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柏木由紀『ソロ活動が自信へ――自分発信していきたい!「総選挙」についても語る!!』
ずっとみなさんの前で歌い続けていきたいと思った!
柏木由紀1stライブのときはステージに立ってもずっと緊張してたんですけれど、今回はすごく楽しめました。1stをやったからこそ見えたことがいっぱいあったので、その経験を生かせたと思います。DVDも見ましたが、私めっちゃ楽しそうでしたね(笑)。ステージで思った“ずっとみなさんの前で歌い続けていきたいな”という気持ちをあらためて思い出しました。
――選曲が、すごくゆきりんらしかったな。
柏木今回はファンの方目線にしましたね。泣く泣く入れなかった曲もいっぱいあるんですけれど、絶対に歌いたかったのが「ショートケーキ」と、(ソロ曲の)カップリングは外せなかったのでメドレーにして全部入れました。そして「夜風の仕業」は、私がソロで歌わせていただいた初めての曲なんですけど最初はセットリストに入れてなかったんですよ。でもAKB48の『リクエストアワーセットリストベスト100』っていうライブがあって、今年この曲が8位になったんですよ。私が歌ってるユニット曲で8位になるってことは、みんな好きなんだなと思って“入れなきゃ!”と思ってアンコールで歌うことにしたんですよね。
――個人的には「てもでもの涙」がよかったな。
柏木あっそれはよく言われます。けっこう昔の曲だからみんなが知ってるのかどうかわからなかったのもあって1stのときは歌わなかったんですよ。ファンの方のこの曲の位置づけっていうのもあまり理解してなかったし……。でも今回歌ったことですっごい反響があったので、入れてよかったなと思った曲でしたね。
――今回は生バンドで、しかもバイオリンが入ってましたよね。「てもでもの涙」ではイントロのバイオリンもすごくよかったなと。
柏木生バンドっていうのは大きかったですね。スタジオでのリハが1日しかなかったんですけれど、安心して歌えました。
――ゲストの押尾コータローさんのギター1本で歌った「桜の木になろう」のアコースティックバージョンもよかったですね。繊細なギターの音がゆきりんの声とすごく合ってましたよ。
柏木本当に気持ちよく歌えたのでうれしいです!押尾さんってめちゃめちゃやさしいんですよ。AKB48の曲だった「桜の木になろう」を、私の声に合うようにアレンジしてくださって、しかもキーをひとつ上げてるんですよ。私、最初は気づかなくて“昔より歌いやすいな〜”と思ってたんですよね(笑)。そうしたら、キーを上げてくださっていて。1回一緒に歌っただけで私の声をわかってくださったのは、本当にすごいなって思いました。
――その気持ちよさのテンションで言っちゃったのかな?「作詞に挑戦します」って。
柏木……ね(笑)。でも本当に作曲とか楽器はやりたいと昔から思ってたので。作詞はあまり言ったことがなかったんだけど、そろそろ……今年中かな〜?イヤでも、もっと先だろうなぁ……。
――それとドラム&ボーカル、カッコよかったです!
柏木ありがとうございます。でも、その前に2曲歌って踊ってからのひとりで叩いて歌うのは息が上がって大変でした(笑)。でもお客さんが“わー!”ってたくさん声援をくださったので、それだけでやってよかったな!って思いました。AKB48のときからずっと“ドラムは支えるモノです”ってことを言われてたから、1人だったら目立っていいんだと思って、思いきってやれたのがよかったですね。
――よかったな〜と思うところを挙げていったら切りがないんだけど(笑)、言っておきたいのは「火山灰」。ゆきりん、ウルウルしてたね。
柏木1stライブのときは歌詞を間違えないようにとか、音を外さないようにってことで精いっぱいだったんですけれど、今回は曲の世界観を伝えたいって想いが強かったし、歌詞をかみしめながら歌ってたんですよね。バラード曲のなかでも「火山灰」はオーディションのことや母のこととか、唯一自分のことを書いていただいた歌詞で、歌っていると、“あぁ、好きで選んだ道なんだな”って思えたし、母も見に来ていたんです。しかもファンの方が歌を聴きながら泣いているのがステージから見えて。すべてが重なって込み上げてきちゃったんですけど、泣いて歌えないのはヤダ!最後までちゃんと歌いたい!って思ってがんばったんですけど……。
――よくがんばって歌ったね!って言ってあげたかった。
柏木最後の1フレーズはだいぶ怪しかったですけどね(笑)!
――最後のほうには、あらためて自分の決意や夢を語っていましたね。
柏木やっぱり自分のファンだけの空間では、なにを言っても温かい反応だし“ついていくよ!”って気持ちが伝わってきますね。それに安心してはっちゃけられました。
――ゆきりんが2ndワンマンをやって見えたモノとは?
柏木今回はソロデビューした直後で、感謝の気持ちを伝えたいと思っていたので必然的にこのようなセットリストになったんですね。私はまだアーティストとは言いきれないけれど、音楽が好きということにこだわっていきたいので、今後は自分で発信していきたいという気持ちが強いです。いつもは受け入れてもらえるかどうか不安で、新しい柏木由紀をあまり見せてこなかったんですね。なので、たとえばソロでは全然やっていなかったダンスを踊ってカッコいい衣装を着て……とかね。“こういう柏木由紀はいかがですか?”ってライブで提案したり、意志表示をしていけたら、もっと成長できると思うんです。そういう私を受け入れてもらえたら、私はその人たちのためにもっとがんばるんだと思います。
1回くらいは(AKB48で)センターをやってみたいですね
柏木最初はもちろん“上に行きたい”という気持ちだったんですけど、去年とかは、もうなるようにならない……って気持ちが強かったというか。もうすぐ総選挙ってことをずっと考えているとつらくなって、他の楽しいことも身に入らなくなっちゃうので考えないようにしてたところはありますね。上位ってことは追われる立場であって、それが怖かったんですよ。だから去年また3位になれるとは思ってなかったんです。でもこの1年で特に“次世代”と言われるようになってきたし、来年もまた総選挙があるかどうかわからないじゃないですか。だから、なんとなく今年は上を目指したいなという気持ちが、ここ2〜3年よりはあります。1回くらいはセンターをやってみたいですね。
――ゆきりん、カッコいいです!
柏木ありがとうございます。後輩にがんばってほしい気持ちもあるし、普段は全面的にバックアップしようと思っていますけど、逆に自分が前に出れるのは選挙だけかな?って思うので。ファンの方はどのポジションで歌っていても探してくれるんですけれど、1度くらいは前に出て歌えたら、みなさんへの恩返しになるかな?って気持ちはありますね。がんばります!でも、順位が落ちても、私は変わらないと思います。
――うん、ゆきりんは変わらないと思う。
柏木ソロをやってその辺の気持ちにだいぶ余裕ができたというか、AKB48はAKB48で一生懸命がんばるし、ソロでこうやって自分のやりたいことができていることが自信になっています。
(文:三沢千晶/撮り下ろし写真:鈴木健太)
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