすると同時に、“ダンスボーカルグループが王道のバラードで勝負”というインパクトに結びつけている。常に斬新なトライを続け、ファンダムに刺激を与え、強く惹きつけるーーこれこそがSixTONESの求心力なのだと、「わたし」は改めて示しているのだと思う。
(文:森朋之)
https://www.sixtones.jp/
■SixTONES YouTube Channel
https://www.youtube.com/channel/UCwjAKjycHHT1QzHrQN5Stww
Sponsored by Sony Music Labels Inc.