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緑黄色社会「Mela!」を起点に大きく飛躍、関連コンテンツ総再生数1億回を突破
アルバム『SINGALONG』が鍵に、歩みを止めることはなかった緑黄色社会の2020年
しかし、リョクシャカはそこで歩みを止めることはなかった。キーとなったのは、バンドとしては様々な新しいサウンドに挑戦しながらも、長屋の“歌力”を前面に押し出したアルバム『SINGALONG』の収録曲「Mela!」である。今からちょうど1年前、2020年4月13日にアルバムに先駆けて配信リリースされ、MVも公開された。
「今なんじゃない?」背中を押す歌詞が響く、楽曲「Mela!」の広がり
また、心の中で悩みや迷いを抱えている“君”に対して、動き出すなら<今なんじゃない?>と背中を押す歌詞は、2020年ならではのニュアンスをもって多くのリスナーの心に届き、MVは、初めて本人たちが出演せず、8人のクリエイターが参加したアニメーションを制作。「赤ずきんちゃん」や「三匹のこぶた」、「オオカミと七匹の子ヤギ」などの童話で悪役にされてしまった狼の孤独を描いており、動画再生回数は、1年間でなんと2,740万回再生を突破。現時点では、バンド史上最大の再生回数となっている。
同年4月15日には、「Mela!」がCMソングとして起用された玉城ティナ出演の「パルティ」のCM動画もアップされ、4月29日にはメンバーが自宅で撮影した映像を使った「おうちでMela!」動画も公開。自粛期間中でも前向きな気持ちと歌を届け続け、6月25日には全国のアカペラ2年生が行った、大学生アカペラ動画にも参加。同時期には、「Mela!」を使ったドアラ(プロ野球 中日ドラゴンズのマスコット)のダンス動画を契機に、TikTokでの拡散も始まり、7月13日には『CDTVライブ! ライブ!』(TBS系)でテレビ初歌唱。その後もフジテレビ系『MUSIC FAIR』、NHK『うたコン』、日本テレビ系『バズリズム02』、テレビ朝日系『ミュージックステーション』と在京キー局を制覇し、夏からは日本テレビ系『スッキリ』内で<ひとつになろう!ダンスONE プロジェクト>もスタート。様々なかたちで楽曲が浸透し、広がりを見せた。
発表から1年、ストリーミング総再生数は1億回を突破
心の奥底から湧き上がってくる衝動を身体全体を使って歌い、演奏し、表現してきた「Mela!」は、リリースから1年でより幅広い層に届き、ストリーミング総再生数は1億回を突破。現時点では間違いなく、リョクシャカの代表曲となった。
5月23日からは、広島公演を皮切りにした全国9都市を回る初のホールツアー「リョクシャ化計画2021」がスタートし、6月26日(土)には、神奈川県・ぴあアリーナMMで開催される「LOVE MUSICフェスティバル2021」にマカロニえんぴつやSaucy Dog、Creepy Nutsともに出演することが決定している。メディアが多チャンネル化し、趣味嗜好がより個人的で細分化が進む時代にあえて、「武道館ライブ」や「紅白歌合戦への出場」を目標として公言し、「常に挑戦は続けていったうえで、お茶の間に届く国民的な存在になりたい」と語る彼らが、“国民的バンド”になる日はそう遠くはないだろう。
文/永堀アツオ
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