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「本物じゃないの?」羊毛フェルトで作ったエゾモモンガに驚き、「自然の中だとより生き生きしている」
海外からも反響、リアルな可愛さ追求し自然の木の枝で撮影
鹿と猪、羊毛フェルトとは思えないクオリティの高いコラボ作品
「本物の可愛いさに近づけたい一身で制作していたので、それが伝わったのかと思い嬉しかったです。また海外の方からの反応も多くて、エゾモモンガの可愛いさは世界共通なのだと実感しました」
――なぜエゾモモンガを作ろうと?
「シマエナガのような可愛い動物を作りたくて探していたところ、エゾモモンガが目に留まって。フワフワまん丸でファンタジーな表情にハマり、作ってみたくなりました。制作では、全身に対しての目の大きさや位置のバランスを取ること、手足を作るのが苦手なので、細い指を再現するのが難しかったです」
――撮影も屋外で行うなど、こだわっていますね。
「『そうそう! こんな風に木の枝にいるよねー』っていう普段のエゾモモンガを表現できたらと思い、本物の木の枝に乗せて撮影してみました」
――これまでの作品にも、自然界や屋外で撮影したものがありましたが。
「野生動物の作品は、外撮影することが多いです。木々などの自然の中だと、屋内での撮影より作品がより生き生きしているように感じるので。ただ、外撮影で大変なのが、天候、そして一番は人の視線です。通りすがりの方に『何を撮っているんだろう!?』って、不思議な顔をされることがあるので(汗)」
――たしかに、それは気になりますね(笑)。同じく外撮影した作品で、mocomaco’k(mocomaco_k.felt)さんとコラボした、鹿と猪も素晴らしかったです。
「鹿は私で、猪はk(mocomaco_k.felt)が制作しました。私たちは夫婦なんですが、地元での展示会用に制作したのをきっかけに、コラボも行うようになって。kの作品は、犬猫のリアルな可愛さだけでなく、狼や虎などの野生動物の凛々しさ、かっこ良さが魅力だと思います。
――このような大きな作品を作るのは大変そうですね。
「ある程度の形になるまで、ひたすら羊毛を差し固めるので、かなりの時間を要します。やり過ぎると肩や手が痛くなることもありますね。このコラボ作品は、完成まで約4ヵ月ほどかかりました。羊毛フェルトの他に樹脂粘土で枝や桜なども制作したので、いつもの作品より時間がかかりました」