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タコ型から人型、さらには憑依型まで 時代とともに変化する宇宙人像
宇宙人=ヌメヌメしたタコ型 気持ち悪さが伴う初期の宇宙人
こうして時代をまたいだ“メディア展開”によって、どことなくヌメヌメした“タコっぽい”宇宙人のイメージはひとつの“フォーマット”となり、それは気持ちの悪い生き物の宇宙人像の系譜として、1979年の『エイリアン』、『遊星からの物体X』(1982年)、『プレデター』(1987年)へと受け継がれ、“クリーチャー”という名でも知られるようになる。
親人間派の出現により徐々に人間型へ 姿かたちは無機質なものへと変化
1977年に公開された『未知との遭遇』では、それまで描かれなかった人間に友好的な宇宙人が登場。地球を侵略する“敵”というイメージに変化をもたらした。さらに『E.T.』(1982年)となると、宇宙人はもはや反・人類=恐ろしい侵略者などではなく、親・人類=地球人に興味を抱くよき先輩格とでもいうような、アドバイスを施してくれる優しい生物となるのである。宇宙人と地球人が指と指を合わせて心を通わせる有名なシーンは、当時の誰もが真似をした。
“笑える宇宙人”も出現 形の変貌とともに性格も多様化
そして今では、地球を侵略する凶悪なクリーチャー型ばかりだった“宇宙人シーン”は、定番のグレイ型のイメージもしっかり保持しながら、人間と仲良くしたり助けたりする感動系・コメディ系も混在するようになり、さまざまなタイプの宇宙人が人類と“共存”する世界になってきているのである。果たして我々が抱く宇宙人のイメージは今後どのように変化していくのだろうか? 科学の進歩や新たな“歴史的発見”次第では、現状では想像も出来ないような“形態”になっているかもしれない。