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SixTONES初の単独ライブ映像『TrackONE -IMPACT-』が発売、“ギャップ”で新境地を開拓
CDデビューをまたいで行われたツアー『TrackONE -IMPACT-』
グループ初のライブDVD&Blu-ray『TrackONE -IMPACT-』はそのデビュー直前、1月7日に開催された横浜アリーナ公演を完全収録したもの。SixTONESの楽曲特有の音の深みが見事に表現されているほか、近未来がイメージ出来る舞台を存分に活かした映像美、パフォーマンスのところどころに入っているスローモーションの“分かっている!”感など、随所に制作者のこだわりが見て取れる。
「SixTONESがこれまで歩んできた道のりを体感できるようなライブであり映像、またセットリストでした」と話すのはメディア研究家の衣輪晋一氏。「デビュー発表後の松村北斗くんが話していましたが、北斗くんにとってデビューは“スタート”でも“ゴール”でもなかったそうです。北斗くんにとっての“スタート”は“6人が出会った時”。そんな想いが込められた同公演は、デビュー日直前の貴重な公演ではありますがそこに気負いはなく、むしろこれまでも、これからも、“6人”が“6人”として歩んでいく…そんな“意思”を感じさせる作品になっています」(同氏)
デビュー前から披露していたオリジナル曲に共通していることに、作り込まれた楽曲の世界観、そこへ聴く者を没入させる力、そのための表現を突き詰めているということがある。「そういう意味で、彼らを“アイドル”の枠で語るのは難しい。パフォーマンスではギラギラ感が強すぎて、アイドルの王道感はない。だがアーティストとして語るにはいい意味で発展途上。では彼らは何者なのか。まだ答えは出ませんが、パフォーマンスに限って言えば、一言で“凄み”があるグループ」と衣輪氏。今回のライブ映像でも、そんな彼らの魅力がぎゅっと詰まっている。
楽曲を通じて独自の世界観を確立、SixTONESのオリジナル曲
【宙吊りのクリスタルが回転!? 観客の度肝を抜いた『Rollin’』】
今回のDVD一発目で披露されるロックチューン。冒頭セリフでジェシーが「There’s no turning back」と雄叫びを。「この“もう後戻りはできない”という歌詞は、デビューを指しているのか、6人が出会った“宿命の時”を指しているのか。北斗くんが『横浜アリーナ行くぞ!』と叫び、彼らを閉じ込める檻のようなオブジェが歌とともに回転(Rollin’)していきます。冒頭から一気にSixTONESの世界へ引き込む演出、パフォーマンスが見事」(衣輪氏)。
【固定概念にしばられない「RAM-PAM-PAM」】
【大人男性の色気ただよう「Telephone」】
【SixTONESらしさを体現する「BE CRAZY」「IN THE STORM」】
2015年2016年の舞台で披露され、Jr時代のライブでもずっと歌い続けられてきた楽曲。彼らの持つギラギラ感や、危なげで儚い雰囲気まで表現。「BE CRAZY」は、後輩たちに先を越されたりして思い悩んでいた当時の彼らの気持ちが歌詞に反映。「IN THE STORM」は、田中樹のラップにも注目。<俺を信じて/Keep On Runnning Go!><荒れた時代でも/高く帆を張れ/勇気という名の船を出そう>はファンへ向けての強いメッセージになっている。「テレビなどで見せるのとは違うパフォーマンスで、そのギャップも楽しめます」(同氏)
【デビュー前の“想い”が語られた『Imitation rain』】
“ラジオ男子”とパフォーマンス姿のギャップで新境地を開拓
後番組には『オードリーANN』(同系)が放送されているが、松村と高地優吾は、実は熱心な“リトルトゥース”(『オードリーANN』のリスナー)。春日がラジオで使う語り口を引用していたり、ジャニーズとは思えない“陰キャ感”が垣間見られる瞬間もあった。その縁もあってか、今年9月12日、オードリー春日をゲストに招待。神回の一つとされ、これに「春日がゲストということで初めて聞いたが、SixTONESの話の上手さに驚いた」のほか、「ジャニーズに興味なかったが、アイドルなのにカッコつけてない感じが良い」とSixTONESファン以外の声も殺到。トークでもファン以外を“沼”に落としたようだ。
「かつて『しゃべくり007』(日本テレビ系)でジェシーがMCの上田晋也を、斬新なドナルドダッグのモノマネで撃沈させたこともあるが、そんなSixTONESのトークパフォーマンスが、今回のライブ映像のMCで垣間見られる」と衣輪氏。そもそもYou Tubeでしゃべりを鍛えられていただけに、そのギラギラしたパフォーマンスとのギャップも見事。長い下積み、必然で出会った6人、諦めず歩み続けてきた道のり…これらを共有する6つの“原石”たちが今後どう磨かれていくか。“未踏を進”み、その“可能性をゼロの先へ”と向かわせる彼らの未来を共に見守りたい。
(文/中野ナガ)
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