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ソン・ジュンギ SPECIAL INTERVIEW 言葉ではなく感情を表現することのおもしろさ

韓国ラブロマンスのなかでも究極の純愛物語といわれ、空前の大ヒットを記録した映画『私のオオカミ少年』がいよいよ日本公開。そのほとんど台詞のないオオカミ少年役を、ときに野性的に、ときに包み込むようなやさしい眼差しで演じた若手演技派俳優、ソン・ジュンギがインタビューに登場!心を重ねあわせて“ラブ”を演じたパク・ボヨンに今思うこと、自身の俳優業へのポリシーを語る!これから映画を観る日本のファンへのメッセージも!!

演じたかったオオカミ少年、でもホラーだと思っていたらラブロマンスでした(笑)

――この映画の出演オファーを受け、脚本を読んだときの感想はいかがでしたか。
【ジュンギ】 タイトルに『オオカミ少年』と書いてあったので、最初は「あぁ、オオカミ男の物語できっとホラーなんだなぁ。おもしろそうだなぁ」と思いました。若いうちに、オオカミ男やヴァンパイアを演じてみたいと思っていたので、すごく嬉しかったです。でも、脚本を読んでみたら、実はホラーではなく、意外にもラブロマンスでした(笑)。そして何より、この作品はオオカミ少年が主人公でありながらも、オオカミ少年としてのシーンは多くないという点も気に入りました。アクションでもホラーでもないファンタジーのなかにオオカミ少年というテーマを入れ込んだ点がとても新鮮で、キャラクターも魅力的だったので、「この作品は絶対にやりたい」と思いました。

――オオカミ少年・チョルスを演じるにあたって苦労した点、工夫した点はありますか?
【ジュンギ】 苦労した点は、やはり台詞がない役ということでした。台詞なしで感情を表現しなければいけなかったので。また、オオカミの動き方を、本物のようにちゃんと演じたいと思ったのですが、それがとても難しかったです。まず、普段から動物に触れ、注意深く観察するようにしました。例えば“息づかい”。微妙に聞こえてくる息でも感情の起伏がわかってくるんですよ。それで、そのシーンの感情に合わせて変えていくなど工夫しました。あとは撮影前にオオカミに関するドキュメンタリーを観ながら、2〜3ヶ月もの間、オオカミの動き方を練習しました。劇中何度も出てくる食べるシーンについても、動物は食べ物を見ると目つきが変わって口に頬張ることに必死になるので、そういった細かい部分もソックリそのまま取り入れました。

 また、撮影に入る前にパントマイムも練習したのですが、撮影中には上手くいかなくて大変でした……。そのとき助けてくれたのが(スニ役の)パク・ボヨンさんでした。ボヨンさんと一緒に演じていくうちに落ち着くことができて、ボヨンさんに自分を合わせてついていこうと思ったら、より楽な気持ちで演じることができました。台詞がないということでも苦労はしましたけど、他の方法で感情を表現することができておもしろかったです。

映画を観る前のイメージとは違った、ある意味新鮮などんでん返しがある

――この作品に限らず、ジュンギさんにとって、俳優という職業に携わっていくうえで一番大切だと思うことはどんなことでしょうか?
【ジュンギ】 人間らしくあれ、ということでしょうか。俳優である以前に僕らももちろん人間であるし、演技、撮影、インタビューなどすべてのことが人との関わりなので、人間らしさが欠けてはいけないと思っています。謙虚さ、前向きな態度など様々な要素が備わっていないと、良い俳優にはなれないと思うんです。ある先輩が「礼儀正しい人が良い俳優になれる」と話していたのですが、役者というのは人が人の感情を表現する仕事ですから、良い人間は良い俳優になるし、悪い人間は悪い俳優になるというその言葉に同感です。それを肝に銘じて実践しようと思っています。

――韓国では700万人以上の観客動員という大ヒットを記録しました。この映画のどこがこれほど多くの方に支持されたと思いますか?
【ジュンギ】 まずは、観客のみなさんがこの映画を観て感動して、共感したというのが一番大きいと思います。また、映画を観る前の期待とは違った、ある意味新鮮などんでん返しがあったからかもしれません。怖い映画だと思っていたのが、実は可愛らしい少年と少女のラブロマンス映画だったという面にも魅力があったのかなと思います。700万という動員数はとてもすごい数字で、ここまで愛されるとは思っていなかったので、素直に嬉しかったです。

 日本の観客のみなさんがこの作品にどう反応されるのか気になります。僕は日本映画ファンなのでよく観ているのですが、日本の恋愛映画は韓国のラブロマンスより繊細な作品が多い気がします。本作が日本のみなさんの好みに合うのかがとても気になります。一日でも早く日本のファンの感想を聞いてみたいです!
(写真:jino Park[studio BoB])

映画情報

私のオオカミ少年

  家族とともに引越した静かな村で、スニは、闇の中に身をひそめる謎の少年を見つける。まるでオオカミのような人間離れした行動を見せるが、チョルスと名付けられた少年を、どこか気になるスニは、世の中で生きて行く方法を一つずつ教えていく。生まれて初めて自分に手を差し伸べてくれたスニに、切ない感情が芽生え始めるチョルスだったが――。

監督:チョ・ソンヒ
出演:ソン・ジュンギ パク・ボヨン チャン・ヨンナム ユ・ヨンソク
【OFFICIAL SITE】
2013年5月25日(土)新宿シネマカリテ、109シネマズ川崎ほか全国ロードショー
(C)2012 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved

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ソン・ジュンギ 日本初ファンミーティングレポート
『私のオオカミ少年』公式サイト

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