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UAが歌う「ラブリー」が話題 『カルピス』100周年CMで描く“ピースな時間”の演出術とは?
“鬼才”李相日監督が『スペシャルMV』に仕掛けた演出術とは?
李監督に聞く!“見るべき”演出ポイント
「ロケーションはCG合成などではなく、学校や家屋など人が実生活を営んでいる場所を借りました」と語った。「家の構造と雰囲気は活かしますが、家具や装飾品は登場人物たちの役柄や設定に合わせてほぼ全て変えたりと、できる工夫を丹念にやった」とのこと。そうした設定への熱意が俳優陣にも伝わっており、「窓の外をブルーバックで囲むスタジオより、(「卒業」編なら)隣の校舎から感じられる、生徒たちの活動している気配や温もりといった“活きている”空気感が演者の表現一つひとつに影響してくれれば」と説明。ロケーションが俳優陣の演技にも反映されている点を強調した。
「ラブリー」のスペシャルMVには、事前に放送されていたCMでは見られなかったシーンを数多く使ったという。李監督は「同じ役でもCMとは違う時間が流れている。例えば永野さんたちは夜の学校で誕生日パーティーをしてはしゃいだり、長澤さんも子どもたちや家族みんなで七夕の飾り付けをしたり…MVだからこそ見られるシーンが満載」と力説した。
「リアルな日常感を大切にした」という「お盆」編。長澤が演じる母親は、自分にも子どもが生まれたことで、自分を生んでくれた母親との会話にも変化が生じている点が垣間見える。李監督は「そんなに大げさなことじゃない、誰にでもある会話なんだけど、この親子の背景や心境の変化が見えるようにしたかった」とコメントした。「視聴者に、俳優の目線やセリフの前後のちょっとした“間”だったり、何かが流れている時間を感じてもらうことで“感情のゆらぎや変化”を表現できた」と、納得の仕上がりであることを明かした。
『カルピス』ブランド 100周年TVCM楽曲「ラブリー」スペシャルMV
『カルピス』ブランド100周年を記念して、『カルピス』が100年間大切にしてきた“次の未来につないでいきたいブランドの想い”を描いた長編のスペシャルバージョンMVが公開中。内容は、これまで『カルピス』ブランド各商品のCMキャラクターを務めてきた長澤、永野、竹野内が一堂に会し登場。UAがカバーした「ラブリー」に乗せて、さまざまな記念日にまつわる人を想う「ピースな時間」を描いている。CMの未公開シーンも使われており、すでにCMを視聴済みの人にも“新たな気づき”があるMVとなっている。
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