(更新:)
ORICON NEWS
「まるで格闘ゲーム」、進む“相撲のエンタメ化”の是非は? 現役力士を直撃
相撲を“崩した”エンタメ化には賛成、力士に“通り名”が復活してほしい
御獄海関いや、嬉しいです。まず、相撲を取り上げてもらえる自体が本当に嬉しいですね。どう取り上げられるかは、お任せでいいと思っています。今はいろいろな発信方法がありますし、真面目なのはNHKさんがやってくれているわけですから。伝統だけじゃなくて、面白いお取り上げ方もいいと思います。協会自体ももっとアピールできるはずです。
――世間的には相撲は“伝統”や“お堅い”といったイメージがあります。AbemaTVはそのイメージを壊して、もっとエンタメ化を推し進めているように思えます。「相撲のエンタメ化」についてはいかがでしょうか?
御獄海関 賛成ですよ、本当に。僕も見ていて楽しいです。やっている側(力士・番組側)が楽しんでいればいいんじゃないでしょうか。
――御獄海関は「木曽山脈の切り札」、得意技は「ビッグストリートアタック」・・・そういったキャッチコピーが付いているようですが。
御獄海関 いいんじゃないですか。以前のように、お相撲さんに通り名をつけることが最近はなくなりましたよね。千代の富士さんなら“ウルフ”、若嶋津さんなら“南海の黒豹”みたいなカッコいい呼び方がありましたよね。またそういう風に相撲が注目されてほしいと思っています。「木曽山脈の切り札」か…面白いね。でも、流行るかなこれ!?(笑)。
――力士のパワーチャートでは、御獄海関は「バナナ」や「料理」になっていました(笑)。今場所は「ボーリング」ですね。
御獄海関 それよりも…体力をもうすこし減らしてほしいですね。今は「3」ですけれど、「2」にしましょうかね。そうするとグラフに偏りができるな…(笑)。
――「年上ですらっとした女性がタイプ。芸能人でいうと北川景子や米倉涼子」といった力士の人となりがわかる情報も番組では紹介されていましたね。面白いです。
御獄海関 いつか会えると信じて口に出しています。会えたら、ダイナミックに喜ぶよりは、「あ、やばっ!本物だ!」って思いながら普通にしているような気がしますね(笑)。
“難しい”相撲をもっとキャッチーに紹介すべき?「芸人さんを呼んで中継するのもアリ」
御獄海関 相撲は、どの格闘技よりも“難しい”ものだと思っています。足の裏だけでやる。リングから出ても負け、手をついても負け。リングから出ても“負け”にならない格闘技はありますよね。足の裏2本だけで相撲をとることが魅力であり、ほかのスポーツや格闘技にない面白さであると思います。
――相撲は、「最も早く勝敗が決まる無差別級格闘技」という一面もありますね。“こんな風に相撲を取り上げてほしい”といった思いはありますか?
御獄海関 芸人さんを呼んで中継したり、力士が一緒に出演するのも面白いんじゃないかなって思います。堅苦しいやつじゃなくて笑える内容にするとか。自分はできないですけれど、面白い力士はたくさんいるんでね。関西出身の人もたくさんいるし。
――なるほど、まさに相撲のエンタメ化の方向性ですね。例えば…どんな芸人さんに出演してほしいですか?
御獄海関 僕はくっきーさんが大好きなんでね。くっきーさんが白塗りモノマネでまわしをつけて出てきたら相当面白いと思いますよ。朝稽古の時は100%スルーですが(笑)、稽古後なら盛り上がること間違いなしですね。
――逆に力士が番組に出演するのも面白そうじゃないですか。相撲のフィールド外に力士が出ていくことはどう思いますか?
御獄海関 いいんじゃないですか。ゲームや音楽、釣りが好きな力士もいますしね。色々な番組があるのでどんどん外に出て、相撲の魅力を発信してほしいですね。
――最後に、今場所も好調ですね。大関昇進がささやかれていますが。実現したらやってみたいことはありますか?
御獄海関 特にないです。秋場所はあくまでも勝ち越し。いろいろな方が応援してくれていることを忘れずに、自分の相撲をとりたいですね。
番組URL:https://abema.tv/video/title/394-13