主役、脇役問わず、映画やドラマ中で存在感を放ち、演技力が評価される女優は数多く存在する。中でも、コメディー作品で振り切った演技を披露すれば、女優として新境地を見せる格好の場となり話題を集める。そこで、ORICON NEWSではコミカルな演技が印象的だと思う女優をランキングで発表。数多くの作品でユニークなキャラクターを演じ分け、自身も飾らない人柄が親しまれている女優【綾瀬はるか】が1位となった。

大河常連の実力派　コメディー作のヒロインを演じさせたら唯一無二

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  コメディー作品に多数出演している綾瀬はるかが堂々の１位に（写真：RYUGO SAITO）

　コメディー作品に多数出演している【綾瀬はるか】。ドラマでは『ホタルノヒカリ』（日本テレビ系）の干物女、『きょうは会社休みます。』（同局系）では恋愛ヘタな妄想女子と、マンガ原作のドラマに出演し、原作の世界を忠実にコミカルに演じている。昨年放送の『義母と娘のブルース』（TBS系）では、事務的で格式ばったロボットのように話すキャリアウーマンの義母をユーモラスに演じ話題となった。

　また映画では、2002年公開のオムニバス映画『Jam Films』の行定勲監督の『JUSTICE』で緑色のブルマ姿でハードルを飛ぶ鮮烈なインパクトを残した。邦画コメディーで有名な三谷幸喜監督作の常連でもあり、それぞれの作品で存在感を発揮している。

　癒し系の人柄は共演者からも人気の綾瀬。バラエティ番組で見せる“天然キャラ”も好感を呼んでいる。そんな彼女に「どの年代にもうける親しみやすさがあって、綺麗でかわいいのにふざけた感じも自然に演じられるから」（埼玉県／30代・男性）、「コメディーだけどまじめなとこはしっかりしていてメリハリ、幅がすごいから」（兵庫県／20代・女性）と男女ともに絶賛。

　現在はNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』に出演中。「稀代のコメディエンヌだと思う。どんなドラマでも笑いを誘う」（神奈川県／50代・男性）、「観ているだけで元気になれるから」（東京都／30代・男性）という声も多く、20代〜50代の世代別で1位を獲得した。

超絶美少女なのに“鼻ほじ＆ヤンキー” 福田監督作で開花したコミカル演技

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  『銀魂』での演技が印象的だった橋本環奈（写真：田中達晃／Pash）

　2位の【橋本環奈】は、ファンよって撮影された“奇跡の一枚”から「天使すぎる」とアイドルとして脚光を浴び、2017年のRev.from DVL卒業から女優業が本格化。なかでも現在のコメディー作品界の旗手である福田雄一監督作の常連になったことが、彼女の“コメディエンヌ”のイメージを強めた。映画『銀魂』の神楽役で見せた“鼻ほじり”演技、ドラマ『今日から俺は!!』（日本テレビ系）でのヤンキー役と、演技の幅の広さを視聴者に見せつけた。同監督の映画『斉木楠雄のΨ難』ではヒロイン・照橋心美役でも果敢に“変顔”にも挑戦した。

　コメディーを演じることにORICON NEWSのインタビューでは「“コメディエンヌ”と言われると…難しいなと思いますね。笑いを“作る”となると本当に難しいんですよ。やりすぎもいけないし、バランス感覚が大切というか」と試行錯誤しながら演技していることを明かしている。

　そんな橋本に「福田作品のイメージがついてきて面白くなった印象」（三重県／10代・男性）、「すごく可愛いのにちゃんとした変顔をしっかりやるからこの子以上は居ないんだろうと思う」（千葉県／10代・女性）と10代からは1位に選ばれた。

コメディーでは“ガッキースマイル”全開　硬派な役とのコントラストが絶妙

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  コミカルにはいつもガッキースマイルがセット（写真：古謝知幸／PEACE MONKEY）

　3位にはドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』（TBS系）、『リーガルハイ』シリーズ（フジテレビ系）など、コメディー作品への出演が多い【新垣結衣】。戸田恵梨香、吉高由里子、佐々木希、大島優子らと同じく「華の88年生まれ」世代の新垣は、天真爛漫で愛らしい“ガッキースマイル”が最大の武器。

　ギャル役を演じたドラマ『ギャルサー』（日本テレビ系）、俳優・舘ひろし演じる父親と入れ替わってしまう『パパとムスメの7日間』（TBS系）など、10代の頃からコメディエンヌの才能を発揮してきた。「面白さ」だけでなく、「かわいらしさ」も必ずついてくるのが彼女の魅力で、CMでも日清食品『チキンラーメン』で「0秒チキンラーメン」を食べる“ゆいちき”を演じ、キュートさを振りまいている。

　そんな新垣には「美しいのに、コミカルな演技が上手いから」（神奈川県／30代・男性）、「本人がギャグを言う訳ではないものの、根が真面目な雰囲気とのギャップが面白い」（神奈川県／50代・男性）と見た目とのギャップもさらに彼女の魅力を引き立てている。

主役を引き立てる名演技と存在感　TOP10には演技派女優がズラリ

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  コメディと言えばこの人、片桐はいり (C)ORICON NewS inc.

　4位は個性派女優として存在感を放つ【片桐はいり】。小林聡美、もたいまさことトリプル主演した映画『かもめ食堂』など演劇界から引っ張りだこになっている。「もうインパクトが強過ぎて出てきただけで笑いが出てしまいます」（東京都／30代・男性）と生粋の演技者ぶりを評価されている。

　5位はNHK連続テレビ小説『まんぷく』で史上初の既婚者としてヒロインを演じている【安藤サクラ】。さまざまな作品に出演し、映画『SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』、ドラマ『ゆとりですがなにか』（日本テレビ系）などコメディー要素のある作品にも果敢にトライしてきた。そんな彼女に「嫌味のない面白さ」が評価されているようで、「表情の変化がすごい」（福岡県／30代・男性）との声もあった。

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  放送中の主演ドラマもコメディ要素たっぷり、高畑充希（写真：RYUGO SAITO）

　7位は主演ドラマ『メゾン・ド・ポリス』（TBS系）が放送中の【高畑充希】。『過保護のカホコ』（日本テレビ系）で演じたカホコ役など、デフォルメされたキャラクターでキラリと光る名演を見せている。「キュートな笑顔が可愛らしく、歌も上手で華やかさがあるから」（愛知県／10代・女性）とミュージカル『ピーターパン』などで鍛えた歌唱力も高評価されている。

　8位は出演ドラマ『時効警察』（テレビ朝日系）が復活することが発表された【麻生久美子】。癒し系のビジュアルで男性人気も高い麻生はラブコメ映画『ばしゃ馬さんとビッグマウス』など主演作でも才能を発揮。「綺麗だけど、笑い方が豪快で素敵」（福岡県／30代・女性）と飾らない人柄も愛されている。

　全員に共通しているのが、コメディーだけでなくシリアスな演技もしっかりできる点。シリアスとコミカルのギャップを見せられる女優であり、すなわちそれは演技力が高いといえる。喜劇王・チャップリンは「無駄な1日。それは笑いのない日である」と語っている。充実した日常を過ごすために彼女たちのコメディエンヌとしての名演を見るのも一興だ。

コミカルな演技が印象的な「コメディエンヌランキング」TOP10

綾瀬はるか

• かわいらしいコメディ作品になるので（茨城県／20代／男性）
• キャラになり切って振り切れているから（広島県／30代／女性）
• 好感度と存在感が一番だと思います（東京都／50代／女性）

1

橋本環奈

• 今日から俺は！！で吹っ切れていたから（愛知県／10代／男性）
• 銀魂での演技が思い切っていてよかった（三重県／30代／男性）
• 超絶美少女なのにコミカルな演技もできるから（福岡県／40代／女性）

2

新垣結衣

• 美しいのに、コミカルな演技が上手いから（神奈川県／30代／女性）
• 可愛らしく嫌味のない感じが良い（東京都／30代／女性）
• 根が真面目な雰囲気とのギャップが面白い（神奈川県／50代／男性）

3

片桐はいり

• 存在感がすごいしいてるだけで面白い（大阪府／30代／男性）
• 脇役だけど面白い（京都府／20代／女性）
• 圧倒的な存在感です（奈良県／10代／女性）

4

安藤サクラ

• 朝ドラでコミカルな役をうまく演じている（埼玉県／30代／男性）
• 表情の変化がすごい（福岡県／30代／男性）
• 自然体でいちばん普通に隣に居そうな人（神奈川県／40代／女性）

5

石原さとみ

• いろんな魅力ある表情、表現が豊かだから（愛知県／30代／男性）
• サービス精神満載の芝居だと感じるから（岡山県／30代／男性）
• ちょっと過激なセリフでも彼女なら可愛い（兵庫県／30代／女性）

6

高畑充希

• 演技が上手いので、リアルです（青森県／40代／男性）
• 独特の雰囲気を持っている（兵庫県／50代／男性）
• キャラクター性が強いイメージ（広島県／10代／女性）

7

麻生久美子

• 三枚目がよく似合う（東京都／40代／男性）
• 綺麗だけど、笑い方が豪快で素敵（福岡県／30代／女性）
• コミカルだけどわざとらしくないから（東京都／20代／女性）

8

長澤まさみ

• 断トツの演技力を持っているから（大阪府／40代／男性）
• とても楽しそうに演じているから引き込まれる（兵庫県／40代／女性）
• きれいで、かわいいのに気取ったところがない（埼玉県／40代／男性）

9

木南晴夏

• コメディ作品に欠かせない名脇役（静岡県／30代／男性）
• 目立たないですが脇役で、長い間活躍されている（北海道／50代／男性）
• 素敵なバイプレイヤーだと思う（神奈川県／20代／女性）

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コメディエンヌランキング 世代別TOP5

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【調査概要】
調査時期：2019年1月23日（水）〜1月29日（火）
調査対象：計1000名（自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女）
調査地域：全国
調査方法：インターネット調査
調査機関：オリコン・モニターリサーチ

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