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ORICON NEWS
2PM『夢が現実に――初の東京ドーム公演をレポート!』
僕らが流した汗と幸せな笑顔は、みなさんがくれたもの
この日は、日韓の人気曲を彼らならではの抜群のチームワークとともに、東京ドームという巨大な空間を活かしたダイナミックな演出で披露した。なんと本ステージとセンターステージに加え、100メートルの長さの花道、さらに中盤の「I'll be OK」では、サブステージがいきなりリフトアップし、6人はアリーナ席のファンの上空でパフォーマンス!しかも、その可動式ステージがスケルトン仕様になっており、真下のファンに、テギョンやジュノはうつぶせに寝転がりながら、ステージ越しに視線を送っていたのが印象的であった。そのままバックステージとなり、「Beautiful」で椅子を使った白熱のダンスを繰り広げた後、トロッコに乗ってアリーナを周遊。みずからファンの近くに行って積極的にコミュニケーションをとるメンバー。
また各自のソロステージで、1人ひとりの異なる個性、スキルの高さを見せつけた彼ら。トップバッターを飾ったウヨンは、楽屋裏にカメラが潜入し、ウヨンが生着替えする姿がスクリーンに映し出されると観客は絶叫。青色のペンライトに埋め尽くされるなか、「Sexy lady」でキレのあるダンスを見せた。そのあと登場したテギョンは、自身が描いたキャラクター・オクキャットの着ぐるみのなかから飛び出し、この日のために特別に用意した「I LOVE U,U LOVE ME」でオクキャットたちと花道を無邪気に周り、観客たちと見事な掛け合いを広げた。ニックンは、新たに加わったストリングス隊とともに、「Let It Rain」をグランドピアノで弾き語りし、切なくも温かな空間を構築。ペンライトの赤の中に一際純白の衣装が映え、彼の奥に秘めたる情熱と優しさを象徴しているようであった。一変して、メインステージの階段に白装束のゴスペル隊があらわれ、黒装束の指揮者にあわせ合唱。振り返り、黒装束を脱ぐと、おなじみの鍵盤がデザインされたジャケットをまとったジュンケイが。独創的なステージングで重厚感あふれるラップ「TRUE SWAG」を繰り広げ、ひと筋縄ではいかないジュンケイワールドを披露した。またチャンソンは、「Oh」でセクシーなダンスを織り込んだ妖艶な世界観を展開。また紫のペンライトの光が更なる演出効果となって、より妖艶な雰囲気、いつにも増してワイルドな魅力、男の色気が強調されていたのだった。まばゆい黄色のペンライトに迎えられたジュノは、花道を思い切り疾走し、飛び跳ねながら「SAY YES」をパワフルに熱唱。マイクスタンドを客席に向け「一緒に!」と、場内はポジティブな笑顔、大きな一体感に包まれた。
さらにこの日は、5月29日に発売される最新シングル「GIVE ME LOVE」(TBS系金曜ドラマ『TAKE FIVE〜俺たちは愛を盗めるか〜』主題歌)を初パフォーマンス!途中スナイパーのようなポーズもみせたりとスリリングなステージに観客は釘づけとなった。
また「離れていても」では、5万5000人のピンクのペンライトと大合唱が温かく場内を支配し、歌い終えるとジュンケイは、「みなさん、今、そばにいるよ」>と、胸を熱くしながら「このコンサートで僕らが流した汗と幸せな笑顔は、みなさんがくれたものだと思います。だから、みなさんもつらい想いはここに置いて忘れましょう!」と感謝を述べた。
ファンと共に夢を叶えた記念日、そして、2PMの新たな幕開けの日
「デビューしたときから夢見て走ってきたこのドーム公演、みなさんのおかげでできました。みなさんが僕たちの力です。ここまで一生懸命走ってきたけれど、これからもっと頑張ります」と大歓声を受け、再び涙が止まらなくなってしまったチャンソン。「大丈夫ですか?泣かないで」と肩を貸すテギョン。「(しみじみ)2年ですよね……。僕たちを信じてここまで愛してくださって、応援してくださってありがとうございました。みなさんがいてくれるから、僕たちはもっと力強くなります。あ〜涙がでるかもしれないです(首を振って力強く叫ぶ)本当にありがとうございます!」(テギョン)、「今日、僕たちは本当に感動しました!(涙で言葉が詰まる)……まだまだ(と笑顔を浮かべ)いつもみなさんから身に余るほどに愛をもらっているのに、それがときどき消えるんじゃないかと不安になるときがあります。でも、そのときに僕は目を閉じて考えます。僕たちを照らしてくれるみなさんがいることを(再び涙で言葉が詰まる)……僕たちにとってみなさんは生きる理由です。今日は僕たちの両親も来ています。みなさんがここにいるだけで、僕たちは(家族に)でっかいプレゼントをすることになります」(ジュノ)、「日本デビューから2年、僕たちはここにいます。この場所で一瞬一瞬をみなさんと一緒に、歌ったり踊ったり……幸せをわかちあえた大切な時間でした。僕たちはみなさんを希望と力と呼びたいです。2PMがここでできたのはみなさんのおかげです」(ウヨン)、「夢見ていたドームで、こうやってみなさんに会えて、言葉にできないくらい、ありがたい気持ちになります。1人ひとりのみなさんと向き合うことはできませんが、正直な気持ちは伝わると思います。HOTTEST(ファン)のみなさんはやっぱり最高です!みんなめっちゃ好きやで(満面の笑み)」(ジュンケイ)、「やっぱり夢は思い続けて努力すると叶うものですね。今度いつ僕たちが東京ドーム(のステージ)に立てるかわかりませんが、2PMが日本でたくさんのかたに支えられて、愛されて、本当に幸せです。またここで会いたいです。ぜひここで会いましょう!」(ニックン)。
日本デビューからわずか2年で手にした夢。この日は、ファンと共に夢を叶えた記念日であると同時に、2PMのさらなる章の新たな幕開けの日でもある。この先も彼らは、愛するファンたちと一緒に喜怒哀楽を共有し、様々な苦難を乗り越え、感動を届けてくれるだろう。
(文:星野彩乃)
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