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横山だいすけも「攻めてるなぁ!」 コロナ禍を踏まえた『映画 おかあさんといっしょ』が今だから伝えたい想いとは
「『おかあさんといっしょ』はファンタジーだった」東日本大震災で大きく変わった制作
横山だいすけ1作目から続けてゲスト出演させていただいているなかで、『映画 おかあさんといっしょ』はどんどん成長してきているなと感じます。特に今回は、子どもだけではなく、大人の方にも胸にぐっとくるシーンが増えていて。前作よりパワーアップした映画になったなと思います。
古屋光昭今回は3つの課題がありました。1つは、アニメーションと生身の合成。今までストーリー上は一緒でもシーンとしては別々だったんですが、今回はアニメと生身のキャストを1つの絵の中に重ねて入れられるようにして、ちゃんと同じ世界にいるんだということを示したかったんです。 2つ目は、“参加型”の映画であること。1,2作目も“参加型”ではあったのですが、今作ではコロナ禍の状況でどういう“参加型”が成立するのか、ということに注力しました。具体的には、声を出さずに拍手で答えたり、指を差して方向を教えたり、座ったままで体操したり、これまでとは違った新しい“参加型”の要素を考えていきました。そして3つ目は、コロナ禍であることをきちんと意識した内容。物語の中で明確にコロナだとは言わないんですが、今の生活を思わせるストーリーや設定を考えました。今のこの世の中の状況は避けて通れませんので、きちんと描いていこうと思いました。
古屋光昭僕は以前、「おかあさんといっしょ」は、現実世界とは少し離れているファンタジーのような存在だと思っていたんです。でも、東日本大震災のときに、もう少し社会と近い存在でもいいし、むしろもっと関わっていくべきだなと感じて。そしてコロナもあり、番組の作り方や受け止められ方もこの10年でさらに変わってきたんです。現実世界のリアルな子育てにリンクした番組、もっと現実に起きていることとリンクした番組として受け止められていると思います。