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”迷子鳥”保護し7年、飼い主の手が大好きな文鳥に反響 「わたしの手でいいなら、いつまでもいなさいよ」

  • ゲーム中の飼い主さんの手に潜り込み、撫でてもらおうとするスティーブンちゃん

    ゲーム中の飼い主さんの手に潜り込み、撫でてもらおうとするスティーブンちゃん

 飼い主に撫でられるのが大好きな文鳥の写真に大きな反響が寄せられた。注目を集めるのは、白文鳥・スティーブンちゃん。ゲームをプレイ中の飼い主の手に潜り込み、ボタンを操作する手の動きを利用して撫でてもらおうとする姿に「かわいい」と多くの声が寄せられた。実は、スティーブンちゃんは7年以上前に、保護された迷子の鳥。飼い主探しや突然の動物との暮らしに奔走したという飼い主のスカウター(@scauter_)さんに、保護当時の状況や現在のスティーブンちゃんへの想いについて話を聞いた。

賢さに感心、ゲームの動きで飼い主の“撫で”を得る文鳥「またそんな隙間に…」

――撮影時、どのような状況だったのでしょうか?

飼い主さんこの手はルームシェアしている友人の手で、わたしが撮影しました。放鳥中に遊び疲れると、ゲームをプレイ中の手の周りをウロウロして、入りたそうにします。

――手に潜り込んだスティーブンちゃんは、飼い主さんから見てどんな様子でしたか?

飼い主さん寒い日だったので手で握られて、ぬくぬくとしています。飼い主としては、ここまで入り込んでくるとゲームどころではなく、ボタンを押すふりをして撫でている状況です。撫でる動作を休むとかんでくるので、とくに意味もなくボタンを押して、撫でを搾取されています。

――それはゲームを中断しちゃいますね。そんな時の飼い主さんのお気持ちは?

飼い主さん「またそんな隙間にねじ込んできおって…かわいいな」と思うと同時に、「運動エネルギーから利を取り出している」と感心します。

警察での保護期間が過ぎ…“預かりもの”として自宅での飼育を決意

――元々、保護した鳥だったそうですね。どのような出会いだったのでしょうか。

飼い主さん7年以上前のことになります。当時の自宅付近の道で、指に白い鳥を乗せた配達員さんとお隣さんが困った様子でいるところに出くわしたのが、最初の出会いです。聞くと、いつの間にか配達員さんの肩に乗っていたとのことでした。

――配達員さんも戸惑ったでしょうね。

飼い主さんとりあえず、わたしの自宅に入れてもらいました。Twitterで「この白い鳥は一体なんなのか」と問い、そこでの助言に従って警察に行き、拾得物として保護してもらえました。

――一度は、警察署で保護されたんですね。

飼い主さんわたしの地域では、迷子の動物は7日間警察署に保護してもらえ、カゴや餌も用意があるそうです。近所の人が集まる銭湯やコンビニ、小鳥の病院で鳥を探している人はいないか聞いたり、民間の迷子鳥情報サイトにも掲載しましたが、連絡はありませんでした。警察署での保護期間が過ぎたので、同居する友人に許可をとってうちで預かることにしました。

――鳥を飼うのは初めてだったそうですが、一緒に暮らそうと決めた時はどのような思いだったのでしょうか。

飼い主さん半年経過するまでは保護のつもりで、名前をつけずにいました。当時は“預かりもの”という意識が強く、安全を優先しすぎてなんにもないユニットバスで放鳥したりと、おっかなびっくりでした。

初めての飼育に大きな戸惑いも、手で眠る姿に「わたしの手でいいなら、いつまでもいなさい」

――元々の飼い主さんが現れるまでの保護として預かっていたんですね。慣れない動物との暮らしには最初、どのような戸惑いがありましたか?

飼い主さん動物は金魚くらいしか飼ったことがなく、ふれあいが課題でした。最初はとにかく小さすぎるし儚すぎて怖かったです。しかし文鳥は基本的にいやなものには攻撃をビシバシするし、驚けば安全地帯まで勝手に逃げるし、しっかり主張できる生き物です。

――初めてスティーブンちゃんの魅力に気づいた瞬間は?

飼い主さんそういう正直で凶暴な生き物が、部屋のどこにも飛んでいかず勝手に手の中でスヤスヤ寝ているのを見て「わたしの手でいいなら、まあいつまでもいなさいよ」と思うようになりました。

――突然に飼育することになり、大変だったのではないでしょうか。

飼い主さん7年以上前なので、飼育に関する情報が今ほどなかったのは大変でした。「鳥が来てしまうけれど面倒見るから…」と同居友人に許可を取り、Twitterで申し出てくださったインコ飼いさんにカゴを借り、最寄りの鳥専門ペットショップ行ってみたところ(すでに閉店していたのですが…)元店員さんに会えて、そこで鳥の撫で方を教わり、餌と食器を分けてもらいました。

ほかにも、お薦めされた飼育本を読んでいろいろと試しました。ですが、「わたしじゃなくて文鳥が楽しむ放鳥じゃなきゃ良くないな」と思い、好きなことをさせて観察するスタイルになりました。

保護から7年、楽しい瞬間は「お互いの楽しみがかみ合っているとき」

――文鳥と暮らしてみて驚いたことはありますか。

飼い主さん同居友人のコミュニケーションの取り方が「文鳥を吸う」だったので、正直「マジかよ」と思いました。ですが、犬猫の匂いを嗅ぐのは飼主界隈では普通、なにより文鳥も逃げないのを見て、「ありなんだ…」と驚きました。メープルシロップのいい匂いがします。ほかの鳥を飼う友人たちも熱烈なふれあいをするので、グルーミングって結構攻めるもんだなと思いました。

――保護当時から7年以上経ちました。幸せだと思う瞬間を教えてください。

飼い主さん好きなことをさせるために自由にさせて観察してきましたが、文鳥も人間を観察しています。人間が水浴び後の文鳥の匂いを嗅いでうっとりしたり、落ちた羽根を集めたりするように、文鳥も枕元で昼寝中の仲間に入る隙をうかがったり、ゲーム中に撫でを得たり、この生活にはお互い得るものがあります。可愛かったり、温もりを感じたり、いい匂いがしたりするのも魅力ですが、お互いの楽しみがかみ合ってるときが、いちばん楽しいです。

――これからも、どのようにスティーブンちゃんと暮らしていきたいですか?

飼い主さん今後とも末長く、お互い観察し合いながら、愉快にやっていきたいです!
スティーブンちゃん飼い主さんのTwitterアカウント
スカウター(@scauter_)
よーぐ(@momonjo)

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