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ISSA、メガヒット後もプレッシャーは無し「周りの見る目が変わっただけ」

 「U.S.A.」のメガヒットで2018年の“顔”ともなったDA PUMP。2019年になってもその勢いは衰えず、歌番組やバラエティ番組にも引っ張りだこだ。そんなDA PUMPのボーカルを務めるISSAが5日(金)公開の『映画 きかんしゃトーマス Go!Go!地球まるごとアドベンチャー』でアニメ声優に初挑戦する。世界中の子どもたちに愛されているアニメシリーズで声優に挑んだ心境や、作品のテーマの一つである「友情」、DA PUMPへの想い、さらに新曲「桜」についてなどを、ISSAに聞いた。

「自由奔放でわがままなエースは昔の自分にちょっと似ているかも(笑)」

――アニメの声優初挑戦、お芝居をされての感想はいかがですか?
ISSA 難しかったですね。舞台などで自分を通して演じる場合、自分の中に吸収したものをそのまま出すというやりかたをしていたのですが、キャラクターの姿があって、そのキャラクターに合わせて演じるというのはまた勝手が違って。そのキャラが持っている喋り方や振る舞いをしなければいけないのが、とてもいい経験になりました。

――演じたのはちょっとうぬぼれ屋のレーシングカー・エースという役だそうですが、演じるにあたって気を付けたことはありますか?
ISSA 僕の演じたエースは、自由奔放でちょっとわがままで。なのに臆病で人を頼ったり急にないがしろにしたり。そういう破天荒な感じは自分の昔にちょっと似ているかな? なんて、共通点を探しながら演じました。やんちゃだった頃の自分を『そうやって人を傷つけてたのかな…?』と思い出しながら演じていました(笑)。今は角が取れて、僕も“まん丸”になりましたけど(笑)。

――劇中には、ISSAさんが歌う場面もあるとお伺いしました
ISSA 一曲だけ歌うシーンがあるんですけど、それもISSAとしてではなく、エースという役を通して歌っているので、いつもと違う雰囲気の歌になっていると思います。エースというキャラと自分の持ち味がいい具合に混ざったんじゃないかな。

――ISSAさんは『きかんしゃトーマス』は観てらっしゃいましたか?
ISSA はい、観ていました。大人になってからも、仲間たちの子どもたちと一緒に観たりしています。『きかんしゃトーマス』のファンは子どもが多いですが、大人が見てもおもしろいんですよね。今回の映画も、どこかに置いてきてしまった気持ちに気付かせてくれる作品になっているので、親子揃って観て頂けたら素敵な体験になるはずです。作品の中にうまく溶け込めたと思っていますが、本当にちゃんと溶け込めているか確認していただけたら(笑)。

昨年は自分たちに携わってくれたすべての人や環境に「感謝した一年」

――昨年は「U.S.A.」が大ヒットし、大人だけでなく、子どもたちまで「いいねダンス」を踊る社会現象が起こりました。一年間を振り返ってどう思いますか?
ISSA メンバーが新しく入って10年という節目で、今までやり続けてきたことがこうして老若男女問わずたくさんの方に曲を聴いていただけたのは純粋にうれしいです。今、DA PUMPが7人でやっているということを知ってもらえる機会になったのもうれしい。それが今回の『トーマス』にもつながったと思いますし、これでまたひとつ自身の成長にもなりました。ずっとDA PUMPとしての活動をさせてくれた事務所の方、自分たちに携わってくれるスタッフの方、それぞれの親や兄妹だったり、“みんなに感謝の一年”でした。

――本作では友情の大切さが描かれています。
ISSA この年になってくると仲間も結婚したり子どもがいたりしますが、何があってもなくならない絆のようなものがあります。とくに地元の仲間とは毎日のように連絡を取っていて、それが東京で戦う力になりました。DA PUMPの間でも、ともに10年を歩む中で絆や信頼感がどんどん深くなっていますね。みんながそれぞれグループのことを考えながら、切磋琢磨していて、僕の役割は彼らのアイディアや意見をまとめること。10年も一緒にやっているから『この人はいま、こう思ってるだろうな』というのが効率よく見えるようになり、ツーカーの関係になれているのは今のDA PUMPにとって大きな力ですね。鳴かず飛ばずの時代が続いて、それぞれの苦労や想いがあった中で、7人7様の小さな力や思い、意見が全員を成長させたと思う。『U.S.A.』で僕たちを知った方もたくさんいたと思いますが、この10年があった上での2018年でした。自分が見たことのある景色を、今のメンバーと一緒に見ることができたのは本当に嬉しくて素敵な体験でした。
――ISSAさんにとっても大きな節目だったんですね
ISSA もちろん。やり続けること、チャレンジし続けることはこれからもやめたくない。だからこの先も、次に出る曲、その次に出る曲で、自分たちのもっと高まっていく想いとか、スキルとか、そうしたものをみなさんにちゃんと提示できるよう頑張っていきたいと思います。

メガヒット後でも自らに変化はなし「僕らは常に一曲入魂で全力を注ぐのがベスト」

――3月6日(水)にニューシングル「桜」もリリースされます。メガヒットの後の楽曲ということに重圧は?
ISSA まったくないです! 僕らは常に一曲入魂で全力を注ぐのがベストだと思っていますので、ベストを尽くしてやるだけです。多分、プレッシャーとかは僕らが感じていちゃいけないことだとも思います。それが自分たちらしさでもあるし、聞いてくださる方にとっても一番じゃないのかな。

――大ヒット後でも変わらずDA PUMPらしさを貫く
ISSA そうですね。俺たちは前からずっとそう。『U.S.A.』は大ヒットしたけど、それで何かが変わったわけでもなく、変わったんだとすれば周囲の見る目かな。でも、たくさんの方に認知してもらえるということは、そりゃあ取り巻く環境が変わるのは当然だと思うし、俺たちはこれまでもこれからも、ずっとそのまま好きなことを磨いてやっていくだけなんです。『U.S.A.』のヒットにより、過去の作品を振り返ってくださった方から見ても、『変わらないな』って思ってもらえるんじゃないかな?
――今回は「サクラフィンガー」という特徴的な振り付けがありますね
ISSA 曲がレゲエ調なので、レゲエで流行っている振り付けをしだれ桜を意識した動きにアレンジしたのが『サクラフィンガー』です。今回もみなさんがすぐに真似ができるようなものを目指していますし、そうしてもらえる作品になったのではないかと自負しています。

――「桜」は“ダサかっこいい”ではなく“まじカッコイイ”って言われているのはご存知ですか?
ISSA え、そうなんですか?知らないです(笑)。この曲は、うちの事務所のボス(社長)の『この曲で歌うISSAの声が聞きたい』という一言から始まって、『U.S.A.』と同じ作詞家の方に詞を書いていただいたんです。その後、メンバーで振り付けや構成などの表現方法を考えました。MV、ジャケ写、衣装についても。自分たちの意見を反映していただけるので、かっこいいって言われるのは嬉しいですね。

――2018年を経て、今後の目標を教えてください
ISSA 去年はほんとうにいろいろな場所や機会を与えていただいた一年だったので、今年はそこで頂いたものをより多くの場所でお返ししたいと思っています。そのためには、自分たちのパフォーマンスを変わらぬ形でしっかりと磨き、披露できる場がもっと増えるようにしていきたいなと考えています。

(取材・文/衣輪晋一)

映画情報

『映画 きかんしゃトーマス Go!Go!地球まるごとアドベンチャー』
4月5日(金)より全国公開

【公式サイト】https://movie2019.thomasandfriends.jp/

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