カフェに現れた、あるひとりの美しい女性。優雅に紅茶を飲み、やがて席を立つと、光あふれる街のなかへと消えていく――。華奢で可憐な背中からは想像も出来ないが、実はこの彼女、驚くほど過酷な舞台で活躍をする日本屈指のアスリートなのだ！　彼女の主な戦場は氷上。果たしてその正体とは!?

過酷な戦場で闘う藤本那菜、夢を追いかけるすべての人へのメッセージ

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　彼女の正体は、藤本那菜選手。自動車用半導体センサーを生産するデンソー北海道所属の女子アイスホッケー選手で、ポジションはゴールキーパーだ。自動車関連事業を中心に取り組むデンソーは、クルマが環境に優しく安全な存在であるために、常に技術を磨き続けてきた。その企業姿勢から、積み重ねてきた技術で世界と戦うアイスホッケー女子日本代表の姿勢に共感し、アイスホッケー女子日本代表を熱く応援している。

　彼女は日本代表にも選抜された猛者。2015年の世界選手権では、トップディヴィジョンで日本人選手として史上初の個人賞「ベストGK」を受賞している。アイスホッケーと言えば、そのあまりの激しさから「氷上の格闘技」との異名がある。ゴールを守る彼女に飛んでくるパックのスピードは時速140km。パックの重さは野球の硬式ボールより重い約156〜170gだというから衝撃も相当なもの。

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　動画では、カフェで見せた藤本選手のあたたかな笑顔が、リンク上では一転する様子も描かれている。ヘルメットをかぶり、眼光鋭く前を見据える彼女の姿に、「技術は、センスじゃない。地道な努力の積み重ねだけが、ある日、世界を大きく変える」とのナレーションが。日々努力を惜しまず、磨き上げた技術で世界に挑戦する姿から、夢を追いかけるすべての人に勇気を与える動画となっている。

「皆で得られた勝利だからこそ、また皆でその感動を味わいたくなる」（藤本）

　このほか公式HPでは、「挑戦」篇、「思い」篇の2つの動画も公開中。藤本選手がアイスホッケーを始めたきっかけや、あまりの辛さに一時期は辞めてしまったこと、だが周囲の人からのあたたかい励ましで、再びリンクに戻ってきたことなどが、本人の声で語られている。動画のなかで「一人だけじゃなく、みんなで得られた結果だからこそ、最後の喜びを味わいたい」と藤本。挫折と葛藤があった彼女だからこそ、その言葉もあたたかくじんわりと胸に響いてくる。

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　また動画には、彼女の少女時代の写真や、オフィスでの写真も登場。その素顔とリンク上で闘う現在の姿のギャップからは、「選ばれた一握りの天才だけが活躍しているんじゃない」「諦めず挫けず、これからも夢を追いかけ続けよう！」という熱い想いを受け取れるに違いない。

　これら計3本の動画は、公式HPで見ることができる。また、必見の独占取材によるスペシャルインタビューも掲載中！

（文／衣輪晋一）

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