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ビックリマンにもデジタル化の波…LINEが作るトレーディングカードの新しい形

 日本のデジタルコンテンツ産業の市場規模は12兆円を超え、年々増加傾向にあるなか、LINEは写真・イラスト・音声・映像をカードとしてコレクションできるデジタルトレーディングカードプラットフォーム「VVID」をローンチ。ビックリマンシールなどの販売を開始し、トレーディングカード市場に参入した。オークションサイトなどでは希少アイテムが高騰するなどコアなコレクターが多い同シーンで、新たな付加価値を提供するデジタルトレカは浸透していくのだろうか。

コレクター心をくすぐる物理的なモノを上回る、デジタルならではの付加価値の提供が必須

 LINEが同事業に参入した背景には、さまざまなエンタテインメントに関わるサービスを提供しているなか、それらと連携させるトレーディングカードのデジタル化により、エンタテインメント業界の新たな収益源を生み出したいという思いがある。LINEのVVIDチーム プロジェクトマネージャーの佐々木章子氏は「昔からニーズが高く、流通量や売上的にも大きな実績のあるトレーディングカードには、以前から目をつけていました。コロナの影響で、ライブやイベントを開催できないなどエンタテインメント全般が大きな打撃を受けているなか、新しいマネタイズのツールを生み出すサービスを提供したいと考えスタートしました」と語る。

 デジタルトレカは、そのジャンルや種類によって、キャラクターの画像が動く、アイドルのオリジナル自撮り写真や動画メッセージが付く、ジャイロ機能を使ったシール演出、漫画の名セリフからそのシーンが現れるといった、デジタルならではのメリットをふんだんに盛り込むことにより、従来のコアなコレクターとともに、新たなライトユーザー層の取り込みをねらう。

 しかし一方で、トレカとは手に取るモノ(残しておけるモノ)だからこそコレクターの心をくすぐるアイテムであって、デジタル化されたカードがコレクターたちの欲求を満たせるのかという疑問も残る。それに対して佐々木氏は「紙とデジタルの差別化を図っていかなければならない」とする。

「カードにおける動く演出が、紙とは異なるVVIDらしい楽しさになっています。紙で何度見ても楽しいカードが、デジタルでは動きを加えることで、よりユーザーの想像を膨らませ、プラスアルファのおもしろさを提供します。そこでは、キャラクターの性格やスキルを感じさせる要素を企画していますが、それがデジタルならではの仕掛けであり、優位性になります」(佐々木氏)

【画像】雷光に必殺技も…動くスーパーゼウスのビックリマンシールやBATTLE BOYSの筆跡わかるサインも

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