(更新:)
ORICON NEWS
横山だいすけ「よし兄は今とても大変な時期」、消えない“職業病”明かす
感じた“おかあさんといっしょロス”、撮影現場は「帰省」した気分
――小林さんは、2019年3月に『おかあさんといっしょ』を卒業してから3ヵ月後に、この映画の撮影があったとお聞きしました。どんなお気持ちだったのでしょうか?
小林よしひさ 時間としては3ヵ月でしたが、その期間に色々な経験をさせていただいたので、自分のなかでは結構時間が経っていたなという印象でした。 “おかあさんといっしょロス”が少しあったと感じていたので、最初に撮影現場に戻ってきたときは、帰省してきた感じというか、番組をやっていたときの幸せな気持ちが蘇ってきました。
――横山さんは卒業してからだいぶ時間が経過していましたね。
横山だいすけ ちょうど卒業してから3年目になるのですが、この映画の話を聞いたときは「こういう形でまた携われるんだ」という感慨深い気持ちでした。2018年にも『映画 おかあさんといっしょ はじめての大冒険』という映画があって、そのときは声の出演だったのですが、今回は実写。こういう形でまた作品に参加できたのは嬉しかったですね。「銀幕デビューだ!」ってはしゃいじゃいました(笑)。僕にとって『おかあさんといっしょ』は故郷ですし、勝手に応援団だと思っているので、こうして作品に携わり、盛り上げることができたならすごく光栄なことです。出来上がった映画を観たとき、テレビの枠を超えた、劇場で体験できる色々な仕掛けがある作りが純粋に楽しめました。
「14年間一度も穴をあけることなく」…小林の卒業に横山も涙
横山だいすけ 僕よりも先輩ですし、お互い歴代最長でお兄さんを務めていたので、「いつか僕らも卒業するんだよね」って話はしていたんです。だから、よし兄の卒業の話を聞いたときには、「ついによし兄もそういうタイミングになったんだ。14年間お疲れ様でした」という気持ちになりました。でも、いざ“最後”を目の当たりにすると、関係者というよりは視聴者目線で寂しさが沸いてきて、ついつい涙が出てきてしまったんです。すごく不思議な感覚でした。
――小林さんは14年、横山さんは9年間“お兄さん”を務められてきましたが、大変さというのはどんなところでしたか?
小林よしひさ 『おかあさんといっしょ』は月曜日から土曜日まで毎日、年間200本以上放送されます。よく「マンネリ化してこない?」と聞かれるのですが、実はよく見ると毎回ドラマが起こっていて、すごく新鮮な気持ちで取り組めるんです。ただ、一番注意していたのが健康。僕は14年間、一度も穴をあけることなく来れたんですが、体調管理はすごく大変でした。
横山だいすけ 本当に、僕らにとって健康管理はなによりも大切ですね。でも、どんなに気をつけていても風邪をひいたり、体調を崩してしまったりすることってあるじゃないですか。そんなとき、心強いのが仲間なんです。よし兄はもちろんですが、りさお姉さんやキャラクターたちがフォローしてくれる。いつもお兄さんがやっていることを、お姉さんがやっているときは、「もしかしたら体調が悪いのかな?」なんて見方をしてみると面白いかもしれませんよ(笑)。
「卒業してから3年経っても、まだペースはつかめていない」
小林よしひさ もちろん期待もありましたが、同じくらい不安もありました。健康面に関しても、14年間も続けると、その時期によって何をしたらいいのか大体のことはわかるんです。でも今はすべてが新しいことなので、まだペースがつかめていないというのが正直なところですね。
横山だいすけ 番組をやっていたときは、収録にしてもコンサートにしても、みんなで役割分担して支え合っていたのですが、ソロになると、基本的には歌うのも体を使うのも一人。やらなければいけないことも格段に増えてきます。毎日違う現場に行って、何から何まで新しい体験ですからね。卒業してから3年経っても、まだペースはつかめていないです。だから、卒業して間もないよし兄は、今とても大変な時期なんだろうなって気持ちで見ています。
小林よしひさ 新人も新人ですから(笑)。ある種開き直って、よしお兄さんとして真摯に向き合っています。
――不安もあるなか、多方面でご活躍されている印象があります。
横山だいすけ 卒業してからすごく感じたのは、“歌のお兄さん”や“体操のお兄さん”は特殊な存在なんだ、ということ。様々な番組などに呼んでいただけるのも、ひろみちお兄さん(佐藤弘道)や、しょうこお姉さん(はいだしょうこ)ら先輩方が、色々な場所で活躍して道を作ってくれたからだと思うんです。さらに『おかあさんといっしょ』を観てくれていたご家族の人たちが、僕らが出ているから他の番組も観てみようと思って興味を持ってもらえたら、僕らにとってもすごく嬉しいことなんです。