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ディズニーファンの祭典『D23Expo 2019』事後レポート
【1】ディズニー・レジェンド授賞式
今回の受賞者の一人、歌手のクリスティーナ・アギレラによる、ディズニー・アニメーション映画『ムーラン』(1998年)の主題歌「リフレクション」の熱唱でセレモニーは幕を開けた。最初に表彰されたのは、「アイアンマン」「アベンジャーズ」シリーズのロバート・ダウニー・Jr.だった。
スピーチでダウニー・Jrは、「初めてディズニーランドに行った時、ゴンドラの下でマリファナを吸っていたということで捕まった」という話をしたのだが、実際、子どもの頃からマリファナを常用していて、薬物問題で何度も逮捕歴があることは周知の事実。しかし、薬物依存を克服し、映画界のメインストリームに復帰を果たした彼が出会ったのが、『アイアンマン』(2008年)のトニー・スターク役だった。
「アイアンマン」シリーズ3本、「アベンジャーズ」シリーズ4本、その他に出演し、10年以上にわたってマーベル・シネマティック・ユニバースを牽引してきた功績から、ディズニーのレジェンド入りを果たした。
ダウニー・Jrは「トニー(アイアンマン=トニー・スターク)をこんなに長いこと演じることができ、テクノロジーは人類にとっていいものを与えることもできれば、逆に破壊を導くこともできるというテーマを語ることができました。それは僕がいただいたすばらしいギフトです。これはファンの皆さんのおかげです。これからも拡大し続けるマーベル・シネマティック・ユニバースの一部に、僕はずっと存在していけるのです。ということで、未来へ乾杯」と、スピーチ。
そして、トニー・スターク役にダウニー・Jrを起用した“張本人”、ジョン・ファヴローも同時に受賞。『アイアンマン』『アイアンマン2』で監督を務め、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』では製作総指揮を担い、トニーの運転手ハッピー・ホーガン役で出演もしている。全編CGで描かれた『ライオン・キング』でも監督を務め、八面六臂の働きでディズニーに貢献している。
ミッキーマウスは、僕が大好きな『ファンタジア』でリブートされました。あの映画のメッセージを思い出してみてください。ミッキーマウスが魔法使いの弟子になったあの話で、ミッキーは最初、マジックを見て混乱します。でも魔法使いの先生はそれが安全なのだと見せてあげて、次の世代に引き継いだのです。僕も、同じことをやっているのです」と語った。
オープニングパフォーマンスを務めたアギレラは、受賞スピーチで世界各地にあるディズニーパークの中でも「東京ディズニーランド」が“特別”であると、打ち明けていた。
その後のスピーチも感動的なものだった。「ディズニーは私に歌いたいと思わせてくれた、最初のきっかけ。『ミッキーマウス・クラブ』(ディズニー・チャンネルの番組)に出ていた時期は、私にとって特別な時期だった。私はスポーツに熱心な学校に通っていて、あまりなじめなかったのだけれど、『ミッキーマウス・クラブ』には私と同じように音楽を愛する人たちがたくさんいて、すごく居心地が良かった。その時に『ムーラン』の歌のオーディションを受け、ちょうど同じ頃にレコード契約をしたの。明日(8月24日)は私のデビューアルバム『Christina Aguilera』が発売された記念日(発売は1999年)でもあるの」。
ほかに、『ハイスクール・ミュージカル』や「ディセンダント」シリーズなどを監督するケニー・オルテガ(映画監督、振付師、プロデューサー)、ダイアン・ソーヤー(ジャーナリスト)、ウィング・T・チャオ(デザイナー)、バーネット・リッチ(振付師)、ロビン・ロバーツ(キャスター)、アニメーション映画『ムーラン』のムーラン役(声優)や「エージェント・オブ・シールド」シリーズのメリンダ・メイ役のミン・ナ・ウェン(女優)、ベット・ミドラー(歌手・女優)が受賞した。