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離れて暮らす家族の体調や安否が心配…… AIを使った最新の“解決法”とは?
異変の「予兆」をAIが感知してリアルタイムに通知する“見守り”サービス
たとえば、部屋の温度が上がるなどの異常を感知したら熱中症のリスクを、部屋が乾燥すれば風邪やインフルエンザなどの感染症の危険度(風邪ひき指数)をAIが予測して警告。メールやアプリのプッシュ通知で離れて暮らす子に知らせてくれる仕組みだ。さらに、起床・就寝時刻の記録、一定時間以上動作がないときの警告、生活リズムの崩れによる認知症初期状態の注意喚起、暗闇での徘徊など異常行動の把握と警告の機能も備える。
このサービスを提供するのは、介護施設を運営するインフィックグループ。センサーから取得したデータを介護事業の知見を搭載したAIが解析することで、高齢者の「その先」を想定して、知らせてくれる仕組みだ。
高性能のセンサーながら、カメラは非搭載なので親のプライバシーにも配慮。月額980円(税抜)〜利用できる手軽さも嬉しい。「監視されているようで抵抗感がある」「見守りサービスは金銭的な負担をかけるのでは」などの心配も解消されそうだ。
「いつでも繋がっている安心感」と「プライバシーへの配慮」が共存
『LASHIC-room』の他にも、マットレスの下に敷くことで睡眠中の異常を感知する『LASHIC-sleep』、緊急時にボタンを押すだけで設定したスマートフォンと通話できる『LASHIC-call』といった高齢者向けの生活支援システムを提供する。
広報担当の笠原真衣子さんは「見守られる方の生活スタイルやシーンに合わせて選べる3つのデバイスで、高齢者の暮らしをサポートします。月額980円〜利用できる手軽さもご好評いただいています」と話す。
利用している親の声は「カメラはないので、いつもと変わらない生活をしているだけで守られているのは安心できます」、「何かの拍子で電源が抜けてしまったときも息子のアプリに通知があったようですぐに電話がかかってきました。いつでも繋がって見守ってもらえる安心感があります」とのこと。
子の声は「何かあるとスマホにプッシュ通知が来るので安心。低価格でこの安心が得られるのは、何かと出費の多い子育て世代には助かる」とのことだ。
「多くの方にご利用いただくことでAIが学習し、生活支援や健康寿命のためのアラートの質と量を、より向上させることができます。今後は、血圧計など他のデバイスやサービスとの連携や、宅配弁当や生活物品も提供できるようになります」(笠原さん)。
親の「介護」はある日突然やってくるものだ。いざというときに慌てないよう、日々の様子を把握し、これからに備えておくことは必要だ。離れて暮らす親子が安心を共有できる見守りサービスがあると安心感が増すのではないだろうか。
製品情報
居室内の「温度」「湿度」「照度」「運動量・動き」をモニターし、居室内のお客様が適切な環境にいらっしゃるかをモニタリングします。
【主なチェック項目】
・熱中症リスク、感染症リスクの警告
・起床・就寝時刻の記録
・一定時間以上、動作がない場合の警告
・生活リズムの崩れによる認知症初期状態の注意喚起
・暗闇での徘徊など異常行動の把握と警告
【搭載センサー】
人感センサー(運動量・動き)/ 温度センサー / 湿度センサー/ 照度センサー
外形寸法/重量
H14.4cm×W11.4cm×D3.0cm / 170g
電源/消費電力
AV100V 50/60Hz / 11.5W
室内空間センサー LASHIC-room(子機・room)
外形寸法/重量
H14.4cm×W11.4cm×D3.0cm / 120g
電源/消費電力
AV100V 50/60Hz / 11.5W