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AbemaTV初オリジナルドラマ『#声だけ天使』を“声優の卵”たちはどう見た？ 声優業界の“裏事情”マルわかり鼎談
声優学校の再現度は120％!? 「声優業界をとことんリアルに描写」
佐々木直樹／33歳。アミューズメントメディア総合学院出身。ぷろだくしょん A 組所属／小さい頃『SDガンダム』を見たのが声優を目指すきっかけに。今後は洋画の吹き替えに力を入れたい。アムロ・レイのモノマネが得意。
岡田祐奈／24歳。代々木アニメーション学院出身。フリーの役者／「舞台の方がお前は輝ける」と言われ俳優の道に進むが、声優もまだ諦めていない。『HUNTER×HUNTER』や『NARUTO』の主人公のように、子供たちに夢を見せられるヒーロー役をやりたい。
山本裕明／30歳。フリーの声優／色々と事情があって声優の養成所を辞めた経験を持つ。小学校の時、演じている人に声をあてる「マスクプレイ」の授業を受け、その楽しさにふれたのが声優を目指すきっかけ。
佐々木純粋に面白かったです。最初の10分間は最近の声優事情が描かれていて、声優学校出身者からすると「そうそう！わかる！」みたいなシーンが多いです（笑）。あと、ドラマに出てきた「いろんな専門学校や大学に急に声優学科ができる」という話は実際に起きていて、細かい部分もリアルに描かれていると思いました。
山本それと、冒頭で生徒が筋トレに苦しむシーンがありますが、これも声優学校の定番。
岡田本当にドラマ通りのイメージなんですよ。声優目指す人ってあまり運動が得意じゃない人が多いので、腹筋だけでヒイヒイ言ったり（笑）。
山本「できないと連帯責任！」みたいなことも本当にある（笑）。
佐々木視聴者は筋トレ必要？って思うかもしれませんが、声優事務所によっては体作りを大切にしているところもあります。アフレコって、1本のマイクを前にいろいろな体勢になることがあって、「筋肉がなかったらちゃんと芝居できない」というのは理にかなっているんです。
――ドラマでは登場する講師陣が個性的でした。実際の学校ではどんな講師が多いですか？
岡田私が通った代々木アニメーション学院は変わり種が多いイメージ。松岡修造さんみたいな熱い先生がいたり、逆に静かに圧をかけてくる先生も（笑）。
佐々木僕の行っていた学校は現役バリバリの方が講師に来てくれて、すごくストイック。練習中も“違う時は違う”と正論で諭してくるイメージでした。
――では、生徒はどんなタイプが多い？
佐々木大人しい“長友くん”タイプよりは、元気のある“建造くん”タイプが多いと思います。元気で「とりあえず声出しとこう！」みたいな（笑）。まあ、僕も割とそういうタイプなので、“建造くん”に共感しました。
岡田私も同じですね。人生は根性と元気だけでやっていく、みたいな部分は「わかる！」って思いながら見てました（笑）。
――ドラマでは、生徒にかなり年齢の幅がありました。
佐々木“寺本さん”とういキャラは40代で、サラリーマンを辞めて学校に入ったという設定でしたが、元社会人の方は必ずいました。あとは、自分の学校には「専科」という働きながら通う人のクラスもありました。
山本僕は“寺本さん”に共感する部分が多かったです。というのも、僕は高校を出てから正社員として4年間会社勤めをして、それから声優になるために専門学校に行く決意をしたんです。
――会社員をやめて声優を目指すことに、家族は反対しませんでしたか？
山本それまで家族に対してひとつもワガママを言わないで生きてきたので、家族も「自分のお金で行くんだったらどうぞ」って応援してくれました。
――ドラマ内では声優業界が「ルックス重視」になっているという話も出てきました。
山本この点も「あるある」って思いながら見てました。
佐々木今って声優を目指す人が増えたため、オーディションに人数が集まりすぎてしまう。だからルックスでふるいにかけられることは増えていると思います。この10年ぐらいの傾向だと思います。実際、声優の仕事ってライブや舞台など顔出しの仕事も多く、集客力を持っている声優が求められている現状もあります。だからこそ、“建造くん”が言っていた「一人でも自分の声を熱望してくれるんだったらそれでいい」というセリフは印象的でした。
――主人公の建造は何事にも熱いのですが、“声優”だけでなく“恋愛”にも夢中でした。実際の声優学校内の恋愛事情は？
山本カップル乱立もいいところでした（笑）。
岡田恋愛禁止とまでは言われませんが、「そっちに気を取られすぎるとだめだよ」みたいな。バレるとクラスを離されたりもするけど、なんやかんや、みんな上手に隠してましたね。
オーディションで選ばれた実力派が活躍「先入観がないからドラマに没入できる」
山本知名度のある人が少ない分、先入観を持たずに「こういう人いるよな」って、リアルというかナチュラルに見れるし、ストーリーに没入できました。
佐々木“しのぶさん”というキャラは年齢不詳、経歴不詳で、妙に声優業界に造詣が深い、という設定でしたが、学校にもそういう人っていたんですよね（笑）。その演技が絶妙でビックリしました。
岡田声優のドラマということで脚色が多いだろうなって思っていましたが、ドラマを見たらとてもリアルに演出されていてビックリしました。
――今後の展開について気になる部分は？
岡田設定として、メインキャラたちの声優としての力量に差があるので、これからみんな何かしらの壁にぶつかっていくと思います。それをどう乗り越えていくのか気になりますね。
山本僕には“長友くん”にそっくりな友達がいて、その人は心が折れて声優の道を諦めてしまったんです。なので、“長友くん”のことが気になります。あと、みんなに声優になって欲しいです！
佐々木そうですね。そして、「イケてるボイスサービス（仮）」の活動が“声優という夢”に向けてどう今後に繋がっていくのか気になります。
――最後の質問ですが、このドラマを誰に勧めたいですか？
山本やっぱり声優仲間ですね。「あるあるネタ」で盛り上がりそう。
岡田私は家族に勧めたいです。もともと、私の家族はアニメにあまり興味なかったんですけど、私が声優志望になってからは、声優の仕事を応援してくれています。しかも、今では私よりも声優に詳しくなってます（笑）。なので、声優業界がどんな雰囲気なのか知ってもらえたらいいなと。
佐々木専門学校に通ってる人は自分を投影して見られると思います。「イケボイ」サービスのように、自分たちで自己発信していくようなバイタリティーは持って欲しいと思います。
【見逃し配信】
『#声だけ天使』シーズン1
第１話 運命の出会い？
#声だけ天使 公式サイト
【放送直前SP】『#声だけ天使』をホリエモンが批評「時代に逆行、でもバズる仕掛けがある」
地上波だと文句がきそう!?「AbemaTVだとちょうどいい」
“声に特長がない”とうい悩みを抱える主人公の建造。“夢”と“恋”を求めて七転八倒する（C）AbemaTV
声優・田村睦心が「養成所にこんな人たちがいた」と評したリアルな人間描写も特長（C）AbemaTV
建造の周囲に登場する人物はとにかく“キャラが濃い”（C）AbemaTV
どんな辛辣な言葉が飛び出すかと思いきや、堀江は開口一番「意外や意外、面白い」と高評価。全員がフリップに☆の数で5段階評価すると、声優の2人は「☆4つ」だが、ほかは全員「☆5つ」という結果に。今井は「意外と面白かった。熱いけどダメ男な（主人公の）建造の今後が気になる。決してイケメンではないけど母性本能をくすぐられる」と明かした。ゆうこすが「1回もドラマを見たことがない」と予想外なことを言い出すと小沢一敬は「闇抱えた子？」とツッコミ。それを否定しつつゆうこすは「（ほかの作品は）スマホが気になったり、集中力が散漫になっちゃうけど、（本作は）テンポが良くて内容も若い子たちからバズりそう。目が離せない」とスマホ世代ならではのコメント。すると堀江が「いいところを見てる。スマホに気を取られちゃう若い子たちに『絶対見させる』という気持ちをすごい感じる」と賛同した。一方、りゅうちぇるは「1話で最終回まで見ると決めた。なんでかと言うと人生、普通に歩んでいたら出会わない系の人たちだなって気づいたら、応援しちゃう系になっていた」と独特な口調で感想を披露した。
本職が声優の田村は「登場人物が濃くて面白かったです！ 養成所にいたころああいう人よくいたなって（笑）」と業界の裏話を明かした。福緒は作品内の声優志望の若者たちの「セルフプロデュース力の高さ」を絶賛。だが、「マイナス１の要素は建造。『プロ目指してるんなら恋愛してんじゃねえ！』と思いました。専門学校で付き合っちゃうやつは全員落ちていきました」と声優を目指すなら恋愛禁止を訴えた。田村も「恋しなかった」と同意するが、「どっちかというと推奨されている。いろんな経験をしておいたほうがいいって。でも最初はうつつを抜かしてはいけない」と演技の幅を広げるためには有効との意見もあった。
スピードワゴンの小沢は「AランクのB級」との意見。「『炎の転校生』の島本和彦先生を意識していると思う。演出も過剰だし、台詞回しも芝居も現実にはないぐらいやりすぎてる。地上波だと『そんなわけない』と文句が来るけどAbemaTVだといい」と表現豊かな演技がネットと親和性があるという。堀江もその点について「ネットでバズらせる仕掛けを考えてある。イケメンがいないのは時代にあえて逆行しているけど、タイトルに#（ハッシュタグ）が付いているのもバズらせようとしている」と分析した。
堀江氏は早くも海外展開を予想!?「成功したら中国の動画サイトでもリメイクできる」
第１話で登場するヒロイン候補の一人・さくら。建造との関係にも注目だ（C）AbemaTV
主人公たちが運営する「イケてるボイスサービス（仮）」誕生で、物語は一気に動き出す（C）AbemaTV
建造とさくら以外にも、どのような“恋愛模様”が巻き起こるか期待（C）AbemaTV
亀田など今作のキャストはほぼ無名だが、りゅうちぇるは「1回見たらしっくりきて、見やすい」とハマり役だと評価。小沢も「有名な人を使うメリットはあるけど、『古畑任三郎』（フジテレビ系）の田村正和さんとか、別の作品で見てもどっかで思い出しちゃう」とキャストは無名な分、先入観なく見られることを明かした。
ここで作品内にカメオ出演している元ボクサー・亀田興毅の弟である亀田大毅がVTRでコメント。兄の演技について「『走ってるから』って言われたけど、『これで終わり？』みたいな。下手くそですわ」と笑顔。だが、作品については「声だけで恋が生まれるのか見てみたい」と気になる様子だった。また、映画評論家のコトブキツカサは「ままならない青春時代を丁寧にすくった人生の夜明け前のドラマ。役者の方々のパーソナリティを知らないだけに作品に没入できた」と評論家らしいコメント。「映画、ドラマ評では嘘がつけないけど、間違いなく見たくなりました」と絶賛していた。
改めて感想についてりゅうちぇるは「アメリカンなキラキラしたドラマしか見たことがなかったので、共通点もあまりないキャストだけど、ハマっちゃって、カップル、家族みんなで楽しめてピーチクパーチクしゃべりながら見れる。ぺこりんと見ます！」と夫婦で見ると宣言。ゆうこすは「最終回までAbemaTVのコメント機能を使って語り合いながら見たい」と気になる様子。福緒は「声優志望の方に見て欲しい。行動に移すところとか、彼らみたいに頑張ればできる」と応援。堀江は「SNSでうまくバズらせられるか見ていきたい。日本でうまくいったら、中国の動画サイトでもリメイクできる」とビジネスの観点からも注目していた。
AbemaTV完全オリジナルの連続ドラマ「シャープ声だけ天使」は1月15日より毎週月曜22時配信。前10回を予定。
【見逃し配信】
『#声だけ天使』シーズン1
第１話 運命の出会い？
#声だけ天使 公式サイト
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本作では豪華声優陣16人がゲスト出演する。1話には『ドラゴンボール』の孫悟空役などでお馴染みの野沢雅子のほか、古川登志夫なども（C）AbemaTV
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オーディションを勝ち抜いた俳優たちによる熱のこもった演技は必見！（C）AbemaTV