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新『スーパー戦隊』P語る、時代とともに変化する“正しさ”との向き合い方「“子ども向けだからわかりやすく”は制作陣の思い上がり」
5人それぞれの“正義”を描く理由「考えが違ってもみんなヒーロー」
「時代が変わっても、子どもたちが考える基本的なヒーローのカッコよさは、強くて、様もよく、何より自分の身を挺してでも人を守る、そのヒロイズムは変わっていないと思います。ただ、人間関係は確実に変化しているのではないでしょうか。これはスポーツ漫画の変遷にも見られますが、一つの目標に向かってチーム全体が心を一つにして団結していくのが流行った時代から、今は、チームで戦うけれど、個人個人にスポットを当て、考え方や向いている方向が違っても、それぞれ魅力があると考える傾向にあります。ですから、スーパー戦隊シリーズも、5人揃ってナンボではなく、一人一人いろいろあるけどみんなヒーローだよねというふうにしていかないといけないし、本作では、子どもたちにそういう感覚を持ってほしいと考えました」
「桃太郎」をモチーフにしたのは、まさに、その人間関係を強く押し出すためだった。
「観る前から、皆さんが5人の関係性を想像できるモチーフがいいと考えたのが一番の理由です。『桃太郎』を知らないお子さんはいませんからね。5人を通して、自分と考えが違ったとしても、人には人の考え方があって、どれが正しくてどれが間違っているということではないという目線をもっていただけたらうれしいですね」