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手越祐也「実はメンタル弱い」、独立から1年…批判受けても「強く」あろうとする理由
「ハダカで野原に走り出したようなもの」、自信以外に何もなかった独立
手越祐也 以前はそれぞれ、プロデュースしてくれる方がいて、仕事も半自動的に持ってきてくれる方々がいました。それって、ありがたいことなんですよね。でも独立してからは、なにをやるにしても最初は自分一人でやらなければいけない。今までの芸能生活では感じたことがないような、責任感とプレッシャーはありました。
――1年の時間を要したというのも、必然の時間だったということでしょうか。
手越祐也 そうですね。昨年の記者会見のとき、僕は自信だけはありましたが、それ以外はなにもなかった。ある意味、ハダカで野原に走り出したようなものなので(笑)。作った会社も僕のほかに2人しかいなかったし、音楽をやりたいと思っても、曲もなければチームもない。一から準備をして体制を作り、曲を完成させるまでにこれだけの時間が必要だったということです。
――ソロデビュー用の曲のストックなどもなかった?
手越祐也 もちろんです。僕はプライドを持って仕事をしているので、グループ時代はメンバーの一員として、グループのために生きていました。だから所属しているときは、ソロになるための下準備なんて一切していませんでした。独立してから色々な人に相談して、一つずつ作り上げていったんです。本当にこの1年間は、今までの人生の10倍は忙しいスケジュールでしたね(笑)。
「メンタル強い」と言われるが…「エゴサーチで自分の悪口を見たら絶対へこむ」
手越祐也 これまではSNSをやってこなかったので、周囲の声はあまり聞こえてこなかったんですよ。でもやり始めてしまったからには、色々な声は入ってきますからね(笑)。自分でやってみて思ったのですが、夢を語ったり、新しいことをやろうとしたりする人って、応援してくれる人もいますが、非難する人も必ずいるんですよね。僕も、「そんなことできるわけない」とか「なにがしたいの?」ってメチャクチャ言われました。でもそんな批判は、自分が叶えたい大きな夢や、自分を信じてついて来てくれる仲間、ファンの人を笑顔にしたいという思いでガードしていました。
――それでも、ネガティブな意見に引っ張られて悩まされる人は多いと思います。手越さんはどんな風にガードしているんですか?
手越祐也 僕はうさぎ年生まれで、実はメチャクチャ寂しがりやなんです(笑)。一人でいる時間が嫌いで、仕事を含めて一日中なにかしら予定を入れていて。でもそうすると、つねに誰かと一緒にいるし、やることもいっぱいあって、ネガティブなことを考える時間がないんですよ。それは結構大事だと思います。
――なるほど。
手越祐也 よく、「メンタル強いよね」と言われるのですが、自分ではそんなに強くないと思っているんです。もし、一人の時間が多くなって、家でエゴサーチをして自分の悪口を見てしまったら、絶対にへこむ。メンタルのバランスが崩れたら、自分が本当にやりたい歌や表現のクオリティが絶対に落ちてしまう。だからこそ、そういう時間を作らないようにしているんです。
――しっかりと自分の弱さも認めているんですね。
手越祐也 そうですね。自分の弱さは認めつつ、一歩外に出たら、強い自分を見せるようにしています。人前に立つ仕事をさせてもらっている以上、無理してでも「負けないぞ」という気持ちを見せないと、応援してくれる人に夢を持ってもらえないじゃないですか。