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ディズニーファンの祭典『D23Expo 2019』事後レポート

(C)2019 Getty Images

 世界で最初に開園したディズニーランドがある米カリフォルニア・アナハイムで8月23日〜25日、ディズニーファンの世界的祭典『D23 Expo2019』が開催された。現地取材から帰国し、速報できなかった情報をここにまとめた。

【1】ディズニー・レジェンド授賞式

「ディズニー・レジェンド」として表彰されたロバート・ダウニー・Jr.(C)2019 Getty Images

「ディズニー・レジェンド」として表彰されたロバート・ダウニー・Jr.(C)2019 Getty Images

 8月23日、ウォルト・ディズニー・カンパニーの会長兼CEOボブ・アイガーが主催する、「ディズニー・レジェンド授賞式」が行われた。同カンパニーに多大な創造的貢献をした個人を表彰するもの。今回12人がディズニー・レジェンド入りを果たした。

 今回の受賞者の一人、歌手のクリスティーナ・アギレラによる、ディズニー・アニメーション映画『ムーラン』(1998年)の主題歌「リフレクション」の熱唱でセレモニーは幕を開けた。最初に表彰されたのは、「アイアンマン」「アベンジャーズ」シリーズのロバート・ダウニー・Jr.だった。

 スピーチでダウニー・Jrは、「初めてディズニーランドに行った時、ゴンドラの下でマリファナを吸っていたということで捕まった」という話をしたのだが、実際、子どもの頃からマリファナを常用していて、薬物問題で何度も逮捕歴があることは周知の事実。しかし、薬物依存を克服し、映画界のメインストリームに復帰を果たした彼が出会ったのが、『アイアンマン』(2008年)のトニー・スターク役だった。

 「アイアンマン」シリーズ3本、「アベンジャーズ」シリーズ4本、その他に出演し、10年以上にわたってマーベル・シネマティック・ユニバースを牽引してきた功績から、ディズニーのレジェンド入りを果たした。

 ダウニー・Jrは「トニー(アイアンマン=トニー・スターク)をこんなに長いこと演じることができ、テクノロジーは人類にとっていいものを与えることもできれば、逆に破壊を導くこともできるというテーマを語ることができました。それは僕がいただいたすばらしいギフトです。これはファンの皆さんのおかげです。これからも拡大し続けるマーベル・シネマティック・ユニバースの一部に、僕はずっと存在していけるのです。ということで、未来へ乾杯」と、スピーチ。
  • ロバート・ダウニー・Jr.とミッキーマウス(C)2019 Getty Images

    ロバート・ダウニー・Jr.とミッキーマウス(C)2019 Getty Images

  • 手形を残したロバート・ダウニー・Jr.(C)2019 Getty Images

    手形を残したロバート・ダウニー・Jr.(C)2019 Getty Images

 ミッキーマウスのとなりで、ディズニー・レジェンドとして手形を残すダウニー・Jrの姿は、過去に失敗しても、挽回できる機会は必ずある、ということを、身をもって示してくれているような、前向きな刺激を与えてくれるものだった。

 そして、トニー・スターク役にダウニー・Jrを起用した“張本人”、ジョン・ファヴローも同時に受賞。『アイアンマン』『アイアンマン2』で監督を務め、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』では製作総指揮を担い、トニーの運転手ハッピー・ホーガン役で出演もしている。全編CGで描かれた『ライオン・キング』でも監督を務め、八面六臂の働きでディズニーに貢献している。
  • ジョン・ファヴローとウォルト・ディズニー・カンパニーの会長兼CEOボブ・アイガー(C)2019 Getty Images

    ジョン・ファヴローとウォルト・ディズニー・カンパニーの会長兼CEOボブ・アイガー(C)2019 Getty Images

  • ジョン・ファヴローの手形も(C)2019 Getty Images

    ジョン・ファヴローの手形も(C)2019 Getty Images

 受賞スピーチでは、「僕自身のことを話す代わりに、ウォルト・ディズニーについて話したいと思います」と切り出したファヴロー。「テクノロジーはマジックを創造することを可能にするもの。ウォルト・ディズニーはそれをやることで今、僕たちが生きるカルチャーを作り、それを次の世代へと手渡してきました。

 ミッキーマウスは、僕が大好きな『ファンタジア』でリブートされました。あの映画のメッセージを思い出してみてください。ミッキーマウスが魔法使いの弟子になったあの話で、ミッキーは最初、マジックを見て混乱します。でも魔法使いの先生はそれが安全なのだと見せてあげて、次の世代に引き継いだのです。僕も、同じことをやっているのです」と語った。

 オープニングパフォーマンスを務めたアギレラは、受賞スピーチで世界各地にあるディズニーパークの中でも「東京ディズニーランド」が“特別”であると、打ち明けていた。

「ディズニー・レジェンド」として表彰されたクリスティーナ・アギレラ(C)ORICON NewS inc.

「ディズニー・レジェンド」として表彰されたクリスティーナ・アギレラ(C)ORICON NewS inc.

 「グラミーをもらうよりずっとクール」と、受賞を喜んだアギレラ。「私はきょう、ずっと(感動の)涙をこらえようとしているの。ディズニーはずっと、私の人生の一部だった。私は3歳から6歳まで東京に住んでいて、私の最初のディズニー体験は東京ディズニーランドだった。人によく『どうして東京まで行って、わざわざディズニーランドに行かなきゃいけないの?』と言われるのだけれど、そのたびに私は、『どれもそれぞれに違うんだから全部行かなきゃいけないのよ』と言うわ」と、話したのだ。

 その後のスピーチも感動的なものだった。「ディズニーは私に歌いたいと思わせてくれた、最初のきっかけ。『ミッキーマウス・クラブ』(ディズニー・チャンネルの番組)に出ていた時期は、私にとって特別な時期だった。私はスポーツに熱心な学校に通っていて、あまりなじめなかったのだけれど、『ミッキーマウス・クラブ』には私と同じように音楽を愛する人たちがたくさんいて、すごく居心地が良かった。その時に『ムーラン』の歌のオーディションを受け、ちょうど同じ頃にレコード契約をしたの。明日(8月24日)は私のデビューアルバム『Christina Aguilera』が発売された記念日(発売は1999年)でもあるの」。

ミッキーマウスに祝福されるクリスティーナ・アギレラ(C)2019 Getty Images

ミッキーマウスに祝福されるクリスティーナ・アギレラ(C)2019 Getty Images

 「スター・ウォーズ」シリーズからは、ダース・ベイダーの声を長年担当したジェームズ・アール・ジョーンズ(声優)が受賞。「きょうはそちらに行けなくてごめんなさい。会場にいる人たちと何度かお仕事をさせていただけたことを光栄に思っています。May the Force be with you. (フォースとともにあらんことを)」と、ビデオメッセージを寄せた。

 ほかに、『ハイスクール・ミュージカル』や「ディセンダント」シリーズなどを監督するケニー・オルテガ(映画監督、振付師、プロデューサー)、ダイアン・ソーヤー(ジャーナリスト)、ウィング・T・チャオ(デザイナー)、バーネット・リッチ(振付師)、ロビン・ロバーツ(キャスター)、アニメーション映画『ムーラン』のムーラン役(声優)や「エージェント・オブ・シールド」シリーズのメリンダ・メイ役のミン・ナ・ウェン(女優)、ベット・ミドラー(歌手・女優)が受賞した。
  • ダース・ベイダーの声を長年担当したジェームズ・アール・ジョーンズ(声優) (C)ORICON NewS inc.

    ダース・ベイダーの声を長年担当したジェームズ・アール・ジョーンズ(声優) (C)ORICON NewS inc.

  • ケニー・オルテガ(映画監督、振付師、プロデューサー)(C)2019 Getty Images

    ケニー・オルテガ(映画監督、振付師、プロデューサー)(C)2019 Getty Images

  • ミン・ナ・ウェン(女優)(C)2019 Getty Images

    ミン・ナ・ウェン(女優)(C)2019 Getty Images

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